中村 真理愛 院長の独自取材記事
弦巻通り まりあ歯科
(世田谷区/桜新町駅)
最終更新日:2026/08/07
東急田園都市線・桜新町駅から徒歩8分、閑静な住宅街に位置する「弦巻通り まりあ歯科」は、2016年に開業。白い壁と高い天井で居心地が良い院内は、完全バリアフリーで車いすやベビーカーでも入ることができ、0歳から高齢者まで来院しやすい設計になっている。中村真理愛院長は京都大学教育学部を卒業後、自身の体調不良をきっかけに健康に興味を持ち、東京科学大学に進学したという異色の経歴を持つ。一人ひとりに合わせたオーダーメイド治療がモットーで、患者の悩みにじっくりと向き合う姿勢を重視している。「皆を笑顔にできる、パワースポットのような歯科医院になれればうれしいです」と、明るい気持ちにしてくれそうな笑顔で話す中村院長。歯科医師の道へ進んだきっかけや同院の治療の特徴など、幅広く語ってもらった。
(取材日2026年7月17日)
健康の大切さを実感し、心理学を学んだ後に歯科の道へ
教育学部を経て歯学部に進んだそうですね。

はい。最初は臨床心理学を学ぶために京都大学へ進学しました。卒業してすぐに大学院へ進むという道も考えましたが、他の人の悩みや相談に乗るからには見識が広いほうが良いのではないかと考え、大学院に進学する前にアパレルメーカーに勤務することにしたのです。しかし、しばらくして体調を崩して入院することになりました。その時に健康であることの大切さを改めて痛感し、医療に興味を持ち始め、医学の道を進みたいと思うようになりました。歯科を選んだのは、子どもの頃から予防と矯正のために定期的に通っていた歯科医院が好きだったからです。退院後は歯科の道を志し、東京科学大学へ進学しました。歯科医師は患者さんの悩みを聞くことが基本ですので、心理学を学んだことが生かされていると感じます。
弦巻に開院した理由を聞かせてください。
開業前に弦巻に住んでいたことがあり、とても住みやすい街だと感じていました。将来開業するなら弦巻でと考えていた中で、この物件に巡り合ったことがご縁となり開業を決意しました。この辺りは閑静な住宅街で、お子さんが多い地域だと感じます。開院から10年たち、通い続けてくださる患者さんたちとは長いお付き合いになります。お母さんのおなかの中にいた子が小学生になったり、高校生だった子がお母さんになってお子さんを連れてきてくれたり。患者さんと良い関係を築けているので、楽しく診療させていただいています。本当に、患者さんとスタッフには恵まれていると感じます。
幅広い年齢の方が来院されるそうですね。

0歳の赤ちゃんから90歳のご高齢の方まで、さまざまな患者さんが来院されています。まずお子さんの歯科検診で来院され、その後お母さんやお父さんが来院されるというように家族ぐるみで通われるケースもあります。近年はマイクロスコープを導入したことで診療の幅が広がり、より専門的で精密な診療を提供できるようになりました。幅広い世代の患者さんご来院いただく中で、多様なニーズにお応えできる体制を整えています。また、私が幼いころから虫歯予防のために歯科医院に通っていたので、子どもの頃から気軽に通えるような歯科医院をつくりたいという思いがあります。お子さん連れでも来院しやすいようにベビーカーでも入れるよう廊下やユニットスペースを広くしたり、キッズスペースを設けたりしました。当院の看板には歯のイラストを使っていますが、来院したお子さんたちからも「かわいい」と好評をいただいています。
皆を笑顔にできる、パワースポットのような存在に
どのような歯科医院をめざして開院されたのでしょうか?

誰もが気軽に入りやすい、明るくて清潔感のある雰囲気をめざしました。お子さんの中には歯科医院が苦手という子もいますので、お子さんにとっても行きたいと思ってもらえるような歯科医院にしたいですね。当院ではキッズスペースも備えているので、そこで遊ぶのを楽しみに来てくれる子もいます。来院した時は泣いていた子が、帰り際には「また来たい!」と言ってくれたこともありました。ご高齢の方が通いやすいように、全面バリアフリーで通路の幅も広く取り、車いすや2人用のベビーカーでも入れるように設計しています。歯科治療をするだけの場所ではなく、患者さんに元気を与える「パワースポット」のような歯科医院になりたいと思っています。
パワースポットのような歯科医院とは、どのような場所でしょう?
パワースポットは、前向きになれる場所というイメージがあると思いますが、歯科医院もそのような存在になれると思うのです。当院に来たことがきっかけで、自信を持って積極的に行動できるようになったり、患者さんにとって良い方向に変化し、笑顔になってもらえたりしたら、うれしいですよね。患者さんの気持ちを少しでも明るくできるよう、華やかなピンクやイエローのユニフォームを着たり、カラフルな絵を飾ったりもしています。それを見た患者さんが「かわいいですね」と笑顔になってくれることも。この思いは、特別に指示しなくてもスタッフみんなが理解してくれています。いつも明るく患者さんに接してくれていて、受付スタッフと患者さんが楽しそうに話し込んでいる姿を見かけることもよくあります。「あれ、まだ話してる?」とほほ笑ましい気持ちになることも度々あります(笑)。
先生が大切にしている「ミニマルインターベンション」とはどのような治療ですか?

歯を削る量を最小限に抑えて治療を行うことです。私は大学院生の時、保存修復学を専門としたう蝕制御学という分野に所属していました。う蝕(虫歯)に対する最小限の歯質の削除と、接着性材料を用いたコンポジットレジン修復技術の確立をめざし、基礎的・臨床的研究を行っている教室です。接着材料の接着性が向上したことで、虫歯周辺の健康な歯質を削る量を減らして治療することがめざせるようになりました。虫歯の部分だけを精密に削り、削る必要のない部分は残す。これは時間のかかる治療ですが、患者さんの歯を長持ちさせるために大切なことなので、その考えに基づいて時間を惜しまずに治療を行っています。ただし、神経まで虫歯が達していた場合や悪化している場合は、この限りではありません。定期的にメンテナンスで通ってくださると、早期発見・治療により少ない侵襲での治療がめざせますので、ぜひ定期検診にきていただきたいですね。
親身な診療で、歯だけでなく全身や心までケアしたい
診療で心がけていることは何でしょうか。

口の中だけでなく、患者さんの家庭環境や全身の健康、年齢などを考慮した診療を心がけています。例えばご高齢の患者さんには体力面に配慮した治療を、お子さんには生え変わりの時期を見据えて治療を行います。また、近年は口呼吸や低位舌の患者さんも多くいらっしゃるので、改善できるようアドバイスを行っています。さらに、お話をしっかり伺い、寄り添う診療を通して患者さんに笑顔で帰っていただけるよう心がけています。患者さんに安心して通っていただき、喜んでいただけることが私にとって何よりうれしいですね。
歯の健康のために大切な生活習慣はありますか?
大学院時代に、酸蝕症について研究していました。これは、酸性のものを食べることで歯が溶けてしまう疾患ですが、身近な食品でも注意しなければなりません。例えば、お酢やフルーツ、炭酸飲料は酸性の食品で、こうした身近な食品で歯が溶けてしまいます。もちろん、食べてはいけないというわけではないので安心してください。気をつけていただきたいのは、酸性のものを食べたあと30分から60分は歯を磨かないこと。この時間は、歯が溶けやすい状態になっています。30分から60分たてば、唾液によって中和されているので、歯を磨いても大丈夫です。また、酸性のものを食べた後には、水やお茶を飲んで薄めていただくことをお勧めします。
今後の展望を教えてください。

私は、地域全体で子どもを育てていくのが理想的だと思っています。以前、当院に通っているお子さんがお水を飲みに立ち寄ってくれたことがありました。そのように気軽に頼ってもらえるのもうれしいですね。地域の方に何でも気軽に相談してもらえるクリニックでありたいと思います。開院から10年たって、東京大学医学部附属病院をはじめとした他医療機関との連携も強化できたので、必要に応じて適切な医療機関を紹介することも可能です。これからも患者さんの歯だけでなく、全身や心まで元気にできるクリニックをめざしたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント/48万4000円〜、歯列矯正/小児一期治療:38万5000円〜、二期治療:44万円~、ホワイトニング/オフィスホワイトニング:1万9800円程度、ホームホワイトニング:2万7500円程度、セラミックを用いた補綴治療/4万9500円~ ※症例により異なりますので、詳しくはクリニックへお問い合わせください

