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東島 由一郎 院長の独自取材記事

とうじま内科・外科クリニック

(名古屋市熱田区/六番町駅)

最終更新日:2019/08/28

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「まちの保健室でありたい」。インタビューで、そう口にした東島由一郎院長。名古屋市営地下鉄名城線・六番町駅から徒歩10分の「とうじま内科・外科クリニック」は、開院して数ヵ月にも関わらず、すでに地域のかかりつけ医として親しまれている。内科・外科のみならず、痔や乳腺の診察に特化したクリニックの同院。幅広く診察を行い、老若男女どんな患者が来ても請け負えるスタイルは、かつての医療経験に基づくものだった。そんな院長に、特長のひとつでもある痔の日帰り手術についてや、地域に根付く医療の在り方についてたっぷりと語ってもらった。
(取材日2016年8月17日)

いつでも頼ってもらえるクリニックとして開院

「まちの保健室」のようなクリニックというコンセプトについて教えてください。

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ちょっとけがをしたときや、調子が悪いときに、いつでも気軽に来られる感じにしたいなと思ったんです。待合室も、いかにも病院と言う感じだと、堅苦しい感じがするので、開放的でくつろげる雰囲気づくりを意識しました。診察内容ですが、内科や外科の他に、痔の日帰り手術や乳腺の専門外来、鼻からの内視鏡検査なども行っています。見た目は穏やかで入りやすく、実際はクリニックと病院の間のような医療ができる場所にしたかったですね。そういう治療をスムーズにやっていくためには、それぞれの症状によって診る部屋を分けたり、処置するのにちゃんとした手術台を用意したり。理想を追求して考えた結果がこうなりました。自分ひとりでやるので、その方が効率がいいですし、患者さんもプライバシーが守られているので安心してもらえると思います。

とても幅広く診療されているのですね。

専門はもともと消化器外科なんですが、開業してからは診療科を幅広く持つようにしたんです。僕は学生の時から、山岳医療部に入っていました。山登りに同行して聴診器一つで病状を診て、けがを直したり薬を出したり。外科とか内科とか、専門ももちろん大事ですが、患者さん一人ひとりを広く診ることにも魅力を感じていたんです。また、外科というのは手術だけで終わりではなく、術後管理もやります。それこそ心臓や皮膚など、部位もさまざま。大人も子どもも、年齢もいろいろです。なんだか欲張りのようだけど、そうした山岳医療の精神をもとに、自分が診られる分は広く診よう、という気持ちでいます。

この地を選んだ理由を教えてください。

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前の勤務地から近いということもありましたが、名古屋で痔に特化したクリニックができないかと思っていました。いろいろ探していたところ、ちょうどこの土地が広く開いていて。でも、立地では少し不安もありました。大通りに面しているわけではないので、患者さんは不便で来られないのではないかと。でも見渡してみると、このあたりは昔から住んでいるご高齢の方や、新しいマンションには若いご家族も住んでいらして、いい意味で老若男女が混在しているなと思いました。ここなら僕がめざす、地域に根差した、誰でもすぐ通えるクリニックになれるのではないかと思い、この場所に開業しました。皆さんに、「待ってました!」と思っていただけるようなクリニックだといいなと思っています。

名古屋でも珍しい、痔の日帰り手術が可能

こちらでは痔の手術が日帰りでできると伺いました。詳しくお聞かせいただけますか?

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大きな病院で痔の手術をするとなると、ほとんどの場合が入院になってしまいます。仕事もあるし、痔で入院はちょっと……と思われる方が当院に来られる場合が多いようですね。初診ではまず話をよく聞いて、そのあと隣の処置室で実際に診せてもらいます。患者さんも勇気を持って来てくださっているので、できるだけ恥ずかしくないよう、処置室での明りはなるべく暗くするなど工夫しています。患者さん自身が納得できるように、デジタル肛門鏡を使いモニターを見せながら説明しています。手術が必要となればその日のうちに日取りを決め、手術に臨んでいただきます。当院では手術の所要時間は10~15分。術前も、局所麻酔や点滴はしますが浣腸などはしませんし、当日の朝も軽く食べてきていただいていいんですよ。基本的には肛門の外側にできる痔は切除手術を、内側の痔にはALTA療法という処置を行っています。

手術時間がとても早くて驚きました。そのあとはどんな経過になるのですか?

術後来院していただくのは原則として翌日、1週間後、1ヵ月後です。がんを見落とさないためにも、1ヵ月後の検査のときにはがんの検査も一緒にお願いしています。術後の生活についてですが、手術当日から基本的にはいつもどおりで大丈夫です。よほどの暴飲暴食や、刺激物の摂取、過剰な飲酒は控えてもらう程度ですね。入院せずに日帰りで痔の手術ができるとみなさん喜んでくれます。ニーズがあることだったんだなと実感しますね。勇気を出して来てくださった患者さんが、できるだけ恥ずかしくないように、痛くないように注意を払うこと。また、なるべく通院の回数を減らして、患者さんの負担を軽くすること。そういったことを心がけています。

先ほどのお話にありましたALTA療法とは、どういうものですか?

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切り取らずに特殊な液を痔に注射して治す治療法のことです。注射液に含まれる特殊な成分で、痔に流れ込む血液の量を減らし、痔を徐々に小さくしていきます。注射自体はほとんど傷みを感じません。このALTA療法によって痔の治療法は革命的に変わりました。今まで切除していた内側の痔も、切らずに済むという事例がたくさん出てきたんです。痔の手術がもっと身近に、コンパクトに行えるようになりました。痔の患者さんですが、意外と女性の方も多いんですよ。特にご出産を経験されている方は、どうしても痔になりやすいですね。もちろん、患者さんが嫌だという治療は行いません。痛くないように痔とうまく付き合っていくという選択肢もあります。当院では患者さんにとって一番いい方法で治療をおすすめしていきますので、ぜひ一度相談に来てもらいたいですね。

患者にとって入口の広いクリニックでいたい

スタッフの方の雰囲気はどうですか?

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現在、僕に加えて事務2人と看護師2人の5人体制でいつも患者さんを診ています。僕の補足として細かく説明もしてくれるし、患者さんとのコミュニケーションも積極的にとってくれているのでとても助かっています。いい雰囲気でやっていると思いますよ。当院では痔や乳腺をよく診るので、特に女性の患者さんに対しては気を使ってもらうようにはしています。そこは同じ女性としての立場で優しく接してくれていると思いますね。

先生が健康のために実践していることはなにかありますか?

これといった健康法はありませんが…大きな病院にいた時よりは今のほうが食事の摂り方が健康的になりました。勤務医時代は、不規則な外科手術の合間にがっつり食べることが多かったのですが、今は規則正しい時間に食べますのでそのおかげですね。開院してから数ヵ月ですが3キロくらい痩せましたよ。あとはクリニックの掃除を毎朝自ら行っています。万が一にも設備の不備などがあってもいけないですから、それを自分で気づけるのでいいと思っています。学生時代に清掃のアルバイトをしていたこともあって、掃除で体を動かすのは苦ではないんですよ。

今後のクリニックの展望を教えてください。

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今後も引き続き、内科や外科に加えて、痔・乳腺・経鼻内視鏡の3本柱でやっていこうと思っています。このあたりの地域は高齢者の方も多いですし、ゆくゆくは往診もできればと考えています。当院ではアンケートも実施しているので、ご意見はどんどん取り入れたいですね。あとは、自分にできることを真摯に、というところでしょうか。手術をしたからには、診察時間が終わったらそれで終わりではなく、患者さんには「なにかあったらいつでも電話してね」とお伝えしているんです。それでけっこう電話かかってきたり、心配だからと再診に来られたりすることもあります。でも手術をするからにはアフターフォローは当然のことと思っています。また、「風邪で受診したけれど、実は痔でも悩んでいるんだ」なんていう患者さんもよくいらっしゃいます。患者さんにとって入口が広いクリニックでいたいですね。

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