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溝上 博之 院長の独自取材記事

みぞうえ歯科

(豊田市/四郷駅)

最終更新日:2021/10/12

溝上博之院長 みぞうえ歯科 main

豊田市中心部から北へ向かう国道419号線、深見常楽交差点を左折するとすぐ左手に見える「みぞうえ歯科」。特別な分野に特化するのではなく、虫歯や義歯、インプラント、矯正治療などオールマイティーな診療をモットーにしていると話す溝上博之院長。出身は広島だが縁と偶然が重なり、この地に開業して20年、近隣住民だけでなく、広く豊田市全般から通う患者の歯の健康を守り続けている。落ち着いた口調と丁寧な話し方は、患者へのわかりやすい説明を心がけているという溝上院長ならではだろう。スタッフに対しても、患者との壁をつくらずに、常に寄り添う姿勢が大切であると話しているという。常に患者の目線で治療にあたっている溝上院長に、診療時に心がけていること、今後の展望など幅広く話を聞いた。

(取材日2018年8月22日)

わかりやすい説明と患者自身が選べる選択肢を示す

初めに、診療の際に心がけていることを教えてください。

溝上博之院長 みぞうえ歯科1

どんな治療をするにしても、丁寧な説明をして患者さんに治療方法を選んでもらえるようにしています。医師側からの一方通行になってしまわないように、患者さんの希望を聞きながら、いろいろな選択肢を示すようにしていますね。その際、メリットよりデメリットを多く話すようにしています。当院は歯科医師は私一人なので、すべての患者さんのすべての治療を私が行っています。自分で最後まで責任を持ちたいという思いが強いのだと思います。ですから、歯科衛生士がメンテナンスをした後も必ず私が確認するようにしています。もちろん、そんな私をスタッフが支え協力してくれるからこそできることですね。何よりも常に「患者さんが自分の家族だったら、どういう治療をされたいか」ということを念頭において診療しています。

患者さんへの説明を工夫されているとか?

患者さんへの説明はなるべくわかりやすい言葉や表現を使うようにしています。難しい医療専門用語で話しても、患者さんにとってはわかりにくいと思うので、身近なことに例えてお話ししています。例えば、この地域ですと車関係の仕事の方が多いので、「車も半年に1回は定期検診に出しますよね。そういうメンテナンスをしないと、自分が知らないうちに故障してしまったりしますよね。歯も一緒なんですよ」と。女性の場合は、システムキッチンに例えて「ステンレスも強く磨きすぎると表面に傷がつくように、歯を磨くとき力を入れすぎると表面に傷がついてしまうんですよ」というように、その方の仕事とか生活にそった例を挙げてお話しすると、わかってもらえることが多いですね。その他、画像などを使って、目で見てわかりやすい説明も心がけています。

企業検診にも力を入れているとお聞きしました。

溝上博之院長 みぞうえ歯科2

働き盛りの人たちにとって歯科検診へ行くというのは、忙しくて時間がとれないという人も多いと思うんですね。当院では検診に来ていただいた後、治療が終了しても、半年に1回は検診に来てもらえるように、葉書でお知らせをするようにしています。現在は企業の側でも情報誌などで、歯科検診を啓発してくださっているところが多いですね。また、当院では保険証確認の際、当院の企業検診に登録されている企業にお勤めの方には、そのインフォメーションをするようにしています。しっかり検診を受けることが、高齢になった時にどれだけ歯が残っているかにつながりますので、ぜひ企業検診を利用してもらいたいと思います。

開業から20年。患者との信頼関係を大切にする

ところで、歯科医師を志したきっかけは何でしょうか?

溝上博之院長 みぞうえ歯科3

母が看護師をしていたので、子どもの頃から医療の現場についての話を聞いていたことが興味をもったきっかけでしょうか。知り合いに医療関係の人が多かったことも影響していますね。歯学部進学をはっきり決めたのは高校生の時ですが、子どもの頃から手先は器用で細かい仕事が好きでした。時計を分解して遊んだり、物を作ったり……。でも、歯学部に入学すると、義歯を作るにしても、一つ一つ理論がわかっていないと作れないので、初めは大変でした。患者さん個々に口の中のバランスが違うので、どういう仕組みでこの形を作るのかという理論を頭にしっかり入れて作らないといけないわけです。それは大変ことではありますが、毎日同じような仕事に見えて、実際には患者さん一人ひとりに合わせたオーダーメイドの物を作るということで、やりがいがある仕事だと感じています。

この地で開業されたのは、どのようなきっかけでしょうか?

私は広島の出身なんですが、愛知県の大学の歯学部を卒業しました。その後、豊田市駅近くの歯科医院で勤務したのですが、そのとき担当していた患者さんが、深見町に転居されることになったんです。患者さんの奥さまが、偶然私の妻の同級生だったこともあり、「深見町はこれから住宅も増えるから歯科医院のニーズがあるんじゃないか」とご紹介いただきました。こういうことはご縁だな、と思いますね。この地域の方々は皆さんとても優しくて、自分のことだけでなく周りのことも考えてくださるような方ばかりで、住みやすいと思っています。

スタッフさんとの関わりについて教えてください。

溝上博之院長 みぞうえ歯科4

現在、私の他に歯科衛生士が1人、助手と受付で3人のスタッフがいます。歯科衛生士はもう1人いますが、今は産休中です。私がスタッフにいつも言っているのは「患者さんが診療椅子に座ったら一人にさせない」ということですね。一人で椅子に座ったまま待たされるのは患者さんも不安になりますし、待ち時間も長く感じると思います。ですから、スタッフが必ず傍にいて、声をかけるようにしています。そういう取り組みのお陰で、スタッフと患者さんとのコミュニケーションがよくとれていて、街で会ったときも患者さんから気軽に声をかけてもらえるようでうれしいですね。スタッフは皆やる気があり、私のやり方も理解してくれていて助かっています。

新しい情報を取り入れ、より良い治療を提供したい

同窓生の方々とチームを組んで勉強をされているとか?

溝上博之院長 みぞうえ歯科5

大学の同窓生と勉強会のチームをつくっています。私が発起人なんですが、今は10名くらいの仲間がいます。ふた月に1~2回集まって、近況報告をしたり、自分の医院で困っていることを相談したり話し合ったりしています。時には代診をお願いしたり、何でも話し合える仲間なので、大切なチームですね。当院では、特別の分野に特化するのではなくオールマイティーな治療を行っているので、どの治療に対しても新しい情報があれば積極的に講習会に出るようにしています。この勉強会のメンバーから「この間行った講習会は良かったよ」というような情報をもらったりすることもあり、常に情報交換できるネットワークを大事にしていきたいと思っています。

今後の展望について教えてください。

この医院を自分の代で終わらせてはいけない、という思いが強くあります。現在、私の子どもも歯科医師になるために勉強中ですが、子どもがここを継承する場合でもそうではない場合でも、誰かに引き続き診療を受け継いでもらいたいと思っています。というのも、歯科治療というのは、10年先を見据えていかなければいけないと思うんですね。今、矯正治療を始めたり、歯にかぶせ物をしたりすれば、その10年後もしっかり経過を診ていくことが必要です。その時、この医院が閉まっていては、患者さんが困ってしまいますよね。まだしばらくは私が頑張りますが、患者さんに対し責任もって治療させていただくためにも先々のことを考えていかなければと思っています。

最後に読者へのメッセージをお願いします。

溝上博之院長 みぞうえ歯科6

多くの女性の方は、小さなお子さんを病院へ連れて行くことに抵抗があると聞きます。歯科医院へ行きたくてもお子さんを預けることができず、来院をためらっている方もいるでしょう。そんなときはぜひ直接問い合わせていただきたいと思います。当院でも、お子さんが一緒の場合、お母さんが治療している間はスタッフがケアをするようにしていますし、診療台の横にはお子さん用の小さな椅子も用意しています。お仕事が忙しい方は、なかなか時間の調節が難しいかと思いますが、当院は平日は19時まで、土曜日も18時まで診療していますので、お仕事帰りでも来院してもらえるのではないかと思います。小さなことでもわからなかったり迷ったりすることは、なんでも直接聞いてもらえれば、と思います。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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