全国のドクター9,182人の想いを取材
クリニック・病院 158,625件の情報を掲載(2024年4月25日現在)

  1. TOP
  2. 千葉県
  3. 佐倉市
  4. 勝田台駅
  5. 西志津おおば内科
  6. 大場 崇芳 院長

大場 崇芳 院長の独自取材記事

西志津おおば内科

(佐倉市/勝田台駅)

最終更新日:2021/10/12

大場崇芳院長 西志津おおば内科 main

京成本線勝田台駅から車で約5分の閑静な住宅街の中にある「西志津おおば内科」。ゆとりある広さの院内は明るくやわらかな色合いのインテリアでまとめられており、受付カウンターや天井の間接照明のデザインに用いられた曲線とあいまって優しい雰囲気で患者を包んでくれる。院長の大場崇芳先生は日本医科大学千葉北総病院の循環器の医師として活躍した後、もっと患者に近い存在の医師をめざして開業したというだけあって、何でも相談しやすい穏やかで優しい人柄で、患者やその家族からも、そしてスタッフからも信頼されている。そんな大場院長に日々の診療にかける思いから趣味の話までさまざまな話を聞いた。

(取材日2020年7月2日)

患者一人ひとりを丁寧に診ていく

開業から約5年がたちました。ご開業の経緯などを教えてください。

大場崇芳院長 西志津おおば内科1

今から約15年前、当時は日本医科大学千葉北総病院勤務でしたのでこの周辺に引っ越してきました。そのうちに近所のお店で仲良くしてくださる方ができたのですが、ある時一人の方が心臓の病気になり、緊急手術を受けられたのですが残念な結果になりました。それがきっかけで「この地域で気軽に来られるようなクリニックをつくり重い病気を防ぎたい」と思うように。大学病院よりも良い意味でもう少し患者さんと距離を近くして、生活と密接に関わりながら医療を行いたいと考えたのです。おかげさまでこの5年で患者さんも増え、酒々井市や千葉市、茨城県の水戸市など少々距離のある所から来院されたり、病院勤務の頃からの患者さんがこちらに通ってくださることもあり、よい信頼関係の中で診療を続けてくることができました。患者さんとスタッフに心から感謝しています。

日々の診療で心がけていらっしゃることは何ですか?

患者さんお一人お一人を丁寧に診察させていただくこと。これに尽きます。まったく同じ症状・疾患の患者さんはおられませんし、治療の際には、病気のことはもちろんですが患者さんのお考えや背景も考慮して対応していく必要があります。また、病気もいろんな要素が複合的に合わさっていることがありますし、いくつかの病気が併発していることもありますので、体全体を総合的に見ることも大切です。診断を患者さんにお伝えするときも、患者さんの個性といいますか、性格のようなものをある程度考えながらお伝えしないと、患者さんの心には響きません。特に生活習慣病の治療では生活スタイルを変えていただくことが必要な場面もありますから、患者さんだけに押しつけるのではなく「私と一緒に」という気持ちでお話しするようにしています。

患者の通いやすさへの工夫や、往診にも取り組まれています。

大場崇芳院長 西志津おおば内科2

特に生活習慣病や高血圧など、長い期間継続的に来院していただいて経過を見ながら治療を受けていただく必要のある病気の場合、通いにくくて治療が中断してしまう、ということがあってはいけません。当クリニックは平日の夜は18時半まで受けつけています。18時までだと仕事が終わって急いで駆けつけても間に合わない方が多いのですが、18時半までならそんなに慌てなくても来院いただける方が多いようです。また今は往診というと定期的に伺う訪問診療を思い浮かべる方も多いと思いますが、例えば高熱で動けないというようなときの昔ながらの往診にも時間に余裕のある時は応じています。クリニックのある地域も徐々にご高齢の方の割合が増えてきて訪問診療や往診の需要は多いと感じますので、今後はほかのクリニックの先生方などにお声がけしたりしつつ体制を整え、お看取りまでできるような取り組みがしたいと思っています。

さまざまな病気を誘発する高血圧。早めに受診を

循環器系疾患の診断・治療に長年関わってこられました。

大場崇芳院長 西志津おおば内科3

心臓に雑音がある、心電図に異常がある、コレステロール値が高い、高血圧が見つかったなど、会社の健診などで異常があったら、ぜひ早めに来院してください。特に高血圧は心筋梗塞や脳梗塞などの重い疾患を招くことがありますし、腎臓を傷めると人工透析などへつながることもある怖い症状です。日常生活でできる基本的な対策は減塩と運動ですが、実は高血圧の要因は塩分の取りすぎだけではなく、ホルモンバランスの異常や、副腎や腎臓の病気によるものなど多岐にわたります。エコーや血液検査などさまざまな検査をして複合的に診断する必要がありますし、要因ごとに適切な治療が求められますので、きちんと検査と診察を受けることが大切です。

患者さんへの対応で気をつけていることは?

病状の詳しい説明や、患者さんの体にどういうことが起こっているか、ということは一般の方にはわかりにくいことも多いので模型などを用いながらできるだけわかりやすくお話しするよう気をつけています。待合室の状態にもよりますが、時間をかけてゆっくり説明しています。また待合室には自分で顔を出してお呼びするようにしています。自分が座りっぱなしになるのを予防するためでもあるのですが、医師の顔をまったく知らないと診察室に入ったときに緊張する方もおられますので、チラッとだけでもあらかじめ顔を見られたらいいかな、という思いもあります。同時に待合室の様子も少し見て、先に診たほうがいいと感じる方がいれば診察の順番を変えることもあります。すごく調子が悪くても自分から言い出せない方もおられますので。でも患者さんのご様子はスタッフのほうが早く気がつくことが多いんですよ。

医師の道へ進まれた理由は何ですか?

大場崇芳院長 西志津おおば内科4

私が小さい頃、夜の雪深い山道の中を誰かと一緒にお医者さんのところへ歩いて行くという夢を見ました。その状況が夢にしても過酷でしたので大きな衝撃を受けました。そして、医師になってから山形の病院で勤務した時期があるのですが、その時はまさにこの夢のとおりでびっくりしました。循環器を専門に選んだのは、大学入学後の講義でみんなが「難しい」と言いがちな検査結果や計器の読み取り方がすんなり頭に入ったりして、この仕事に不思議な縁を感じたためです。人のために何かをする、ということも昔から好きでしたし、理想に近い職業に就けて良かったと思っています。

地域住民にとっての医療の窓口という存在に

常々、患者さんの医療の窓口になりたいと考えておられるとか。

大場崇芳院長 西志津おおば内科5

開業当時からの思いですが「西志津おおば内科」をいつでも患者さんが安心して来られる場所にしたいのです。体調を崩したときはもちろんですが、なんとなく気分がすぐれないけど、どこの医療機関にかかっていいかわからない、体に不安があるなど、医師にかかるほどではないかもしれないけど気になる、といった時でも気軽に相談していただける存在になりたいのです。私が診させていただけることは誠心誠意対応させていただきますし、もっと専門的な検査や治療が必要だと思われれば適切な大規模病院や検査機関をご紹介します。私は日本医科大学千葉北総病院での勤務経験があり、今も月に2回程度診察や若手医師に会いに行っていますし、東邦大学医療センターや東京女子医科大学八千代医療センターなど規模の大きな医療機関とも連携していますので、症状やご事情に合わせてご紹介します。

趣味や健康法は何ですか?

以前からサッカーと野球が好きで、サッカーは年に1回、静岡にあるプロサッカーチームのグランドを借りて、他地域の医師会や他大学の先生方のサッカーチームと交流試合を楽しんでいます。年に1回ですからけがをしないよう試合の少し前から体づくりをして臨みます。前回はゴールを決めることができたのでとてもうれしかったです。日々の健康法は散歩ですが、ちょっと遠出をして生活圏と離れた公園などへ行って気分転換がてら歩くようにしています。

読者へのメッセージをお願いします。

大場崇芳院長 西志津おおば内科6

私は長年生活習慣病や循環器の治療にも携わってきましたが、今後は予防についても積極的に取り組んでいきたいと思っています。病気になってから健康に戻るのは大変ですが、日々のちょっとした習慣、例えば食事や運動で病気を予防することはそれに比べると難しくありません。また医学の進歩で、早めに治療を開始すれば、完治が見込める病気も多くなってきました。長年続けてきた生活習慣を変えることは大変だと思いますが、どうすればより良い生活習慣が続けられるのか一緒に考えていきますので、一緒に取り組みましょう。当クリニックではなんでも気軽にご相談いただける環境をつくりながら、大規模な急性期の病院などと連携してスタッフ全員で皆さんの健康をサポートしていきたいと考えています。何か戸惑いや不安があれば、いつでもご来院ください。

Access