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西原 伸一 院長の独自取材記事

スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科

(横浜市磯子区/新杉田駅)

最終更新日:2025/03/14

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科 main

新杉田駅に隣接するビルの3階に「スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科」はある。スターボードとは、船のかじを右に切る面かじを差す海事用語。海上自衛隊の歯科医官であった西原伸一院長が「根本的な原因を排除することで虫歯や歯周病の再発を防ぐための新しい歯科医療に大きくかじを切りたい」と考え、クリニック名にした。インプラント治療や成人矯正、小児矯正など幅広い診療技術を強みに、歯周病に対する予防管理や口臭ケアなど、これまでの歯科の概念とは違った先進的な診療に積極的に取り組む同院。患者の心の声に寄り添う診療を大切にする西原院長に、歯科医療にかける想い、クリニックがめざす方向性について聞いた。

(取材日2024年10月24日)

予防に重点を置いた新しい歯科医療をめざして開業へ

まず、開業されるまでの経緯を教えてください。

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科1

祖父も父も歯科医師という環境に育ったものの、私自身はパイロットになりたくて、防衛大学校への進学を考えていたのですが、担任の先生や親戚に説得され歯学部へ。それでも大学では歯科の面白さにのめり込み、一生懸命勉強したのですよ(笑)。大学卒業後は歯科医官として海上自衛隊に入職しました。歯科医官時代は転勤で全国を転々とし、約30年勤めた最後の勤務地が横須賀でした。自衛隊の中では扱う疾病や治療方法も限られていたので、このあたりで頑張って自分の夢を追いかけようと、なじみのある杉田で開業しました。新旧混ざり合った活気のある街の雰囲気が気に入っています。

「自分の夢」とは、どのような夢ですか?

日本人の国民病ともいえる虫歯や歯周病のない社会をつくることです。その想いから、予防に重点を置いた新しい歯科医療に大きくかじを取りたいと、船の面かじを意味する「スターボード」をクリニック名にしたのです。では、予防に重点を置いた新しい歯科医療とはどういうものか。これまでの予防歯科は、早期発見・早期治療を目的としていましたが、それでは手遅れだと思っています。虫歯も歯周病も感染症ですから、削って詰めたり、歯石を取ったりするだけでは、根本的な解決は図れません。そこで当院では、徹底的に菌を除去することをめざすなど原因にアプローチする虫歯や歯周病の予防に取り組んでいます。そして、患者さんの気持ちに寄り添って診療を行い、さらに虫歯や歯周病が全身疾患につながることも丁寧に伝え、歯に対する患者さんの意識を変えることも私の大切な役割だと考えています。

具体的にどのような取り組みをされているのですか?

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科2

虫歯予防・歯周病予防・歯並びのトラブルに対する予防、この「3つの予防」を重視した診療です。その特徴は原因の排除にフォーカスしていること。最初の虫歯予防では、唾液検査で虫歯菌の生息状況や唾液の中和能力を調べ、歯磨き指導、唾液活用トレーニング、フッ素塗布を実施します。次に歯周病予防では、音波歯ブラシを活用して歯垢を徹底的に除去するためのセルフケアの指導を行います。それと並行して歯科衛生士による集中クリーニングを含めた定期メンテナンスを継続し、再発予防を図っていきます。また、サプリメントなどのアドバイスにも応じています。

小児矯正やマウスピース型装置を用いた矯正に取り組む

歯並びのトラブルの予防とは、どのような内容ですか?

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科3

子どもの不正咬合への早期からのアプローチです。不正咬合の原因は遺伝とされていましたが、実は姿勢や呼吸、嚥下、口周りの筋肉の間違った習癖が大きく関与することがわかってきており、当院では、これらを低年齢のうちに改善するための「口腔筋機能療法(MFT)」を実施することにより、顎や口腔機能の健やかな発達を促し、歯並びの予防につなげています。成長してからのワイヤー矯正をしなくて済むことも望め、後戻りの心配が少ないこともメリットです。

では、大人の矯正にはどのような特徴がありますか?

従来のワイヤー矯正に加え、ニーズの高いマウスピース型装置を用いた矯正を行っています。これは、透明の素材でできたマウスピース型装置を使って行う矯正で、形が異なる装置を2週間ごとに交換し、めざす歯並びに誘導していきます。流れとしては、まず口腔内スキャナーや歯科用CTで口の中の撮影をし、そのデータをもとに、コンピューターシステムで3Dのシミュレーション画像を作成、歯が動く工程や最終的な歯列のイメージを事前に確認できます。ほとんどの場合抜歯は不要で、早ければ10ヵ月、平均だと1年半ほどで終了することが望めるという期間の短さも大きな特色です。最近では、ワイヤー矯正と遜色のない矯正が望めますし、奥歯を後退させてスペース確保を図るなどマウスピース型装置を用いた矯正ならではのアプローチも期待できます。

マウスピース型装置を用いた矯正は、どのような人に向いていますか?

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科4

歯並びが気になるけれどワイヤー矯正はハードルが高いと思っている方にお勧めですね。検査も短時間で終わりますし、通院も月に1回でいいので忙しい方でも受けやすいでしょうし、透明な装置で目立ちにくいため、お仕事をされている方にも向いていると思います。また大人だけでなく、乳歯が残っているお子さんでも対応可能です。装置は1日20時間以上の装着を奨励していますが、食事や歯磨きの時は自分で取り外せるので、歯や装置のケアがしやすく清潔な状態を保てることから、虫歯になるリスクも低いとされています。あと、歯並びが悪くなる原因には、口周りの筋肉の誤った使い方や癖が挙げられるので、当院ではマウスピース型装置を用いた矯正と並行して舌の位置や呼吸の仕方など、後戻りを防ぐための指導も行っています。

周囲の歯を守る予防の観点からインプラント治療に注力

インプラント治療などにも幅広く対応されているそうですね。

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科5

インプラントの最大の利点は、自然の歯に近い噛み心地と審美性が期待できることとされていますが、私は失った部分の歯の機能の回復を図り、周囲の歯を守るため、という予防的な観点からも力を入れています。というのも、歯を1本欠損した場合によく行われるブリッジという治療では、両隣の歯に負担がかかり歯が根っこから割れて、結局、欠損が増えることも多いのです。その点、インプラントは、周囲の歯に負担をかけないため口腔全体の予防につながります。ただ、どうしても外科手術が不安という患者さんも少なくないので、当院では、処置の安全性と確実性を追求するために、歯科用CTとガイデッドサージェリーという手術システムを導入しています。入れ歯が外れて食事がうまくできない方には、インプラントで入れ歯を固定することをめざす方法なども紹介しています。

口臭ケアについても教えてください。

口臭ガス測定器を使って口臭の原因となる成分や臭いの程度を分析し、症状や生活習慣に合わせたオーダーメイドのケアを行っています。口臭は一般的に病的口臭と生理的口臭との2種に大別されます。病的口臭は、口腔領域の疾患のほか、耳鼻咽喉科、内科、心療内科領域の疾患が原因となっている場合があるので、必要に応じて医科と連携し、原因となる疾患の治療を行うことで改善を図ります。一方、生理的口臭は誰もが持つものですが、家族や友人からの指摘をきっかけに、口臭に対して強い不安を感じるようになる方もいらっしゃるので、よりこまやかな配慮が必要です。当院では口臭の診療はプライバシーに配慮し個室で行います。患者さんの悩みをよく聞き、特に口臭への不安が強い方には、心療内科と連携して精神面でもサポートします。

最後に、展望や読者へのメッセージをお願いします。

西原伸一院長 スターボードオーラルクリニック&おとな・こども矯正歯科6

今後も予防中心の診療を行いつつ、歯並びが気になる方、歯を失った方や機能的に困っている方への、マウスピース型装置を用いた矯正やインプラント治療、価格に配慮したセラミック治療、お子さんの虫歯予防や小児矯正にも力を入れたいと考えています。そして、治療から予防へ、皆さんの発想を変えていけるよう尽力して、高齢になっても歯を残して健康的な人生を歩んでいただけるよう努めていきたいですね。また、歯科は外科的なイメージが強いですが、歯や口腔は消化器官の一つでもあり、内科的なアプローチも必要です。これからは全身歯科医療というような概念が広まっていくと思いますので、健康になるための食べ方や栄養の取り方を歯科の立場から積極的に発信していきたい。そして、歯のことも、それ以外のどんなお悩みでも聞かせていただき、患者さんに心理的にも寄り添っていければと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・インプラント治療/60万5000円~
・矯正/マウスピース型装置を用いた矯正:76万7800円(検査・診断費用込み)、ワイヤー矯正/77万円程度、
・小児矯正/38万5000円
・歯周病に対する除菌治療/重症の場合:13万2000円、それ以外:8万8000円
・セラミック治療/インレー:3万3000円〜、クラウン:6万6000円~
・3DS/4万4000円
・口臭の診療/初診8万8000円、再診4万4000円
・口腔筋機能療法/44万円
・唾液検査/5500円

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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