太田 靖昌 院長、太田 景子 先生の独自取材記事
おおた歯科診療室
(相模原市緑区/橋本駅)
最終更新日:2025/03/19

相模原市緑区にある東原宿交差点の角にある「おおた歯科診療室」には、乳幼児から高齢者まで幅広い患者が訪れる。「自分が受けたい、家族に受けさせたい治療を患者さんに届けたい」と笑顔で語るのは、太田靖昌院長と太田景子先生。アットホームな雰囲気と、豊富な経験による技術や検査・治療の精度向上に有用な設備などで、患者もスタッフも笑顔になれるクリニックをめざしている。スタッフの家族や友人が訪れることも多いそうだ。「笑顔が笑顔を呼ぶ」、そんな言葉がふさわしい同院の魅力を靖昌院長と景子先生に聞いた。
(取材日2024年2月22日/情報更新日2025年1月31日)
患者の希望に応える診療とコミュニケーションを重視
このクリニックの特徴を教えてください。

【靖昌院長】当院は地域密着の歯科クリニックで、患者さんの症状やご希望にできる限り対応できる診療を目標にしています。そのための虫歯・歯周病の予防や治療の他、虫歯が進行した歯を抜かずに残すための根管治療、入れ歯やインプラント治療、矯正歯科、小児歯科、審美歯科など診療内容の幅広さが特徴の一つです。患者さんに「ここへ来て良かった」と思っていただけて、スタッフもやりがいと安心感を持って働ける。そうしたみんなが笑顔になれるクリニックをめざしています。
【景子先生】患者さんは近隣にお住まいの方を中心に、小さなお子さんから高齢の方まで幅広く来院されています。家族そろって利用いただくケースも多く、中には、引っ越しをしても遠方から通い続けてくださる方もいらっしゃるんです。また、患者さんと歯科医師の間をつなぐためのトリートメントコーディネーターが在籍しているのも特徴です。
こちらのトリートメントコーディネーターさんはどんな役割で働いていますか?
【景子先生】私たちも患者さんとのコミュニケーションは大切にしていますが、ときには「担当の先生には相談しづらい」「費用のことなどを詳しく聞きたい」という場合もあるでしょう。トリートメントコーディネーターは患者さんの気持ちに寄り添って対応し、必要なら医療者と情報共有して治療の方向性などを検討する役割です。その方のご希望や歯科医師が必要と判断した時などにトリートメントコーディネーターがお話を伺い説明や助言を行います。
【靖昌院長】患者さんとの信頼関係を深め、お互いに納得した上で治療を進めるためにも、当院のトリートメントコーディネーターは欠かせない存在です。品質にこだわった治療、患者さんの希望をかなえるための治療につなげられていると思います。
ここ数年で設備関係も新しくされたそうですね。

【靖昌院長】2022年にマイクロスコープやCAD/CAMシステムなどを導入して治療精度の向上をめざした他、2023年後半には患者さんの口の中を3Dデータ化する口腔内スキャナーを導入しています。これで以前のような歯型を採る必要がなく、患者さんのストレスや環境負荷の軽減に役立っていると考えています。
【景子先生】4台あるマイクロスコープは診療ユニットごとに設置し、保険診療も含めてさまざまな治療で活用しています。最大20倍まで拡大可能で、肉眼では捉えきれない部位を拡大視しながら処置でき、精密な診断や治療が見込めます。小さな虫歯も必要以上に歯を削らずに済む治療をめざせるので、患者さんの歯を長持ちさせられることを期待しています。
患者の歯を残すための予防や治療に注力
こちらの診療方針を教えてください。

【靖昌院長】当院は「極力抜かない・削らない」方法をご提案するなど、できる限り患者さんの天然の歯を良い状態で保つための治療を心がけています。時代とともに義歯やインプラントといった人工歯も進化してきましたが、やはり天然歯に勝るものは今のところないでしょう。そのため、歯を失う主な原因である歯周病の予防と治療にも力を入れています。
【景子先生】当院はトリートメントコーディネーターを配置するなど、患者さんとのコミュニケーションも大切にしています。モニターでエックス線写真や口腔内写真をお見せしながら治療について丁寧に説明し、ご納得いただいてからしか治療を始めません。また、患者さんへの適切な診療と丁寧な対応をめざして、医療人としての心がけを養うために、スタッフの育成も重視して定期的にミーティングや勉強会も行っています。
歯を失わないための予防にはどのように取り組まれていますか?
【景子先生】時間の経過によりお口の中の状態は変化しますが、当院ではできるだけ良い状態を維持できるよう、ブラッシング指導や歯科衛生士によるメンテナンス、定期検診に力を入れています。最低でも年に1度はエックス線検査を行い、虫歯や歯周病の兆候がないか、肉眼ではわからない部分までチェックする方針です。治しておしまいではなく、生涯にわたってお口の健康をサポートするために、当院では予防やメンテナンスの大切さを患者さんに理解していただけるよう、生活背景に配慮したきめ細かなアドバイスを行ってきました。多くの患者さんに予防のために通っていただきたいですね。
治療ではどのような分野がご専門でしょうか?

【靖昌院長】当院の診療は患者さんに幅広く対応することを目標としているので、どれが専門という意識はあまりないですね。抜歯をしたほうが良い結果が見込めそうな場合も、患者さんが希望されなければインプラント治療や入れ歯を無理に勧めません。歯を残した時の予測や今後の選択肢など複数の案を提示し、それぞれの利点・欠点をわかりやすく説明して、患者さんが納得できる方法を選んでいただくのです。ただ、これまでの経験から口腔外科やインプラント治療などは私の得意分野といえ、親知らずの歯牙移植や、歯周組織や顎の骨の回復をめざす歯周組織再生療法も行っています。根管治療では治療がうまくいかない場合は根にヒビが入っている可能性もあるため、マイクロスコープで歯を拡大した画像を患者さんにも見せて状況を理解していただき、次の手を検討していきます。
患者もスタッフも笑顔になれるクリニックをめざして
どのような時にやりがいを感じますか?

【景子先生】患者さんも自分も納得できる入れ歯が作れた時です。入れ歯がうまく作れると、口に入れたら吸い込まれるようにピタッとはまるんです。入れ歯だと忘れてしまうような着け心地・噛み心地を目標に、入れ歯治療に取り組みたいですね。
【靖昌院長】患者さんと良い関係性がつくれていると感じた時です。そのために、「ここで診てもらえて良かった」と患者さんはもちろん、そのご家族にまで喜んでもらえるような診療を心がけています。アットホームな雰囲気のクリニックなので患者さんとの距離も近く、患者さんとの関係性づくりには特に注力しているんです。
2025年で16周年を迎えましたが今後の展望をお聞かせください。
【靖昌院長】気軽に足を運べて「患者さんもスタッフもみんなが笑顔になれる歯科医院」という目標は今後もずっと変わりません。そのために医療のデジタル化で治療の精度や患者さんの利便性の向上を図ったり、予防にさらに注力したり、マウスピース型装置を用いた矯正など新たな技術も取り入れたりと、ハード面・ソフト面のバージョンアップに努めていきます。また、以前から通院されていた患者さんの中には高齢で通院が困難になった方もいらっしゃるので、生涯にわたってお口の健康のサポートするかかりつけ医として訪問診療の体制も整えたいですね。
【景子先生】患者さんの次のご予約をもう少し早く受けられるよう、診療体制を拡充したいとも思うのですが、同時に当院で働くスタッフのワークライフバランスもとても大切です。その両方をうまく実現できるよう、これからもスタッフと協力していきたいと考えています。
最後に地域の方にメッセージをお願いします。

【景子先生】私も院長も、祖父母が歯のことで悩むのを見て「おいしく食事ができるような入れ歯を作りたい」と思ったのが歯科医師をめざしたきっかけです。患者さんに対しても、困り事を何とかサポートしたいという思いは同じです。特に女性は育児や仕事、介護などでご自分のことがまだ後回しになりがち。歯周病のように自覚症状なく進行するトラブルもありますから、お口の状態をチェックするつもりでお立ち寄りください。
【靖昌院長】当院は患者さんの気持ちに寄り添い、ご希望を可能な限りかなえられるよう、治療の引き出しを増やしています。治療の選択もご自身に判断していただけるよう、それぞれの治療後の予測や対策などもわかりやすくご説明しますので、安心して来院いただければと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/41万8000円~、全顎歯列矯正/77万円~
オールセラミック/11万円~、セラミックインレー/6万500円~、
ジルコニアセラミック/13万2000円~
歯周組織再生療法/7万7000円~、部分入れ歯金属床/38万5000円~、
総入れ歯金属床/33万~