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大場崇芳 院長の独自取材記事

西志津おおば内科

(佐倉市/勝田台駅)

最終更新日:2020/04/01

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「西志津おおば内科」は、京成線勝田台駅から車で5分程度の閑静な住宅街の中にある。2015年10月に開院したばかりの院内は、院長の大場崇芳先生とスタッフが話し合って決めたという温かみのあるインテリアや植物があり、ほっと落ち着けるような雰囲気だ。大場院長は、この地域の基幹病院である日本医科大学千葉北総病院などで経験を積んだドクターだ。しかし、同院の魅力は医療技術や知識だけではない。大場院長自ら待合室へ頻繁に顔を出すことで、患者の緊張や心配な気持ちをほぐして安心してもらうといった、細かな心配りもしているのだ。「ちょっとしたことでも気軽に相談しに来られるような、身近な存在になりたいです」と語る大場院長に、開院したきっかけやこれからめざす方向性など、さまざまな話を聞かせてもらった。
(取材日2016年1月6日)

自らも住むこの地で、気軽に来られるクリニックをつくりたかった

開院にあたり、この地を選んだ理由をお聞かせください。

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15年ほど前、たまたまこのあたりに引っ越してきたんです。その頃は北総病院に勤めていて、通勤に便利だからということで選んだ土地でした。そのうち近所のお店でも仲良くしてくださる方ができてきたのですが、あるときそのうちの一人が病気になってしまいまして。心臓の病気だったので緊急手術を受けたのですが、結果的に亡くなってしまいました。その方の件をきっかけに「この地域で、気軽に来られるようなクリニックを作って、重い病気を防ぎたい」と思い始めました。大学病院でも多くの患者さんを診ることはできますが、もう少し生活と密接に関わることができる場所で、アットホームな医療を行いたいと考えたんです。

こちらにいらっしゃる患者さんの年齢や性別、症状に傾向はありますか?

今のところ、40〜60代くらいからシニア層の方が中心ですが、もっと若い世代の方もよく来院されます。風邪のような身近な症状の治療や、インフルエンザの予防注射などが中心です。佐倉市・印西市といった比較的近辺の市の方もいれば、酒々井市や千葉市といったやや離れたところからいらしてくださる方もいます。中には茨城県の水戸市からはるばる来てくださっている方もいるんですよ。「地元の先生に診ていただいても大丈夫ですよ」とはお話したのですが、僕のことを気に入ってくださったみたいで、ありがたい限りです。他にも、病院で勤めていた頃の患者さんがこちらに通ってくださることもあります。ときどき単発で往診もお受けしています。今は「ちょっと熱が高くて行けそうにないので、来ていただけませんか」という感じでお願いされる程度ですが、今後また変わってくるかもしれません。

ご専門の治療分野についてお聞かせください。

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循環器です。心臓に雑音がある・心電図に異常がある・コレステロールが高い・高血圧が見つかったなど、会社の健診などで異常が見つかって、相談にいらっしゃる方が多いですね。なかなか一般の方にはわかりにくいことも多いので、模型を使ったりして、できるだけわかりやすくお話するよう気をつけています。心臓の病気というのはどんなものがあるか、どのように進行していくのか、その方はどの病気になる可能性があるのか、などですね。待合室の状態にもよりますが、できるだけ時間をかけて、ゆっくり説明することにしています。中には、ちょっと厳しい口調にしたり、「放っておくとどうなるか」まで話さないと、なかなか治療に積極的になれない方もいますので、患者さんに合わせて少し話し方を変えてみたりしています。

人と人との付き合いだということを忘れないことが大事

病院とクリニックの違いはどんなところだと思われますか?

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「人と人の付き合い」という点は、病院でもクリニックでも同じだと思います。大学病院では、各分野の専門が細分化されているために、自分の専門外のことになるとすぐ「他の先生に診てもらってください」ということになりがちです。その結果、いくつもの科にかかって薬が多くなってしまったり、通院が大変になったりすることもあります。クリニックでは、専門性も大事なのですが、総合的に診ることがより大切だと感じますね。今はまだ頭の中で考えている段階なのですが、在宅医療などもその中に含まれると思います。

先生が医師という職業を選んだきっかけを教えてください。

不思議な話なのですが、小さい頃に夢を見たんです。夜の雪深い山道の中を、誰かと一緒にお医者さんのところまで歩いて行くというものなのですが、「こんな状況のところもあるのか」と大きな衝撃を受けました。医師になってから山形の病院で働いていたことがあるのですが、そのときはまさにこの夢の通りでしたね。循環器を専門に選んだのは、大学に入った後にみんなが「難しい」と言いがちな検査結果や計器の読み取り方がすんなり頭に入ったりして、この仕事に不思議な縁を感じたからです。人のために何かをする、ということも昔から好きでしたし、そのとおりのことができる職業に就けて良かったなと思います。

患者さんに接する際、どんなことを心がけていらっしゃいますか?

待合室には自分で顔を出して、お呼びするようにしています。自分が座りっぱなしになるのを予防するためでもあるのですが、医師の顔を全く知らないと、診察室に入ったときに緊張してしまう方もいらっしゃるので、チラチラッとだけでもあらかじめ顔を見られたらいいかな、と思いまして。同時に、待合室の様子も少し見てもし先に診たほうがいいなと感じる方がいたら、入っていただく順番を変えることもあります。これは他のスタッフにも、注意して見てもらうよう頼んでいます。すごく調子が悪くても、なかなか自分から言い出せない人もいますから。

印象深い患者さんとのエピソードをご披露ください。

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医師になって最初に受け持った、女性の患者さんです。今でいうエコノミークラス症候群の方で、血液中の酸素を毎月計らなければなりませんでした。当時はそのために動脈から採血を行っていたのですが、その頃の僕はまだまだ採血が下手で、何回も痛い思いをさせてしまったんです。もちろん怒られましたが、「失敗してもいいから、あなたやりなさいよ」と言ってくださったことがとてもうれしかったですね。他にも、お酒が好きだという方に減酒していただくために、「僕もお酒を減らすので、一緒に頑張りましょう」と言ったり、たまたま一緒に出かけた方が出先で狭心症の発作を起こされて、そのまま病院へ付き添って行って処置をしたり、いろいろな思い出があります。

近所の八百屋さんのように、気軽に来て相談できる場所にしたい

先生はサッカーや野球がお好きだと伺いました。

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北総病院にいた頃、製薬メーカーの担当さんと一緒に野球部をつくってプレイしていました。医師の野球大会で、何度かいいところまで行ったこともありました。今も北総病院のチームに所属していますよ。サッカーは学生の頃からやっていまして、これも医師のクラブで試合をすることがあります。さすがに若い先生方のチームにはなかなか敵わなくなってきましたが、たまに勝てたときはうれしいですね。健康に気をつけて、続けていきたいところです。運動は頻繁にはできないのですが、食事面では野菜やお酢、にんにくをよく食べるように普段から気を付けています。

それでは、今後の展望についてお聞かせください。

いざというときも、ちょっと調子が悪いというときでも、いつでも患者さんが安心して来られる場所にしていきたいですね。近所の八百屋さんで野菜を買うときにちょっと立ち話をしたりですとか、道端で会ったときに「大丈夫?」と声をかけられるような、そんな身近な場所になれたら理想です。また、技術や知識も大切ですが、心を大切にして診察したいと思っています。そして、こちらにいらっしゃる方にとどまらず、僕のできる範囲で、より多くの方の健康を守っていきたいですね。

最後に読者へのメッセージやアドバイスをお願いします。

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僕は生活習慣病や循環器の治療に携わってきましたが、今後は予防についても促進していきたいと思っています。病気になってから健康になるのは大変ですが、日々のちょっとした習慣、例えば食事や運動で病気を予防することは難しくありません。また、病気になったときは、お近くのクリニックと総合病院をうまく使い分けていただきたいですね。いきなり大きな病院に行ってしまうと、混んでいてなかなか治療が受けられないことがありますし、病院に勤めていたとき「これはクリニックで診ていただいてください」とお話することがたびたびありました。そうなると、重篤な症状の方の順番が後になってしまうこともありえます。クリニックと病院を使い分けることは、お互いに思いやりを持つことになるんです。最近は医診連携が進んできて、クリニックよりも総合病院が適切と考えられたときには、適切なところへすぐ案内できるようになりましたので、まずはお近くのクリニックで診ていただくと良いと思います。特に、何でも話せるようなかかりつけの先生がいるといいですね。当院も、気軽に話せる環境をつくりながら、北総病院と連携して、スタッフ全員で皆さんの健康をサポートしていきたいと考えています。

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