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関 伸彦 院長の独自取材記事

手稲クローバー耳鼻咽喉科

(札幌市手稲区/手稲駅)

最終更新日:2020/12/14

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JR函館本線手稲駅南口より徒歩4分の「手稲クローバー耳鼻咽喉科」。交通の便が良く、市外からも患者が訪れる。院長は、日本耳鼻咽喉科学会耳鼻咽喉科専門医・日本アレルギー学会アレルギー専門医の両資格を持つ、関伸彦先生。鼻とアレルギーを専門に大学病院で数多くの手術を経験し、さらに、耳・喉の診療経験も豊富で、耳鼻咽喉科領域にオールラウンドに対応しているのが強みだ。好酸球性副鼻腔炎にも詳しく、大学に在籍する専門家に同疾患の患者を紹介する体制を整えている。院長による専門的な説明を求めて、道東方面から受診する患者もいるそうだ。「しっかりと診ることが方針。気になることは気軽に相談してください」と朗らかに語る、気さくで親しみやすい人柄の院長に、じっくりと話を聞いた。
(取材日2020年11月10日)

鼻とアレルギーを専門に、幅広い症例に対応

なぜこちらで開業されたのですか?

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ここはもともと、私が所属していた札幌医科大学の大先輩の耳鼻科医師が長く開業されていた場所なんです。その先生が一線を退くにあたって、同じ場所で開業する医師を探しているという話が私のもとに舞い込みました。手稲に所縁はなかったものの、その話が来た頃は、今後のキャリアについて思い悩んでいた時期だったので、「自分にとって良い流れが来ているのかな」と開業の話をお受けすることにしたんです。大学病院にいた頃のように、大がかりな手術を行うことはなくなりましたが、時に患者さんの人生相談に耳を傾けながら診療にあたる今の環境に身を置いて今年で5年目。医師として、患者さんのニーズに応えていくスタイルが自分の性に合っていると感じています。

患者層について教えてください。

お子さんから、古くからお住まいの高齢の方まで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。ママ友同士のつながりで当院をお知りになった親子連れをはじめ、家族連れが多い印象で、多くが再診の患者さんです。近隣の方が大半ですが、小樽や石狩、ニセコから通う患者さんもいらっしゃいますよ。地元に耳鼻咽喉科が少なく、手稲は札幌の端にあって交通の便が良いとの理由から、当院を受診されるようです。それに、以前に私が大学病院で診ていた患者さんが、遠方から受診されています。近くのクリニックに通うようにお話ししたのですが、電車に乗ったらすぐだからと足を運んでくださっていて、うれしく思いますね。

耳鼻咽喉科を専門にされたご理由は?

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診療内容が多彩な分野だから、というのが大きな理由です。手術一つ取っても非常に守備範囲が広く、「同じ医師がこんなにバリエーション豊かな手術をするの?」と驚くほど。手術以外にもアレルギー治療など、さまざまな方途で医療を提供することができます。それだけ患者さんの訴えもさまざまで、医師としての活躍の場が多い分野なんですね。もともとは一般外科に関心があったため、手術の多様さにも惹かれました。顕微鏡下で行う耳の手術にはミリ単位の精密さが求められ、鼻の手術には内視鏡を用いるため、耳の手術とは違った技術が必須。また頸部の手術は、一般外科的な手術に通じる手技が必要です。私が専門するのは鼻とアレルギーの診療ですが、大学病院での勤務経験を通じて、多様な耳鼻咽喉科疾患に広く対応してきました。

好酸球性副鼻腔炎を適切に診断し、納得いく説明を

好酸球性副鼻腔炎にもお詳しいとか。

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副鼻腔炎とは、いわゆる蓄膿症のこと。そのうち、アレルギー性のものを好酸球性副鼻腔炎といいます。この疾患には、多くの方が想像されるだろう青っ鼻が出る蓄膿症とは違い、早い段階から嗅覚障害が出てにおいがわからなくなる、などの特徴があります。近年、厚生労働省が定める指定難病の一つになり、現在も治療などに関する研究がなされています。私自身も、以前に厚生労働省の主導する好酸球性副鼻腔炎の研究班に属し、診断基準を決めるための研究に励んでいました。この疾患に対する治療法は、現状確立されておらず、有用とされるステロイドも長期服薬は望ましくありません。私の見解ではありますが、手術治療を柱として鼻の手術を行った後に、薬物療法を行っていくことで治療成績を向上させられるようになるのではと考えています。

好酸球性副鼻腔炎の症状を抑えることはできないのでしょうか?

確立された治療法はないものの、症状をコントロールしていくことは可能です。手術の後に継続加療してコントロールをめざす場合は特に、「鼻」の診療を専門とする医師に診てもらうのがお勧め。耳鼻咽喉科の医師であれば、他分野が専門でも鼻の手術の経験がある人は少なくはありませんが、好酸球性副鼻腔炎の手術にはより高い専門性と技術が求められます。ですから、鼻科手術専門の医師が執刀したほうが、より適切な治療ができると考えているのです。当院で特別な治療を行ってはいませんが、好酸球性副鼻腔炎に関しては診断に力を入れ、早期治療につなげています。手術などが必要と判断すれば、大学にいる旧知の専門家のもとにお送りするという流れもできていますので、お悩みの方はご相談ください。専門知識に基づいて、ご納得いただける説明ができると思います。

どんな症状で受診される患者さんが多いですか?

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患者さんが訴えられる症状は本当に多様です。耳が痛い、かゆいといった症状や、めまいにお困りの方も少なくありません。最近だと、低い音だけが急に聞き取りづらくなる低音障害型感音難聴の患者さんが増えているように感じます。この難聴の発症には、ストレスや疲れが関与するとされており、新型コロナウイルス流行による生活の変化が、罹患者増加に少なからず関わっていると考えています。寄せられるさまざまなお悩みに自信を持って応じられるのは、勤務医時代に手術を通して、多様な症例に対応してきた経験と技術を得たという自負があるから。もし当院で対処できないような疾患を発見したら「あの病院の、あの先生に」と適切な紹介先をお示ししますので、ご安心いただけると思います。

しっかりとした検査・診断・治療で、納得度を高める

先生の診療方針は?

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しっかり検査し、しっかり診断して、しっかり治療するというのが私の診療方針。患者さんが困っていることの原因を明確にするため、適切な診断に力を入れています。不安の訴えに応じた検査で、難しい疾患でないかを見分けてから治療に移れば、患者さんの納得度が断然高まると感じています。また、検査をしっかりと行う医院と認識されることは、病院との信頼関係構築に役立つ面もあるんです。病院との連携がしっかりとしていれば、当院としても患者さんを安心して紹介することができ、患者さんも安心して紹介先に行くことができますよね。しっかりと診るという姿勢は、さまざまなメリットを生むのです。けれども、すべての患者さんがしっかり診られたいと望んでいるわけではありませんから、その方が何を求めているかを敏感に察知し、押しつけの診療にならないよう常に心がけています。

今後の展望をお聞かせください。

これまでどおり、「しっかり診る」スタイルを継続しつつ、自分の技量や知識をアップデートしなければと思っています。開業5年目の今は、これまでの知識で十分に賄えていますが、医療は日々進歩していくもの。そこから取り残されず、自分のクリニックでできることをしっかりとやっていく、ということをめざしています。長くこの地で、信頼してもらえる医療を提供し続けていきたいですね。ひとまず70歳くらいまでは現役でいることを目標に、健康づくりの一環で、朝はなるべく走るようにしているんですよ。開業してから歩かなくなってしまって(笑)。健康な時には健康が気にならないものですが、40歳を超えて体の変化を感じてきたので、自分の体調に気を配るようにしています。

最後に読者にメッセージをお願いします。

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鼻やアレルギーを専門としつつ、耳の不調やめまいなど幅広い分野に対応できるのが当院の強みです。「とりあえずこの症状は耳鼻咽喉科かな」と思ったら、まずはご相談ください。もし当院で対応できない疾患で、もっと専門的な治療が必要だと判断すれば、高次医療機関や他科を紹介することもできます。連携する手稲渓仁会病院でCT検査を受けていただく際は、予約・会計を当院で済ませて患者さんは予約時間に同病院に行くだけ、という体制を整えたので、地域医療の窓口としてもお役に立てるかと思います。また「他院を受診したけれど、もっと詳しく診てほしい」というお声にもお応えするよう努めていますので、気になることがあれば気軽にご相談ください。

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