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佐藤 元 院長の独自取材記事

さとう内科医院

(練馬区/武蔵関駅)

最終更新日:2019/08/28

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武蔵関駅から徒歩15分。「さとう内科医院」は住宅地に程近い石神井台クリニックモールの1階にある。院長の佐藤元先生は半年前にこの地で開業。地域に根差したクリニックをめざすため、駅前ではなくあえて住宅街を選んだのだという。「地元の人が気軽に立ち寄れる場所にしたい」と語る佐藤先生。しかし、ここは風邪や腹痛を診るだけの単純な内科医院ではない。心臓疾患を正確に診断するための検査法の採用や循環器系の深い知識を見れば、提供する医療の精度のこだわりがよくわかる。それだけの専門性がありながら、院内はアットホームそのもの。どんな相談にも応じてくれそうな懐の深さに満ちている。そんなクリニック誕生の背景を皮切りに、たくさんの話を聞いてきた。
(取材日2016年3月23日)

初志貫徹で開業に至る

この土地で開業することになった理由をお聞かせください。

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僕の実家は東京の多摩地区にある清瀬市ですが、このあたりは大学時代の通学経路だったので昔からなじみがあるんです。場所は駅前やビルの中ではなく、あえて駅から離れた住宅地を選びました。その方が地域医療に幅広く貢献できると思ったからです。皆さんに安心して来ていただけるよう、内装は白を基調に清潔感のある雰囲気にまとめました。所々緑色を配しているのは、安らぎ感を出すためです。ロゴにはハートの中に聴診器をつけた人間のシルエットを入れました。患者さんの立場に立った丁寧な診療をするという心の表れです。

地域の印象はいかがですか。

開業して半年経ちますが、人間味のある人が多いですね。ビジネスエリアではなく、住宅地のせいでしょうか。家庭的な空気感があって、この場所を選んで良かったと思います。当初、中心は高齢者になると予想していたのですが、実際は40~60代の方が頻繁に来院しています。患者さんや近隣住民の話をよく聞いて、地域の理解を深めていくつもりです。

医師をめざしたきっかけは何だったのでしょうか。

高校時代に同居していた祖母と叔母を同時に亡くしました。その時、医師になって身近な人や近隣の人のために役立ちたいと思ったのです。内科を選んだのはさまざまな疾患の入口であり、全身診療が可能だから。町でクリニックを開いても内科を掲げていれば患者さんも相談しやすいはずです。ここでは内科全般を幅広く診ながら、専門の循環器内科の経験を生かした質の高い医療を提供したいと考えています。

最初から開業を視野に入れていたのでしょうか。

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医師になって地域の人の役に立ちたい、というのがこの道を志したきっかけですから、すべての選択は独立につながっていると言っても過言ではありません。未来の開業を目標に、これまで勤務医としての経験を積んできました。まず、東京逓信病院で循環器内科専門の医師として学び、さらに知識を深めるため大阪の国立循環器病研究センターに3年程勤務しております。ここにはモチベーションの高い同年代の医師が大勢いて、いい刺激を受けました。恵まれた環境の中、一時期はこのまま大阪に残って専門を突き詰めてみようかとも思いましたが、先輩医師の“初心忘れるべからず”という言葉を思い出し、東京に戻って開業した次第です。

運動負荷試験で精度の高い診断を追求

クリニックの特長について、お聞かせください。

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長年心臓疾患に携わってきた経験から、精度の高い診断法にこだわっています。そのうちの一つが運動負荷試験による検査です。特に狭心症の診断は、安静状態で行う心電図やエコーでは判別しづらい場合があります。ある程度心臓に負荷をかけることで初めて異常がわかるものです。運動負荷試験では、心電図のモニターをつけた状態で自転車をこいでもらいます。こうすることで症状発現時と同じ環境を作り出し、より明確な診断ができるようになっているんです。もちろん、検査は医師がつきっきりで行いますから、安全に配慮した方法といえます。自転車にはほとんど乗ったことがない、というご高齢の方でも、検査されていらっしゃいます。

この検査は他の症状にも適用できるのでしょうか。

狭心症が主体ですが、不整脈の診断にも有用な方法です。また肺疾患の診断の手がかりともなり得ます。例えば息切れの患者さんの場合、その原因が心臓ではなく肺である可能性も十分考えられます。運動していただいて、血圧や脈拍、心電図の変化、酸素飽和度を見れば、症状がどこに起因しているか判断することが可能です。運動というのは人間にとって必要な動作ですから、この運動負荷試験はかなり生理的な検査ということになるでしょう。

他に何かこのクリニックならではの特長はありますか?

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心臓疾患に関しては、お話を聞いただけである程度判断できると考えております。いきなり検査なんていやだという人もいるでしょうから、その際は相談だけでもかまいません。気軽にお立ち寄りいただきたければと思います。もっと広く申し上げると、当クリニックの役目は、自分の症状が何科に適しているのかわからないという人の入口であることだと思っています。咳一つとっても風邪かアレルギーか判別できないこともあるでしょう。そんなときすぐ思い出してもらえるようなクリニックであり続けたいですね。

どんな相談にも応じる気さくなクリニックをめざす

患者さんとの印象的なエピソードがあれば教えてください。

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大阪で勤務していた頃のことです。当時、20代の患者さまの担当をしていたのですが、その方は生まれつき心臓が悪く、残された道は心臓移植のみという深刻な状況でした。その手術が決まる前に僕は大阪を離れることになり、ある日病室に挨拶しに行ったんです。しばらく話をして別れようとしたところで彼から「先生、メールアドレスを教えて」と言われました。僕自身はこれまで患者さんとの個人的なやりとりは踏みとどまってきたので正直迷いましたが、それで彼が元気になるならと思って教えたんです。それから1年程経ったある日、ご家族からその方の手術が決まったと連絡をいただいたんです。どうしても僕に知らせてほしいと頼まれてメールしたとのことでした。うれしかったですね。この時のことは今でも忘れられません。手術は成功したようなので、今も彼が元気に暮らしていることを願っています。

多忙な日々の中、お休みの日はどのように過ごされているのでしょうか。

前の職場の仲間とフットサルや草野球をすることもあります。開業してから診療が忙しく、運動の頻度は格段に減りましたが、継続して体は動かしていきたいと思っています。あと、こういう仕事をしていると自分の健康管理が疎かになりがちなので、今はやりのオメガ3系脂肪酸はなるべく取るように心がけています(笑)。事実、えごま油やアマニ油、イワシなどの青魚に含まれるオメガ3系の脂肪酸は、中性脂肪、コレステロール値を低下させ、かつ善玉コレステロールの機能を高める作用があるといわれています。その結果、心筋梗塞、脳卒中などの血管イベントを抑制することにつながるんです。少し話がそれましたが、こういったお話も患者さまそれぞれにあわせてしていきたいですね。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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病院に行きたくてもどこに行ったらいいかわからない人の相談にのれる、アットホームなクリニックをめざしています。診療全体としては内科全般をしっかりと診察しながら、専門の循環器の質を上げていきたいですね。最近は漢方薬の処方に関するご相談も承っています。先輩医師のお話を聞いて勉強するようになったのですが、こちらも機会があったらご相談いただきたいと思います。ご本人のみならずご家族のことでもかまいません。気楽な気持ちでいらしてください。

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