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松本 佐保姫 院長の独自取材記事

まつもとメディカルクリニック

(江東区/大島駅)

最終更新日:2025/07/07

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック main

「ともに生きる医療」「顔の見える医療連携」「信頼し合う医療」という3つの理念を掲げ2016年に開院した「まつもとメディカルクリニック」。松本佐保姫(さほひめ)院長は、大学病院や総合病院で内科、循環器内科を専門に診療してきた専門家だ。同院でも循環器内科、糖尿病内科、生活習慣病を中心に専門性の高い地域医療を提供。複数の内科疾患を抱える患者に対してワンストップの診療を提供する他、近隣クリニックや連携先病院との連携に力を入れてプライマリケアにも尽力するかかりつけ医だ。明るく気取らない松本院長の人柄を慕い、慢性疾患の管理から応急処置の対応までを一任したいと言う人は多い。「スムーズな診療を支えてくれるスタッフに感謝です」と話す松本院長に、診療の心がけなどについて話を聞いた。

(取材日2025年3月18日)

スタッフとのチームワークで、迅速な診断・治療を実現

まずは、クリニックの特徴を教えてください。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック1

私の強みは、大学病院や総合病院における内科、循環器内科の診療経験が豊富にあり、幅広い視点で一人の患者さんを診療できることです。例えば、内科で受診される糖尿病の患者さんが腎臓や心臓を悪くするケースが多いことを知っていれば、糖尿病だけにフォーカスせず、全身を診て早期発見や予防につなげることができます。これは、プライマリケアを担う地域のクリニックの大切な役割でしょう。専門性が高い領域において診断・治療をワンストップで提供することはもちろん、全人的に患者さんを診ることを大切にし、迅速に適切な治療につなげることを心がけています。

開業から間もなく10年ですが、どのような患者さんが多くいらしていますか。

循環器の慢性疾患や糖尿病など持病を持つ患者さんが多く、長いお付き合いの方が増えてきました。一方、「胸が苦しい」「ドキドキする」といった症状や、健康診断で血糖値が高いと言われたことをきっかけに来院する方も少なくありません。循環器については、近隣で専門的に診るクリニックがほとんどないこともあって、ご家族の紹介やクチコミで来られる方が多いですね。ご家族は体質が似ることが多いので、生活習慣病などではご家族みんなで来院されることもあります。幸い診察室を少し広めに造ってあるので、ご家族みんなでお入りいただき、一緒に診療方針を決めていくことも可能です。外国人の方に対する英語の対応もできますから、地域に住む皆さんに広く頼りにしていただけたらうれしいです。

スタッフの皆さんとのチームワークも印象的です。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック2

スタッフが当院を支えてくれているといっても過言ではありません。私が診療に集中できるよう、常に神経を研ぎ澄ましてサポートしてくれています。例えば、私がお願いする前に提携する医療機関に連絡を取ってくれていることもあるのですよ。また、院内で即日出せる血液検査の結果以外に、外部に依頼する専門的な血液検査があるのですが、必要な場合は先回りで確認してくれることもあります。こうしてください、とお願いしてもなかなかできることではないですよね。私にとって、すべてのスタッフがなくてはならない右腕のような存在ですし、いつもとても感謝しています。

密な医療連携で、迅速に必要な医療へつなぐ

分院や、地域のクリニックとも密に連携されていると聞きました。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック3

コンセプトを同じくする分院では、同じ循環器領域でも異なる強みを持つ医師が活躍しており、助け合って診療しています。開業医はすべて一人で判断する孤独な立場ですが、分院に尊敬できる医師がジョインしてくれたことで、精神的にかなり楽になりました。また、当院を受診された患者さんにより専門的な診断・治療が必要であると判断したとき、適切な診療科へ速やかに紹介できるよう、地域のクリニックとのつながりも強化してきました。胃や大腸などの疾患が疑われる場合は消化器内科を、糖尿病で網膜疾患のリスクがある場合は眼科を、患者さんの息切れが循環器疾患ではないと判断した場合や喘息の疑いがある場合は呼吸器内科をというように、柔軟なご紹介が可能です。高齢になると内科疾患だけでなく整形外科疾患を併発する方も多いですから、整形外科をご紹介することもありますね。

病院との連携についても教えてください。

森山記念病院循環器内科の循環器センター長が大学の後輩ということもあり、直接電話で連絡をさせていただくなど緊密な連携を取っています。東京大学医学部附属病院や江東病院、聖路加国際病院、東京ベイ・浦安市川医療センター、三井記念病院、虎の門病院などとの連携も多いですね。ご紹介先で手術を終えた後は、当院にお戻りいただき、通いやすい地元で術後の管理を継続することもできます。また、MRIやCTは、画像検査を専門とするお茶の水の施設や江東病院にお願いしています。最近では、当院と同じビルの5階に江東病院附属の在宅診療所ができ、加齢や病気の進行で通院が難しくなった場合の診療をお任せできるようになりました。初期診断から長く並走する街のクリニックとしての役割をサポートしていただけて、とてもありがたいです。

先ほどお話のあった血液検査の他、院内でできる検査も多いそうですね。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック4

皆さん、検査を受けたらできるだけ早く結果を知りたいと思うんです。ですから、血液検査をはじめさまざまな検査を院内で実施できるようにしていますし、一通りの結果を迅速に出すことにも心がけています。24時間ホルター心電図検査についても、30分前後で結果についてお話しすることが可能です。大学病院などでは2週間以上かかることもありますから、できるだけ早く結果を知りたい方、不安な時間を短くしたい方はぜひご相談ください。検査が必要な方をお待たせしないよう、ホルター心電図検査機器は3台導入しています。

これからもかかりつけとして地域に信頼される医療を

先生が医師になられたきっかけを教えてください。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック5

幼い頃から持っていた、人の体に対する学問的な興味が高じたことが一つの理由でしょうか。クリニック嫌いの家族が生活習慣病にかかり、「あなたが医師になってくれたら、きちんと受診する」と言われたことも、高校生だった私が医学部を選ぶ大きな理由になったと思います。患者さんの全身を診たいと思って内科を選択したのも、そうしたバックボーンが影響している気がしますね。その後、三井記念病院で心筋梗塞や狭心症の患者さんを多く拝見し、循環器領域へのやりがいを感じて学びを深めていきました。

診察の際、どんなことを大切にしていますか。

専門分野以外でも気づいたことがあればお話し、必要な検査をお勧めしています。決して無理強いはしませんが、リタイアされて企業健診の機会がない方などには、健康診断を受けましょうとお声がけすることも。そうした些細な気遣いが患者さんとの関係を深め、信頼につながっていくと信じています。また、「運動してください」「食事に気をつけてください」と指示するだけでなく、なぜ運動や食事が必要なのかをお話ししたり、運動の例や食事のメニューを挙げたりして、患者さんが具体的な行動を起こしやすいようサポートすることも意識しています。生活習慣は生涯にわたって気をつけていく必要がありますから、一人ひとりがストレスを感じず長く続けられる方法を一緒に考えていきたいですね。

ありがとうございました。最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

松本佐保姫院長 まつもとメディカルクリニック6

開業から10年余りがたち、最近ではかなり地域に根差したクリニックとして知っていただけるようになったと感じています。頼りにしてくださる方、「良かったから」とご紹介してくださる方が増えて、とてもうれしいですね。体のことを相談しにいらしたついでに、日常生活の悩みや不安を話していく方も珍しくありません。患者さんの人生そのものに関わっていくのがかかりつけ医の仕事であると、日々実感しています。私一人でできることは限られていますが、地域の先生方と連携しながら患者さんにとって最善の方法を探っていきますので、気軽に話をしにいらしてください。これからも、高い専門性と親しみやすさを両立し、地域に求められる医療機関でありたいと思います。

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