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矢島 昇悟 院長の独自取材記事

青山通り歯科

(港区/赤坂見附駅)

最終更新日:2022/09/05

矢島昇悟院長 青山通り歯科 main

赤坂見附駅から徒歩数分に位置する「青山通り歯科」。待合室には座り心地の良さそうな革張りのソファーが置かれ、壁にはスナップ写真が飾られるなど、歯科医院とは思えない空間だ。院長を務めるのは、爽やかな笑顔とテンポの良い語り口が印象的な矢島昇悟先生。2007年に日本歯科大学生命歯学部を卒業後、複数の歯科医院で経験を積み、患者がリラックスタイムを過ごせるような歯科医院をめざして2015年に開業したのだそう。コミュニケーションを重視した患者目線の診察を心がけている矢島先生に、クリニックの特徴から診療へのこだわり、新たな取り組みなど、幅広く話を聞いた。

(取材日2020年9月29日)

コンセプトは「スタッフが通いたくなるクリニック」

クリニックの特徴をお教えください。

矢島昇悟院長 青山通り歯科1

開業時のテーマは、スタッフ自身が通いたくなる、家族を安心して通わせることができる歯科医院でした。安心して治療を受けることができるように、衛生管理を徹底しています。さらに「痛い、怖い」といった歯科のイメージを払拭するため、痛みに配慮した治療にもこだわっています。そして最も重視しているのが、患者さんとのコミュニケーション。できるだけ専門用語を使わずに、わかりやすい説明を心がけ、時には雑談もします。患者さんとの距離を縮め「なんでも話せる歯医者さん」でありたいんです。また、当院は地下1階にありますが、そのことを感じさせないような工夫もしています。例えば、照明を太陽光のような温かい色にして、音響効果で空間に広がりを持たせられるようなスピーカーを選んだり……。気軽に来てリラックスできる、隠れ家的なサロンのような存在にしたいと思いました。

どういった患者さんが多いですか?

オフィス街なので近くにお勤めの方が多いですね。ランチタイムなどにばったり会って、治療後の様子などを立ち話することもありますよ(笑)。診療の内容としては歯が痛いとかしみるといったトラブルが6割くらい、あとは検診とクリーニングですね。開業当時は40~50代の男性が多かったんですが、最近は若い方や女性の患者さんも増えてきました。僕は日頃感じたことやクリニックからのお知らせなどをブログに書いているんですが、その中にQ&A形式のブログがあります。僕はそれをコミュニケーションの1つとして捉え、「歯医者さんが苦手」という方を意識して書いているんですが、それを読んで来られたという方もいるみたいです。

力を入れている治療はありますか?

矢島昇悟院長 青山通り歯科2

1つはかぶせ物の素材についてで、できるだけ質にこだわった素材をご提案するようにしています。お勧めしたいのは従来の陶材よりも強度に特徴のある材質です。自由診療なので費用はかかりますが、金属と比べて長持ちするし、汚れがつきにくいので虫歯にもなりづらいんです。そう考えると長い目でみても患者さんにとってプラスになると思うんです。もちろん自由診療だけをお勧めするわけではありません。保険診療・自費診療にとらわれず、複数の選択肢をご提案して、患者さんのご希望に合うものを選んでいただいています。また、治療をしたら終わりというのではなく、悪くならないための予防、歯を長く持たせるためのメンテナンスにも力を入れています。具体的には、定期的な検診とクリーニングによって初期の虫歯や歯周病を早期発見することで、結果的に治療のための通院回数や費用を減らすことが可能です。

口腔内の環境を良くすることも感染対策として有用

衛生管理・感染症対策はどのようにされていますか?

矢島昇悟院長 青山通り歯科3

例えばマスクの着用やアルコール消毒、検温、飛沫防止用ガードの設置といった対策に加えて、診察時はゴーグルやマスク、フェイスガード、使い捨てのキャップを着用しています。感染症対策に合わせて、今年はこれまでの取り組みを一度全部見直しましたが、もともとかなり気をつけて対策をしてきたので、ほとんどのことは今の状況に合っていました。結果、変えたところは少しだけでしたね。他には、歯磨きの仕方や洗口剤の使用など、歯科の観点からの対処法についてもお話ししています。特に洗口剤の働きを理解してもらうには良い機会かもしれないですね。これをきっかけに、洗口剤で口をゆすぐ習慣も広めていきたいと思います。

洗口剤が感染対策の一助となることはあまり知られていないかもしれません。

多くの場合洗口剤には、虫歯や歯周病の予防のために、口内環境を整えるための成分が含まれています。洗口剤を使って口内をケアしていくことは、ウイルスの感染対策としても有用だと考えられています。口の中は常に湿っているので、ウイルスにとっては居心地の良い環境なんです。そこからウイルスが肺などに入ると感染する可能性がありますし、逆に唾液の飛沫として外に出ていくこともあります。口は家でいうと玄関にあたる場所です。そこを清潔にすることで汚れが家の中に入ったり、家の外に出たりすることを防ぎます。口内環境を意識することは、マスクや手洗いと同じぐらい、おろそかにできないところだと思いますね。

それだけ口腔内の環境が大事だということですね。

矢島昇悟院長 青山通り歯科4

新型コロナウイルス感染症に限らず、口腔内の環境は体全体に影響を与える可能性があります。例えば歯周病菌は心筋梗塞や脳梗塞へのリスクだけでなく、糖尿病を悪化させる可能性も指摘されています。口腔内の環境を良くしていくためには、ブラッシングを基本に、オプションとして洗口剤やフロス、歯間ブラシなどを適切に使用していくことが大切です。多くの方はブラッシングにちょっとした癖があるもので、左右均等に磨いているつもりでも、右利きの方の場合右側は磨き残しが多くなったりします。そういったことをプロの目で見て確認し伝えることで、ご自身の弱点を理解し克服していただくことができるようになります。

かかりつけの歯科医院として気軽に利用してほしい

診療において新たに取り組んでいることはありますか?

矢島昇悟院長 青山通り歯科5

矯正用にマウスピース型の装置を作製するためのデータを採取する3Dスキャナーを導入しました。口の中をスキャンして歯型を採るんです。今までのように粘土のような素材で歯型を採り、模型を作っていく手間が省けるようになった上、色味の情報も同時に収集することが可能です。しかもデータでやりとりができるので、もし修正の必要があっても、再度データを出して対応することが可能です。もう1つは、在宅勤務が増えたこともあり、オンライン診療の可能性も考えていきたいですね。直接診られるわけではないので、できることに限りはありますが、遠方の方から電話やメールでお問い合わせいただくことも多いので、お応えしていきたいと考えるようになりました。先日もマレーシア在住の日本人の方から電話で相談がありましたが、そういった方へも何らかの形で対応できるんじゃないかと考えています。

先生の趣味についてもお聞かせください。休日はどのようにお過ごしですか?

趣味はいろいろありますが、その1つが高校生の頃から続けている写真です。今でもカメラは持ち歩いていて、何か感じたときにストリートスナップのようなものを撮っています。待合室にある写真も、僕が撮ったものなんですよ。休日は、夏はダイビング、冬はスキーです。僕は長野県出身なので、幼い頃からスキーに親しんでいました。カナダに滑りに行ったこともあり、そのとき仲良くなったカナダ人が、長野オリンピックのスノーボード金メダリストでした。長野オリンピックが開かれた当時、僕は中学生でしたが、学校行事として競技を見に行き、表彰台に上がるのも実際に見ています。今でもメールなどで連絡を取っていますが、不思議な感覚ですね。

読者へのメッセージをお願いします。

矢島昇悟院長 青山通り歯科6

僕は歯科医師を天職だと思っています。もともと細かい作業が好きで、患者さんとお話しすることも好きですから。また、新しいことが好きで、医療機器や素材なども良いものがあれば積極的に取り入れるようにしています。診察では、患者さんに「これからどうすればいいのか」というお話をします。「どうしてこんなになっちゃったの?」と過去のことを言っても仕方ありませんし、患者さん自身も後悔されていることが少なくありません。ですから原因は探りますが、患者さんには「これからのことを考えましょう」と言います。悪くなったところは治し、予防の大切さを知っていただくことで、悪循環を好循環に転換することもできるでしょう。これからも話しやすい雰囲気を保ちつつ、プロフェッショナルな治療に努めていきますので、かかりつけの歯科医院として気軽にご利用ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

かぶせ物治療/7万円~、マウスピース型の装置を用いた矯正/19万8000円~、インプラント治療/35万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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