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山本 祐介 院長の独自取材記事

豊洲やまもと眼科

(江東区/豊洲駅)

最終更新日:2020/04/01

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2015年11月に開業した「豊洲やまもと眼科」。東京メトロ有楽町線豊洲駅からほど近いホームセンターの2階という立地の良さと、小児眼科から緑内障治療、オルソケラトロジー(ナイトレンズを使った近視治療法)まで幅広く対応できる充実した技術と設備で、開業以来多くの患者に支持されている。最大の魅力は、山本祐介院長の明るく誠実な人柄。どんな質問にもしっかり耳を傾け、一番伝わる言葉を選んで回答してくれる。大学病院で角膜移植手術を数多く手がけてきた実績に甘んじず、患者の治療の選択肢を広げるために新しい情報を積極的に取り込み診療に生かす努力も欠かさない。土日祝日も診療し、常に患者目線で一人ひとりのライフスタイルに沿った治療法を一緒に考えてくれる、頼もしいクリニックだ。
(取材日2018年2月26日)

小児眼科のスペシャリストが常駐するクリニック

どのような患者さんが来院されているのでしょうか?

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この辺りは住宅とオフィスが共存しているエリアで、しかも当院は商業施設の2階ですから、それこそ乳児から90代の高齢の方まで、あらゆる年代・あらゆる層の方がさまざまな主訴で来院されます。特に目立つのは子どもの患者さんですね。私自身、開業から7年ほど前に豊洲に引っ越してきた地元住民であり、地域の傾向としてお子さんが多いことはわかっていました。開業当初から、眼科検査や小児眼科のスペシャリストである視能訓練士に入ってもらったのはそのためです。これまでの病院が遠方だったり、予約が取りづらかったりして、治療が中途半端な状態で止まってしまっているお子さんの助けにもなれたらうれしいですね。

ポップで爽やかな雰囲気の内装も、子どもの患者さんを意識されたものですか?

子どもが怖がらずに検査をしてくれる親しみやすい雰囲気になるようにと、明るさを意識しました。外壁などは海をイメージしています。また、この地域は電柱がなく、どこからでも比較的空が抜けて見えるので、検査を行う部屋の天井も高くして空を描きました。子どもの検査を行うスペースに関しては、子どもと接するプロである視能訓練士にお任せしているんですよ。かわいらしいイラストで注意を促したり、キャラクターの顔を切り抜いて持ち手につけたボールペンを使ったりと、「さすがだな」と思わせるアイデアが光りますね。見せてくれそうであれば優しく手早く、嫌がるようであれば早めに切り上げるといった切り替えや説得も上手です。子どもが怖がってしまっては検査も治療も進まないので、非常に助かっていますし、信頼しています。

検診をきっかけに来院されるお子さんが多いのですか?

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弱視、斜視の疑いで小児科さんからの紹介や検診の後に来られる方が多いです。あとは小学生になってからの近視ですね。結膜炎など別の症状で来院された時に視力検査をして見つかるお子さんも多くいらっしゃいます。お子さんは見えていないことを自覚できません。特に片目が弱視や近視の場合は気づきにくく、検診でも見過ごされてしまう場合があります。弱視の治療は4歳から始めるのと7歳から始めるのとでは効果がまったく違いますから、4歳までに一度は眼科で検査を受けたほうが安心です。小児眼科は、お子さんが自覚していない症状を見つけてあげるのが重要だと思っていますので。

年齢や症状にかかわらず、早期診断・早期治療に注力

近視の治療にオルソケラトロジーを選択する方は増えていますか?

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最近本当に増えてきています。昨年12月に日本コンタクトレンズ学会のガイドラインが改訂され、20歳以上とされていたオルソケラトロジーの年齢制限がなくなったことを受けてかもしれませんが、お子さんから30~40代の方までいらっしゃっています。オルソケラトロジーは寝ている間に特殊なコンタクトレンズを装着する近視治療法で、日中は裸眼で過ごせる、レーシックと違い治療が合わなければすぐにやめられるというメリットがあります。当院ではレンズを2種類用意し、角膜のカーブの度合いなどによって選択肢を増やしています。16歳くらいまでは近視の進行を抑制する効果も報告されていますので、興味のある方はご相談いただければと思います。その他、最近の報告で太陽光の紫の光が近視を抑制することがわかっていますので、外遊びが重要だというお話もしています。

お子さんだけでなく、年配の患者さんも多いそうですね。

白内障や緑内障、もしくは「見づらい」と来院される方が多いです。失明原因第一位とされている緑内障は、悪くなってから完治させる治療法はなく、しかも末期近くになるまで自覚症状はないため、緑内障に罹患している人の9割はそのことに気づいていません。当院でも、他の治療のついでにたまたま検査をして緑内障が見つかったという人がたくさんいます。今や40歳以上の20人に1人は緑内障だといわれていますから、40歳を過ぎたら1度は検査することをお勧めします。当院で導入している光干渉断層計(OCT)であれば、来院したその日のうちに診断がつけられるので、検査をしたことがない方にはご相談いただきたいですね。治療は点眼がメインですが、眼圧が下がらない場合などは専門の病院をご紹介しての手術も可能です。たとえ当院ではできない治療法であっても提案できるものは提案し、適切な病院をご紹介する方針は緑内障に限りません。

治療の際に心がけていることを教えてください。

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まずはわかりやすい説明です。特に高齢の方は、1回の診療で次から次へと病気が見つかることが少なくありません。画像やリーフレットなどを使い、きちんと理解していただいているかどうかを確認しながら段階を踏んで進めるようにしています。お子さんの場合も、本人にきちんと同意してもらってから治療するようにしていますね。例えば、検査用の紙を眼球に当てて行う検査では、「痛くないよ」といくら口で言っても子どもは不安がります。そのため、1度手の甲に当てて、ただの紙であること、手に当てたときと同じように目に触れるだけだから痛くないことを丁寧にお話しします。一見遠回りなようですが、一度怖がらせてしまって治療が困難になるよりは近道であることが多いんですよ。

知識と技術を磨き、ライフスタイルに合った治療を提供

大学病院では、角膜移植に携わっていらしたそうですね。

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中高一貫のカトリックの学校に通っており、聖書の授業で「人はそれぞれの能力に合わせて社会貢献しなければならない」と教わりました。僕はキリスト教徒ではありませんが、その教えが心に残り、自分にできる社会貢献のひとつとして医師の道を選びました。角膜移植の分野に進んだのは、まさに失明寸前の状態だった方を助けることができるという貢献度の高さに意義を感じたこと、患者やドクターに加えてドナーの方がいて成り立つ「助け合う医療」であることに感動したからです。当院で角膜移植手術は行っていませんが、白内障などの手術を提携する医療機関に出張して行うことはあります。これまで非常に優秀な先輩、後輩、同僚に恵まれ、あらゆる分野で相談できるドクターがたくさんいますので、病診連携が充実しているのも当院の強みだと思っています。

お休みの日は何をなさっていますか。

開業当初は、電子カルテのファイリングシステムの構築や、治療法などの知識を最新のものにする勉強が趣味のようなものでしたが、最近、料理が楽しくなって。ローストビーフを作るなど、いろいろ挑戦しています。勉強会や学会に行く機会も、また増やしていきたいと思っているところです。「もっと良い治療法があるのに、自分の勉強不足のために提案できない」というのは患者さんの不利益になりますから、知識を常に最新のものにアップデートし続ける努力は怠らないようにしたいですね。

最後に、今後の展望についてお聞かせください。

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人間は外からの情報の90%を視覚から得ているといわれ、目は生活に欠かせないものです。そのため、治療にあたっては、車を運転するか、よく本を読むかパソコンを使うかなど、患者さんが重視しているものを知る努力をしなければなりません。併せて、根本的に治療したいのか、そこそこでいいのか、患者さんが求めている医療を聞き出すことも重要です。患者さんのライフスタイルに合わせた治療を提供し続けるため、知識と技術の向上に努めていきたいですね。お子さんの場合は特に、お母さんが自己判断せず、何かおかしいなと感じたら気軽に相談してほしいです。「これを聞いちゃ駄目かな」とか、まったく気になさらず、気になることがあればぜひなんでも聞いてください。

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