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松尾 祐志 院長の独自取材記事

あさひクリニック

(柏市/柏駅)

最終更新日:2021/10/12

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東武野田線・JR常磐線の柏駅西口から徒歩2分の場所にある「あさひクリニック」は、呼吸器内科を中心に地域のかかりつけ医として活躍しているクリニックだ。約1年半前にリニューアルした院内は、窓が大きくとられ明るい雰囲気。爽やかな色遣いのインテリアが、沈みがちな受診前の気分を和らげてくれるだろう。優しい語り口が印象的でテニスが趣味という松尾祐志院長は、長年呼吸器内科で研鑽を積み、開業後は病気の早期発見や生活習慣病の指導にも熱心に取り組んでいるドクター。実直という言葉がよく似合う人柄で、多くの患者からの信頼を得ている松尾院長に、診療にかける思いを聞いた。

(取材日2021年6月22日)

呼吸器疾患など困ったときの医療の入り口でありたい

開業から約6年がたとうとしています。

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約1年半前に思い切って院内をリニューアルしました。私の妻の同級生にセンスの良い建築士の方がいて、全面的にお任せしたのですが、大きな窓と全体的に明るい色使いの院内は、患者さんにも好評です。併せて電子カルテもバージョンアップして、会計までの待ち時間を短縮できるようにもなりました。実は柏は私の地元で、当クリニックのある場所は卒業した中学校の学区内なんです。昔からの友人がすぐ近くで商売をしていて心強く思っています。お互い気恥ずかしさがあって来院はしませんが、たまに近況を報告し合ったりしています。患者さんは穏やかな気質の方が多い印象です。柏駅から近いので、東武線や常磐線で広い範囲から来院されますし、勤務先がご近所の方も多くいらっしゃいます。比較的若い患者さんが多めなのも、当クリニックの特徴でしょう。

クリニックの診療方針についてお聞かせください。

一番には、地域の皆さんの医療の入り口になりたいと考えています。何か症状があるとき、どの科を受診すればいいかわからない場合など、迷ったときにはご来院ください。当クリニックで診させていただくか、あるいはより専門性のあるクリニックや病院をご紹介させていただきます。また、当クリニックは病気の早期発見や、生活習慣病の指導に力を入れており、私が長年専門としていた呼吸器内科の分野の患者さんも多くいらっしゃっています。特に長引く咳など呼吸器のトラブルでお困りの方、なかなか治らないと感じておられる方は、一度ご相談ください。

先生は開業時に大幅な減量をされたそうですね。

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開業時のコンセプトは、これまで専門的に取り組んできた呼吸器内科やアレルギー疾患の診療を中心に据えつつも、地域の医療の入り口のような存在のクリニックでした。勤務医時代、呼吸器内科で経験を積む中で、早期発見・早期治療の重要性を痛感したことから、開業したら検診の結果を有効に活用し診療に生かそうと思ったんです。そうなると当然、生活習慣病のフォローも必要になってくるわけで、生活習慣を患者さんに指導する立場になるなら、私自身がお手本になるべきだと考え、一念発起して3~4ヵ月で8キロの減量をしました。これまで多少の増減はありますが、まずまずキープできていますよ。

治療に前向きでいられるよう丁寧にフォロー

診察時に心がけていることはありますか?

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お互い初対面の初診時には、お互いの距離が縮められるようこちらから積極的にお話しするようにしています。互いに慣れてくると患者さんのほうから自然とお話しいただけるので、そこからは「聞く」ことをメインにします。ご自分の症状や治療に対するご希望を、できるだけ詳しくお聞きしたいですね。また生活習慣病の方は、残念ながら徐々に治療意欲をなくされてしまうケースがあります。話を伺ってみると、診察が簡易的なこと、延々と同じ薬を飲み続けることなどが原因となっているようでした。ですので当院では、年に1回は動脈硬化をはじめとする各種検査をきちんと行い治療経過を評価し、薬の見直しを行うなど、ある程度の緊張感を維持して治療を行うようにしています。薬が減れば励みになることと思いますし、逆にコントロールがうまくできていない方はもっと検査回数を増やすことで意識づけを行えると考えています。

医師を志し、呼吸器内科に進まれた理由についてお聞かせください。

昔は入院すると付き添いの人が必要でしたから、親族が入院などをすると母について病院に行っていました。そんな時、日常生活から介護までいろいろと大変なお世話をしている家族よりも、ふらっと病室にやってくる医師のちょっとした一言に患者がふっと楽になったり笑顔になる様子を見て、医師というのは素晴らしい存在だなと感慨深く思い、医師をめざすようになりました。呼吸器内科は、大学卒業後にお世話になった千葉大学で所属を決める際に、当時呼吸器内科の医長を務めておられた先生に憧れて、こんな医師をめざそうという思いもあって呼吸器内科へと進みました。呼吸器内科は急変する患者さんの多い科なので、どんな事態にも動じない冷静さと俊敏な判断力を養うことができました。

現在、病気の早期発見に力を注いでおられるのは、勤務医時代の経験があったからだそうですね。

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呼吸器内科の入院患者さんは大半が肺がんの方で、しかも救命が難しいケースが多い。そんな中で、もっと早く病気を見つけてあげたい、という気持ちが大きくなり検診の道へ進みました。4年ほど続けましたが、今度は検診で病気の芽を見つけることができても、なかなかその後の受診に結びつかないという現実に行き当たりました。検診後の受診率は5割にも満たない状態で、芽を摘んでもらえない状況を何とかできないかと思ったのも、開業理由の一つです。微力でも病気の芽を摘むお手伝いができればと思っています。治療は無理強いできません。明らかな症状があって受診なさる方と違い、たまたま検診を受けて軽度の異常が見つかった方に受診と積極的な治療を促すのは容易ではありません。しかし少しでも病気の芽を摘めるよう、これからも努力していきたいです。

健康だと過信せず検診とその後の受診も大切に

これまでのご経験の中で印象的な患者さんとのエピソードはありますか?

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一番印象に残っているのは、まだ医師として駆け出しの頃に先輩医師の指導のもとで初めて気管挿管して人工呼吸器をつけた患者さんです。気管支喘息の重責発作を起こされていた方で、診察でお会いするたびに涙ながらに感謝していただき、毎回非常に恐縮していました。自分としては医師として当然の仕事をさせていただいただけのことなので、安堵の気持ちはありますが、そこまで感謝していただくと逆にこそばゆい感じがしましたね。と同時に、それだけ責任のある仕事なのだと、身が引き締まる思いもしました。

健康そうに見えて大病が隠れていたという経験は?

以前担当した20代の男性患者さんは、お酒がお好きとのことで肝臓の検査をしたのですが、結果として精巣腫瘍からほかの臓器へと転移したがんが発見されました。本人にまったく自覚症状はありませんでしたが、手術不可能な段階で残念でした。こうしたケースはごくまれですが実際に起こります。中でも肺疾患は自覚症状がないまま病状が進行することがあり、特に喫煙者はリスクが高くなりますので、自覚症状がなくても喫煙歴の長い方は肺の健康診断をお勧めします。どんな病気も早期発見に勝る治療法はありません。適切な検査と治療こそがご自身の身を守ることにつながります。今後、感染症対策が落ち着いたら、現在患者数を制限している禁煙治療なども精力的に取り組みたいと思っています。

読者へのメッセージをお願いします。

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生活習慣病の患者さんの中には、薬を一生飲み続けるなら治療をしたくないとおっしゃる方がいます。しかし生活習慣病は、食事内容の見直しや運動を行うことで、薬の量を減らしたり服用をやめたりできる場合もあります。「薬が嫌だから治療しない」ではなく、将来のさらなる病気のリスクを減らすためにも、ぜひ治療を受けてください。そして検診などで要再検査や要精密検査、要受診などの指摘を受けた方は、ご自分のために医療機関へおいでください。せっかく見つけた病気の芽をご自分で育てたりすることのないようお願いしたいですね。また、検診をしばらく受けていないという方もぜひご相談ください。

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