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上田 譲 院長の独自取材記事

天神クリニック

(豊中市/服部天神駅)

最終更新日:2020/04/01

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阪急宝塚線・服部天神駅から徒歩4分にある「天神クリニック」は、スポーツ整形を専門とする上田譲先生が2018年4月に継承、院長に就任。足底腱膜炎への治療は保険診療となる「体外衝撃波疼痛治療」を導入している。自らもランナーとして国内マラソン主要大会に出場する上田院長に、院長に就任した経緯、医師をめざした理由、前院長時代から継続している訪問診療のこと、今後の展望や将来の夢、マラソンランナーとしての目標など、幅広く話を聞いた。
(取材日2018年12月17日)

自身もアスリートである院長がスポーツ整形に力を注ぐ

開業の経緯を教えてください。

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同院の事務局長と知り合いだったご縁でお話をいただき、2018年4月に継承、院長に就任しました。もともと専門がスポーツ整形で、私自身も陸上競技をやっていて、大阪陸上競技協会の仕事もしてきました。しかし、勤務医だと制約があり、なかなか病院外の仕事を行ったり、選手の都合に合わせて診療を行うのが難しいこともあって、開業を決意しました。勤務医時代よりはスポーツ選手を診ることができていると思います。

先生ご自身もアスリートなのですね。

小学校時代にマラソン大会があって、遅かったので練習して、それで速くなって、という成功体験の積み重ねがきっかけで陸上競技を始めました。世界選手権やオリンピックの代表選考会も兼ねている福岡国際マラソンは過去9回走っていて、フルマラソンの自己ベストは2017年の大阪マラソンでの2時間28分54秒です。2017年の大阪マラソンは招待選手として出られることになったので特例で大阪陸上競技協会の医務の仕事を免除してもらいましたが、2018年はドクターとして参加し、7時間もゴール地点で立ちっぱなし。しんどかったです(笑)。

もともとスポーツ整形に興味を持ったきっかけは何だったのですか?

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高校から陸上競技をやっていて「スポーツドクターになりたい」と思い医学部に進学しました。そしてスポーツ選手を診るなら、やはりスポーツ整形だろうと。同じくスポーツ整形の道に進んでいた高校の先輩にアメフト選手を診ている方がいて、そのつながりで手伝ってほしいと言われたことがきっかけで、自分では競技経験のないアメリカンフットボールのチームドクターをやっています。大阪マラソンなど陸上競技の大会にドクターとして参加しています。

選手の気持ちに寄り添う診療を。体外衝撃波治療も提供

現在の患者層を教えてください。

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現在の患者層は主に2つ。1つはスポーツ整形分野の患者さんで、アメリカンフットボールのチームドクターをしているので、高校や大学などのアメフト部に所属している方たちが来てくださいます。もう1つの患者層は、地域住民の方。かかりつけ医として内科、慢性疾患などの患者さんを幅広く診させていただいているかたちです。また地域医療に貢献したいという思いもあり、前院長時代からの訪問診療も継続して行っています。当クリニックの患者さんは大きな病院にあまり行きたくない、かかりつけ医に診てほしいと思っていらっしゃる方が多いようです。そういった方々の希望にできる限り応えられるように、ここでは対応しきれないような疾患の場合は見逃さずに病院に橋渡しできればと思っています。

スポーツ選手を診療する上で心がけていることはありますか?

私もスポーツをやっているので、彼らの気持ちはよくわかるつもりです。特にアメリカンフットボールの選手は「たとえ骨折していても試合に出たい」という学生が結構いて、その許可をする・しないの線引きはスポーツ整形の専門外のドクターとは違うかもしれません。もちろん生涯にわたって障害が残るような、健康を害することになってはいけないので「これだけはやってはいけない」「なぜそれをしてはいけないか」をしっかり説明します。その上で、できるだけ選手の希望に応えられるように心がけていますね。また手術が必要であれば、大阪大学のスポーツ整形外科の関連施設を紹介させてもらい、きちんとした治療を受けてもらっています。

クリニックで提供されている「体外衝撃波疼痛治療」とはどんな治療でしょうか。

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スポーツなどによる各部位のオーバーユース治療に使用します。これまでは投薬や注射、リハビリテーションなどの保存治療を受け、それでダメなら手術という選択肢でした。患者さんにとって手術はハードルが高いと思いますが、その一歩手前に位置づけられるのが体外衝撃波疼痛治療です。現在保険適応となっているのが足底腱膜炎に対してで、それ以外の部位に行う場合は自費診療となります。最初の診断が大切ですのでMRIを撮りしっかりと診断をつけた上で、患者さんにご説明し、体外衝撃波治療を希望するか否かを伺います。この体外衝撃波は、除痛と組織修復を目的とし、たいていの疾患は月1回、全3回が1セット。メリットは治療期間中の制約が手術と比較して少なく、普段と同じように生活していただけることです。スポーツ以外で発症する足底腱膜炎のもあるので、スポーツをする方だけでなく、一般の方も受けていただいています。

無理せず競技を続けられるようサポートを

訪問診療も行っていると伺いました。

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訪問診療は国が推進しており社会的に必要とされているものです。勤務医時代は、大腿骨頸部骨折から廃用症候群が進み寝たきりになる方を診る機会も多かったんです。訪問診療ではそういったところも助けられるような医療を提供したいと思っています。スポーツ整形の分野では、もっとたくさんのランナーを診ていきたい。高いレベルで競技を続けている方から一般のランナーまで無理をせず競技を続けられるサポートをしていきたいと考えています。また、オーバーユースの診断が簡便にできる高解像度のエコーを導入したいと考えています。しかしこれは私自身の技量も伴っていなければ、機械があっても診断はできません。週1回、手術執刀に行っている病院でも勉強中です。まだ若いので、新しいことにどんどんチャレンジしていきます。

将来的にはどのようなクリニックにするのが夢ですか?

現在、ケガや病気の治療を終えたのに満足なリハビリテーションが受けられない「リハビリ難民」と言われる方がいます。現状では保険でできるリハビリテーションは限られていますが、スポーツ選手も高齢者の方でも、意欲的に「治したい」とやる気のある方、保険診療でなくともきちんと指導を受けたいという方を受け入れられるスポーツジムのような施設をつくる、あるいはそういった施設と連携するクリニックとなって橋渡しができればと思っています。

先生ご自身の目標も教えてください。

2019年12月開催の福岡国際マラソンの参加標準記録をまだ持っていないため、出場を予定している別府大分毎日マラソン大会、びわ湖毎日マラソン大会で記録を出したいですね。そしてAグループ標準記録が2時間27分以内で、その記録があれば世界選手権やオリンピック出場クラスの選手とスタート地点が同じ平和台陸上競技場内になるんです。まだ一度もAグループでスタートしたことがないですし、自己ベストを出さないとAグループには入れませんが、陸上競技場内スタートをめざして頑張ります。

お子さんを持つ読者に向けて、メッセージをお願いします。

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お子さんのスポーツでいうと、現場の指導者が医学的な知識はもちろんスポーツそのものへの理解に乏しいケースが多いんです。またスポーツ整形の専門外の医師だと、ケガを診ても「練習を休みましょう」で済ませてしまうこともあります。しかし専門の医師であれば診断できること、治療できることがありますので、ある程度のレベル以上をめざしたいのであればスポーツ整形のかかりつけ医を持つのがいいと思います。今後、指導者が未熟なところに専門の勉強をしたトレーナーを送り込み、何かあれば私のところに連れて来られるような、医療と連携してやっていけるようなかたちを作れればいいなと思っています。最初の診断、治療を間違えると治るものも治らなくなります。ぜひスポーツ整形専門の機関を受診してほしいですね。

自由診療費用の目安

自由診療とは

体外衝撃波治療(アキレス腱炎、膝蓋腱炎、テニス肘、石灰沈着性腱板炎、疲労骨折)初回照射1万5000円、2回目以降5000円

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