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松本 佐保姫 院長の独自取材記事

まつもとメディカルクリニック

(江東区/大島駅)

最終更新日:2019/08/28

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風邪から複数の疾患を抱えた方までワンストップで診療してもらえ、さらに検査の結果も直ぐにわかるといった、現代のニーズに応える「まつもとメディカルクリニック」。循環器や糖尿病内科を診療の柱としながら、連携先病院との徹底した病診連携で地域医療を支える拠点となることをめざし、2016年5月にこの街に開業した。「専門性の高い地域医療を提供すると同時に、病診連携を徹底し、患者と総合病院との橋渡し役も担っていきたい」と語る松本佐保姫(さほひめ)院長。珍しい名前だが、高齢の患者の中には、その名前が古事記の中に出てくることを知っている人も多いと笑う。今回は松本院長に、新しいタイプの地域医療の提供にかける思いをたくさん語ってもらった。
(取材日2016年6月21日)

地域医療と総合病院を結ぶ架け橋をめざして開業

開業のきっかけを教えていただけますか?

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大学病院での勤務が長かったのですが、現在どこの病院も外来は飽和状態で、予約制であっても待ち時間が長いなど患者さんにもご負担をおかけしている状態にあります。ただ、大学病院に通院されている全ての方が、専門性の高い医療処置が必要かといえばそうではありません。地域の中で行くべきクリニックがわからない、抱える疾患に専門性のあるクリニックが地域にないといった理由から、遠方の大学病院まで通院されているケースもあります。そこで以前から、初診や基本的な検査、術後や定期的な経過管理を担い、必要に応じて大学や総合病院に患者さんをつなぐ、高い専門性も併せ持つ連携型の医療機関が地域に必要だと感じており、今回ちょうど総合病院から連携のお話をいただいたことをきっかけに開業を決意しました。

この場所を選ばれた経緯を教えてください。

連携のお話をいただいた江東病院がここから数分の場所にあるのですが、書類のやりとりだけでなく、医師同士が直接相談しながら治療を進める本当の意味での病診連携を実現させるためにも、また紹介したりされたりした患者さんの通院の便宜を考えても、江東病院の近隣でという条件で場所を探しました。当クリニックではレントゲンや専門性の高い心臓検査を行うための機器、エコーを備え、CT、MRIなど画像検査が必要と判断した場合には江東病院で受けていただき、すぐに画像を転送していただくことで、お待たせすることなく結果をお伝えできる環境を整えています。今まで勤務しておりました東大病院や、三井記念病院、また良く存じ上げている先生のいらっしゃる東京ベイ・市川浦安医療センター、心臓血管研究所附属病院なども、同じように顔の見える医療連携として繋がっています。今後はこうした連携先病院をさらに増やしていきたいと思っています。

診療内容を教えてください。

2

専門は循環器内科ですが、一般内科、糖尿病内科なども担当しています。また心臓疾患との関連性も高い生活習慣病の治療や予防を行うための生活習慣病の外来や、心臓疾患や生活習慣病の誘発要因となる喫煙習慣を改善するための禁煙外来も設けています。最近総合病院では、内科の中でも循環器、消化器などと専門が細分化されていますが、循環器の患者さんは生活習慣病関連の疾患をいくつも抱えているケースが多いので、心臓の治療はここで、糖尿病は別の科でと、掛け持ち受診を余儀なくされます。当クリニックでは循環器内科を柱に内科や生活習慣病全般を診療できるので、複数の疾患を抱えている患者さんに対しても、ワンストップ診療をご提供できる環境が整っています。

検査結果を迅速に出し、早期診断早期治療につなげる

生活習慣病の外来について、もう少し詳しくご説明いただけますか。

3

生活習慣病と言いますと、患者さんの生活習慣が悪いというように聞こえてしまいますが、実際はそうでないことが多いです。体質によって同じような食生活でも、さまざまな病気にかかられる方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃいます。適切な生活習慣は個々で異るため、だからこそその人に合った食事・運動の治療ということが大切になります。そのため外来では、具体的にお一人お一人に合ったライフスタイルや食事内容の調整の改善などを、医師が専門の立場からアドバイスします。また、糖尿病疾患のある方に対してのフットケアも行っています。糖尿病疾患があると、一般的に水虫と呼ばれる足白癬や爪白癬や靴ずれだけでも、そこから感染症を引き起こして壊疽(えそ)を招き、足の切断に至ってしまうこともあるからです。また、治療を根気強く続けるためのメンタル面のサポートも大切な要素の一つです。

現在、どのような方がが多く通われているのでしょうか。

開院間もないということもあるのですが、内覧会にお越しいただいた方や、クチコミで評判を聞いてという方が中心で、ほとんどが地元にお住まいの方々です。年齢層は、お若い方からご高齢の方までいらっしゃいます。お若い方ほど、早期からきちんと治療を受けることで合併症の予防をという考え方が浸透してきているようです。一般内科も担当しているので、風邪や腹痛、花粉症などの症状でこられる方もいらっしゃいますが、一番多いのは動悸がする、胸部に痛みがあるといった方や、会社の健康診断で精密検査を勧められたという方ですね。女性の場合、閉経を含めて生理のサイクルが体調の変化に直結しているので、やはり女性医師の方が相談しやすいとおっしゃる方も多くいらっしゃいます。

クリニックの特徴について教えてください

4

先ほど画像検査の結果もすぐ出せるというお話をしましたが、皆さん検査を受けたらできるだけ早く結果を知りたいと思われますよね。そのため、画像検査に限らず、あらゆる検査に対して迅速な結果提供と確定診断を行うようにしています。血液検査などは、その日の処方に影響する部分に関しては、その日のうちに結果をお出ししておりますし、24時間ホルダー型の心電図検査は、大学病院の場合通常結果が出るまでに2週間以上かかるのですが、当クリニックでは30分ほどで結果をお出ししています。また、心エコーはその場で一緒に画像を見ながらご説明しております。

地域のかかりつけ医として信頼関係を深めたい

診療で心掛けている点はありますか。

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最近は電子カルテなので、どうしてもパソコンの画面にばかり目が向きがちになってしまいます。そこでなるべくきちんと患者さんの目を見てお話を聞けるように、必死になってタッチタイピングの練習をしています(笑)。検査結果だけでは見つけられない異常が、なにげないお話をヒントに見つかることも実際にあります。医療の分野にもAIと呼ばれる人工知能が進出していますが、どうしても担えない部分として最後に残るのが、人と人との信頼関係だと思います。医師にとっては患者さんとの信頼であり、スタッフとの信頼でもあります。信頼は、お互いを尊敬する心から生まれると思っているので、患者さんだけではなくスタッフに対しても、常に尊敬の念を持って接するように心掛けています。

医師になられたきっかけを教えてください。

人の体に何が起きているのだろうという、学問的な興味は小さい頃からあったように思います。また、高校時代に父が肺がんと診断され、余命宣告までされてしまったことがありました。結局、肺炎ということで病状は回復したのですが、その際生活習慣病をいくつか指摘され、医者嫌いの父から、私が医者になればちゃんと受診するのに、と言われたのが最終的に医学部に進むきっかけだったと思います。実際に父は今、私の患者として通院しています(笑)。内科を選択したのは、患者さんを全身から診察できるからです。特に三井記念病院では、心筋梗塞・狭心症の患者さんを診察する機会が多くあり、治療を通して見違えるように元気になり笑顔で退院されていく経験にも恵まれ、循環器へのやりがいを強く感じました。家庭との両立という点では、緊急対応が多いため、ずいぶん悩んだ時期もありましたが、患者さんの笑顔や信頼を励みに今までやって来れたと思います。

今後の目標を教えていただけますか。

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開業に際して「ともに生きる医療」「顔の見える医療連携」「信頼しあう医療」という3つの理念を掲げました。現在診療だけではなく、月に最低1度のペースで、生活習慣病にまつわる話題を中心にどなたでもご参加いただける無料の講習会を開催しているのですが、診療室以外の場所でもこうした交流を重ね、さらには徹底した医療連携を柱として専門性の高い医療を提供することで、地域のかかりつけ医として、信頼されるクリニックにしていければと願っています。

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