梅本 和也 院長、梅本 えりな 副院長の独自取材記事
うめ歯科クリニック うめこども歯科
(藤沢市/藤沢駅)
最終更新日:2025/01/31

藤沢駅北口から徒歩約7分の「うめ歯科クリニック うめこども歯科」。通りに面した大きな窓から日が差し込む明るい院内は、白い壁にターコイズブルーのアクセントを加えたスタイリッシュな空間。バリアフリーでベビーカーのまま診察室まで入ることができ、広々としたキッズスペースや子ども用の洗面台も用意されているなど、親子で通いやすい工夫も。梅本和也院長が成人を、梅本えりな副院長が小児を担当し、それぞれの専門性を生かした診療を提供している。「コミュニケーションを通して歯の大切さを再確認していただき、患者さんとともにより良い治療をめざしたい」と語る2人に話を聞いた。
(取材日2024年11月11日)
診断を重視し、再発しない質の高い治療をめざす
開業からもうすぐ10年になるそうですね。

【和也院長】患者さんとは信頼関係を築くことができていると感じています。住みやすさが魅力の藤沢エリアですが、高齢の方も含めてアクティブに人生を楽しんでいる人が多い印象です。歯科意識も高い方が多く、お話しすることで歯の大切さを再確認し、自費診療も含めてより良い治療を求める方も少なくありません。ご要望にお応えするべく、こちらも知識と技術を磨き、クオリティーの高い治療をめざしています。
【えりな副院長】開院当初から「何でも相談できる存在に」と思っており、若いママさん方から歯科医療に限らず何でもご相談いただけています。小さかった子どもたちも成長し、大人に近づく姿をうれしいような、ちょっと寂しいような気持ちで見ています。街で声をかけていただくこともあり、地域に根づいていると感じています。
診療を続ける中で変わられたことはありますか。
【和也院長】より診断を重視するようになりました。「虫歯になったから治す」というのではなく、「なぜ虫歯になったのか?」をさかのぼって考え、本来あるべき状態を見据えた治療をご提案します。一度治した部分が再治療になるのは患者さんにとってつらいことですが、われわれ歯科医師にとっても切ないこと。そうならないために、丁寧な現状把握による診断で、再発しないために必要なことを探るようにしています。数年前から診断の質を上げるためのセミナーに参加しています。資料の取り方や読み方が深まったことに加え、症例を講師や参加者と検討することも可能です。矯正専門の歯科医師に診断を手伝ってもらっている他、判断に悩むケースは複数の経験豊富な歯科医師の見立てを聞ける環境で、診断の精度が向上したと感じています。
治療方針も変わってきたということでしょうか。

【和也院長】患者さんのライフステージに合わせることと、患者さんの貴重な時間を大切にすることはより心がけて治療方針を立案するようになりました。例えば、80歳くらいから通院が難しくなる人も多いため、60歳前後でそれを見据えて将来的なケアが楽になるような治療を考えるといったことです。また、歯科治療には患者さんのご協力が欠かせませんが、時間を割いて来院いただいている以上、限られた時間で最大限の結果を出せるよう考えています。こうした方針により、歯周外科的な治療のご相談も増えてきました。以前は悪くなってしまったら抜歯してインプラントにという考えが多かったですが、口腔全体の中で鍵となる歯は残さねばという考えがより強まっています。糖尿病などの全身疾患とも深く関わる歯周病は、将来的に良い口腔環境を保つためにも見逃せない疾患です。より治療に注力することで、再治療を避け、良い状態を長く保てるようめざしています。
丁寧なコミュニケーションで原因に迫る治療を提案
診療の際に心がけていらっしゃることは何ですか。

【和也院長】マイクロスコープを用いた根管治療、インプラント治療、歯周外科治療といった治療を高いレベルで提供することは前提として、最低限の侵襲で良い状態をめざすことが大切です。そのためには、現状の背景にある原因を探ることが欠かせません。できる限り時間をかけてコミュニケーションを取るようにしています。また、背景を探ることで、患部以外へのアプローチが必要となることも。そうした際にも再治療を防ぐために必要なことだと納得して治療を受けていただけるよう、丁寧に説明することを心がけています。
【えりな副院長】「虫歯は生活習慣病である」という考えを念頭に置いた診療を心がけています。たいていのお口のトラブルの背景には、原因となる生活習慣があると考えています。食生活や歯磨きはもちろん、姿勢、呼吸法といった一見関わりがなさそうに思える習慣までをチェックし、原因を探るようにしています。
矯正にも対応しているのですね。
【和也院長】月に2回、矯正専門の歯科医師に来ていただいています。マウスピース型装置を用いた矯正も開始しました。お子さんの矯正のご相談が多いですが、大人の方にとっても大切な診療です。歯並びや噛み合わせの悪さが虫歯などの原因になっているケースも少なくないため、そうした観点からの診断も重視しており、別の主訴で来られた方に矯正をご提案することも考えられます。
【えりな副院長】矯正を開始するべきタイミングは、症例によって大きく変わってきます。お子さんの場合、一般的には「上下の前歯が4本ずつ生えたら」といわれますが、受け口の治療など顎の骨の成長を利用する矯正ではもっと早い段階での矯正開始が求められることも。すぐに矯正を開始するタイミングでなくとも、状態を見て歯科医師の立場から今後の展望をお話しすることが可能です。気がかりなことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
治療後のアフターケアについても教えてください。

【和也院長】治療後に日々のケアが不十分では状態を保つことは難しいものです。ホームケア指導を含めたアフターケアには力を入れています。良い治療には患者さんのご協力が欠かせませんから、コミュニケーションを通じて意識を高めるお声がけを心がけています。当院の患者さんはデンタルIQが高めの方が多いと感じており、メンテナンスのための定期受診やホームケアにも積極的な印象です。
【えりな副院長】歯磨きのタイミングや時間、方法はもちろん、生活習慣の見直しも含めた提案を行っています。小さなお子さんの虫歯には、年長のごきょうだいやその友人からお菓子をもらっていたり、習い事後に頑張ったご褒美としてお菓子をもらったりといった習慣が潜んでいることも。また、口呼吸により唾液の循環が悪くなり、お口の環境が悪化している場合もあります。ヒアリングでそうした背景を探り、お一人お一人に合わせたアドバイスをするようにしています。
「この機会にちゃんとしたい」と思うならぜひ相談を
審美歯科にも力を入れていらっしゃるとか。

【和也院長】機能が整ったお口は、自然と審美的にも整っているものです。そうした真の意味での美しさをめざして、矯正や補綴治療、ホワイトニングなど、トータルで審美性の高い診療をご提供しています。ニーズの高いホームホワイトニング、オフィスホワイトニングの他、セラミックやジルコニアといった審美素材を用いた治療も可能です。きちんと噛めて、長持ちし、審美性にも配慮した診療を理想としています。
今後の展望を教えてください。
【和也院長】診断の質向上にさらに取り組み、再治療を防ぐためのトータルな治療を実践していきたいです。ケースに合わせてCTやマイクロスコープ、セファログラム(頭部エックス線規格写真)といった機材も活用しながら、一人ひとりの患者さんにとって本当に必要な治療を探っていきたいと考えています。
【えりな副院長】舌の動かし方や口周りの筋肉のバランスを整えることで悪い癖を直していき、歯並びや噛み合わせの改善につなげていくというアプローチ方法があります。就寝中のマウスピース型装置の着用やトレーニングを行うもので、近年多くなっているお子さんの口呼吸の改善にもつながります。今後さらに注力していきたいと思っています。
メッセージをお願いします。

【和也院長】これまで再治療を繰り返し、「この機会にちゃんとしたい」といった方にぜひご相談いただきたいと思っています。背景に迫り、再治療とならない治療を、一緒に実現していきましょう。
【えりな副院長】虫歯は自分で治せず、歯科医師とは一生の付き合いになります。子どもたちが人生最初の出会いで歯科嫌いになってしまわないよう、深刻なトラブルになる前から歯科通院の習慣をつけていただければと思います。子育ての経験を通して、妊婦さんや新米ママさんのお悩みにも寄り添っていきたいですね。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/50万500円~、根管治療/4万4000円~、エアフロー/8800円、矯正/小児:38万5000円~、成人:77万円~、ホームホワイトニング/3万6300円~、オフィスホワイトニング/3万6300円~、セラミックを用いた補綴治療/5万5000円~、ジルコニアを用いた補綴治療/8万8000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/45万5000円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。