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山本 祐介 院長の独自取材記事

豊洲やまもと眼科

(江東区/豊洲駅)

最終更新日:2025/08/22

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科 main

東京メトロ有楽町線・豊洲駅から徒歩2分。ホームセンターの2階にある「豊洲やまもと眼科」は、小児眼科からドライアイ治療、緑内障治療、オルソケラトロジーまで幅広く対応できるクリニックで、2015年の開業以来多くの患者が訪れている。大きな魅力は、山本祐介院長の明るく誠実な人柄。どんな質問にもしっかり耳を傾け、わかりやすい言葉を選んで回答してくれる。大学病院で角膜移植手術を数多く手がけてきた実績に甘んじず、患者の治療の選択肢を広げるために新しい情報を積極的に取り込み、診療に生かす努力も欠かさない。常に患者一人ひとりのライフスタイルに寄り添って治療法を一緒に考える山本院長に、同院の特徴や眼科診療への思いを聞いた。

(取材日2025年2月18日/情報更新日2025年8月13日)

視能訓練士も在籍、小児眼科をはじめ幅広い診療に対応

どのような患者さんが来院されているのでしょうか。

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科1

乳児から90代以上と幅広い年代の方が、さまざまな主訴で来院されています。特に多いのは小児の患者さんです。地域柄、お子さんが多いことは開業当初から想定していましたので、お子さんが怖がらずに検査を受けられるよう、検査スペースの天井に空を描くなど親しみやすい雰囲気づくりを意識しました。小さなお子さんの視力や視野を精密に検査するのは難しいのですが、当院には国家資格である視能訓練士が常駐しており、かわいらしいキャラクターのイラストを使ってお子さんをリラックスさせるなど、工夫しながらしっかりと検査しています。また、生後6ヵ月から使用できる近視や乱視、遠視などを検査できる機器を導入していますので、お子さんの目の見え方が気になったときはぜひご相談ください。

どのようなきっかけで受診するお子さんが多いのですか。

小児科からの紹介や学校検診をきっかけに受診されるお子さんが多く、特に弱視や斜視の疑いで来院されるケースが目立ちます。また、小学生になって近視が進み、視力低下に気づいて受診するお子さんも多いです。お子さんは自分で見えにくさを自覚しづらく、片目だけが弱視や近視の場合は検診でも見過ごされることがあります。弱視の治療は開始時期によって結果が大きく異なるため、4歳までに検査を受けることが望ましいです。一方、近視は眼鏡やコンタクトで視力を補えますが、進行すると将来、緑内障や網膜剥離、黄斑変性などの病気になるリスクが高まります。そのため当院では、視力の矯正だけでなく、近視の進行を抑えるための治療にも力を入れています。

近視の進行抑制にはどのような治療法がありますか。

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科2

オルソケラトロジーという治療法があります。これは、夜間睡眠中に角膜矯正用のコンタクトレンズを装用するもので、日中は裸眼で過ごせる方法です。適応年齢は6歳以上で、当院では小学生から高校生を中心に、眼鏡やコンタクトが煩わしいがレーシックなど外科的手術には抵抗があるという成人の方も利用されています。レーシックと異なり、治療が合わなければすぐにやめられる点がメリットです。ただし、未成年には慎重に処方する必要があるため、当院では安全性に配慮するとともに、レンズを2種類用意して角膜のカーブの度合いなどによってレンズを選択できるようにしています。また、近視進行抑制の効果が見込める低濃度アトロピン点眼治療も開始しました。1日1回、就寝前に点眼するというものです。その他、外遊びを推奨や、勉強や読書の際は目と本との距離を30cm以上離すほうが良いなど、生活習慣のアドバイスもしています。

近視や緑内障、ドライアイの治療に注力

医療・検査機器が充実していると伺っています。

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科3

はい。最近は近視の進行管理のために眼軸長測定装置を導入しました。近視の多くは学童期に、眼軸長という角膜から網膜までの長さが伸びることで進行します。視力だけでなく眼軸長を測定することで、進行リスクなどの予測が可能になり、よりこまやかな管理につながると考えています。検査データを見ながら説明することで、患者さんや保護者の方の治療への理解が深まることも期待しています。さらに、視野検査機器を2台、先進のモデルに入れ替えました。特に緑内障の患者数が多く、検査をお待たせすることもありましたが、機器の導入により待ち時間の短縮につながればと考えています。

待ち時間短縮のために、さまざまな工夫をされていますね。

第二診察室を設置し、週2~3日は私を含め日本眼科学会眼科専門医2人で診察しています。私以外は複数人の医師が持ち回りで診療していますが、曜日ごとにほぼ担当が決まっていますので、安心して受診していただけると思います。また、ウェブ予約・ウェブ問診システムを導入しています。予約なしでも受診可能ですが、予約を取らない場合でも事前にウェブ問診に入力しておくと受付後の流れがスムーズになります。今後はキャッシュレス決済の導入も検討しており、できるだけ待ち時間を短縮して患者さんの負担軽減につなげていければと思っています。

その他、力を入れている分野はありますか?

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科4

白内障や緑内障の治療です。年配の患者さんに多く、特に、日本における失明原因のトップにある緑内障は末期近くまで自覚症状がなく、早期発見が重要です。40歳以上の20人に1人が緑内障ともいわれており、40歳を過ぎたら一度は検査を受けることをお勧めします。当院では、来院当日に診断がつけられる光干渉断層計(OCT)を導入しています。また、働き世代に多いドライアイの治療にも力を入れています。患者さんの涙のタイプに応じた点眼治療に加え、涙の流出を抑えるため涙の排出口である涙点を閉じる治療や、涙を流れやすくするためマイボーム腺の詰まりにマイルドな光を当てるIPL光治療など、さまざまな選択肢を用意しています。さらに、温熱アイマスクなどのケアグッズのご相談も受けつけていますので、お困りの方はどうぞいらしてください。

患者の希望やライフスタイルに合った治療を提案

大学病院では角膜移植に携わっていらしたそうですね。

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科5

カトリック系の中高一貫校に通っており、聖書の授業で「人はそれぞれの能力に合わせて社会貢献しなければならない」と教わりました。私はキリスト教徒ではありませんが、その教えが心に残り、自分にできる社会貢献の1つとして医師の道を選びました。角膜移植の分野に進んだのは、まさに失明寸前の状態だった方を助けることができるかもしれないという点に意義を感じたこと、患者さんやドクターに加えてドナーの方がいて成り立つ「助け合う医療」であることに感動したからです。当院は近隣の大学病院と連携しており、症状に応じて適切な医療機関への紹介も行っています。病診連携が充実し、非常勤医が高い専門性を持った先生方であることも当院の強みだと思っています。

2025年は開業10周年と伺っています。

「眼科医療を通じて地域の皆さんの生活を守り、豊かにする」ことをミッションに掲げ、診療を続けてまいりました。多くの患者さんに支えられた10年だったと感謝しています。また、開業当初から勤務しているスタッフが今も活躍してくれていることも心強いですね。ベテランスタッフがいるおかげで、新人の指導も安心して任せることができ、とても助かっています。スタッフには「自分が通いたくなるクリニックをめざそう」と伝えており、皆が真摯に取り組んでくれています。私の診察後に他のスタッフに質問するなど、患者さんが気軽に相談できる環境もスタッフの頑張りがあってこそです。これからもチーム一丸となり、質を意識した医療を提供していきたいと思います。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

山本祐介院長 豊洲やまもと眼科6

症状がある場合はもちろん、何もなくても定期的な眼科検診は大切です。特にお子さんは自己判断が難しいため、保護者の方が「おかしいな」と感じたタイミングでの受診をお勧めします。まれではありますが、小さなお子さんの検査で重大な病気が見つかることもあります。目は生活に欠かせない大切な器官です。当院では、治療に対する患者さんの希望やライフスタイルを考慮し、一人ひとりに合った治療をご提案しています。「こんなことで受診してもいいのかな」と思わず、気になることがあればどうぞ遠慮なくご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/初期費用+初年度検査料で片目9万9000円、両目19万8000円
低濃度アトロピン点眼治療(近視進行抑制)/1ヵ月分4380円(別途、4ヵ月ごとの検査処方料4400円)

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