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田中 正人 院長の独自取材記事

世田谷脳神経外科クリニック

(世田谷区/経堂駅)

最終更新日:2019/08/28

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小田急線の経堂駅 千歳船橋駅と、京王線の桜上水駅の中間地点。どちらからも徒歩15分の場所に「世田谷脳神経外科クリニック」はある。クリーム色の外壁の優しい印象の戸建てクリニックだ。2015年9月に開院したばかりの院内は白を基調に落ち着いた雰囲気。診察室、MRI・レントゲン室、リハビリテーション室と、どれもゆったりとした造りになっている。院長の田中正人先生は、脳梗塞やくも膜下出血などの脳卒中治療に豊富な経験をもつ医師で、脳卒中の主な原因である高血圧や糖尿病、高脂血症などの生活習慣病を改善して、脳卒中のリスクを下げる治療を進めている。気さくで優しい印象の院長に、MRI検査の重要性やリハビリテーションの有効性などについて話を聞いた。
(取材日2016年6月1日)

MRI検査で素早く診断し、リハビリで症状を改善する

こちらのクリニックの特徴を教えてください。

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これまで脳神経外科の医師として多くの脳卒中の患者さんを治療してきた経験から、MRIを使ってスピーディーで正確な脳疾患の診断と治療をしています。脳卒中の3大危険因子と呼ばれる高血圧、高脂血症、糖尿病の生活習慣病治療、脳卒中と関係の深い心疾患などの治療も行っています。さらに一般内科、整形外科の治療も行っています。リハビリテーション科には理学療法士、作業療法士が常駐しており、脳卒中後の運動麻痺や神経疾患のある患者さんへのリハビリテーションに積極的に取り組んでいます。慢性の腰痛、肩の痛み、膝の痛み治療にも対応しています。また、頭痛や物忘れ、動脈硬化を専門とした診療も行っています。

脳神経外科とリハビリテーション科の組み合わせでのクリニックは珍しいですね。

当院では、脳の病気を心配して来院される患者さんをMRIできちんと検査し、お待たせすることなくその日のうちに検査結果をお伝えしています。必ずしも脳に異常があるわけではなく、頚や腰の骨の異常だったり、肩が凝ったり、背中 腰の筋肉が張っているのが原因だったりで頭痛 めまい 手足のしびれなどの症状が出ている患者さんが多いのです。こういった患者さんはリハビリで良くなる可能性が高いので、脳神経外科とリハビリテーション科のクリニックを開設しました。

どんな患者さんが来院していますか?

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区内の方、特にこの地域の方が多いです。症状としては頭痛、めまい、手足のしびれ、物忘れ、頭のケガといった患者さんが来院します。20~30歳代の方は頭痛、めまいの方が多く、30~40歳代の女性では片頭痛の方が多いですね。月経時の頭痛を生理痛のひとつだと思い市販の痛み止めを飲んで済ませている方が多いのですが、片頭痛が原因があることもあり、適切な治療で頭痛を軽減させることもできます。また直接は関係ありませんが、検査で脳に動脈瘤と診断されることもあります。動脈瘤だとすればクモ膜下出血になる恐れもありますから、毎月のように頭痛のある方は、一度MRI検査を受けておくのが大事だと思います。片頭痛の治療法もずいぶん変わり、今では良い薬も出ていますから、我慢せずに受診することをお勧めします。

予約不要でMRI検査。保険診療で気軽に受診できる

MRI検査について詳しく教えてください。

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MRI検査は、強い磁石と電波で体内の水の動きを元にコンピューターで画像にするものです。X線撮影やCTとは異なり、X線被ばくをしない検査です。当院では頭部、頸椎、腰椎のMRI検査は予約なしで当日、受けることができます。検査にかかる時間は20分程度。頭部に関しては私が診て、検査後すぐに結果をお伝えすることができます。他の部位は翌日以降の結果説明になります。頭痛、めまいの原因は必ずしも脳に異常があるわけではありません。MRI検査をして何もないと分かれば安心できますから、それだけで辛かった症状が良くなったという方もいます。安心を得るためにも、気になる症状があれば気軽にMRI検査を受けていただきたいですね。

リハビリテーション科について教えてください。

肩こりや首筋などの筋肉の張りから頭痛やめまいが起きている方、手足のしびれや腰痛のある方の症状の改善にリハビリテーションが有効です。もちろん脳卒中後の機能回復にもリハビリテーションが必要です。当院ではウォーターベッドなど、一通りの設備を整えていますが、それよりも理学療法士と作業療法士が常駐しており、それぞれの専門家の手を使った丁寧なリハビリが特徴です。理学療法士は、起き上がる、歩くなどの日常生活を行う上での基本となる動作を改善する専門家で、作業療法士は食べたり入浴したりなどの日常生活の活動に伴う作業を改善する専門家です。リハビリで若い方は比較的早く改善しますし、高齢の方は転ばないようになどの予防も含めて定期的に通院されています。

脳ドックも行っているのですね。

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脳ドックは予約制で受け付けています。頭部MRI、頭部MRA、頚部MRA 、血圧測定、問診、診療まで含めて約1時間かかります。MRIでは脳梗塞 脳出血 脳腫瘍など、比較的大きな病変を調べることができ、MRAでは血管だけを調べることができます。クモ膜下出血の原因となる動脈瘤や脳梗塞の原因となる血管狭窄は、MRA検査により早期発見することが可能です。脳ドックはもちろん有効ですが、気になることがあるなら、ぜひ通常の診療を受けていただきたい。通常の診療なら保険がききますし、薬を出すこともできますので。

生活習慣を改善して、脳卒中リスクを下げる治療を

診療の際、心がけていることは何ですか?

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正確な診断のためにも大切なことですから、患者さんの話をしっかり聞くようにしています。それともうひとつ、あまりマイナスなことばかり言わないよう心がけていますね。体重が多いとか、○○を食べちゃいけないとか、お酒を控えましょうとか、医者ってどうしてもマイナスなことばかり言いがちになりますから。「良くなってきたね」と、少しでもいいところを見つけて伝えられたら患者さんも気分がいいし、もう少し頑張ろうと前向きになってもらえると思うんです。もちろん血圧が高いとか、必要なことは指摘しますが、許せる範囲で肯定的な言葉を使うようにしています。

休日はどう過ごしていますか?

サッカーが一番楽しいですね。地元に40歳台、50歳台のサッカーチームがあって、日曜日に集まって練習をしています。リーグ戦もあるんですよ。人気が高まっているらしく、チーム数がどんどん増えているようです。私は今年56歳になるんですが、10年前からプレーしているんですよ。いつも顔を合わせる同じチームのメンバーがどんな仕事をしているのか、お互いによく知らないんですが、それでも同じ方向を向いて練習したり試合をしたりというのがとても楽しいです。プロのチームでは昔からブラジルのチームが好きで、応援しています。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

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脳梗塞と心筋梗塞というのは、脳か心臓かの違いはありますが、実はどちらも動脈が狭くなる病気です。北九州の病院にいた頃には、よく一人の患者さんに対して、心臓が専門の先生と協力しあって治療していました。心筋梗塞の患者さんは脳の病気もあるものだし、逆に脳梗塞の患者さんは心臓の病気もあるものなんです。どちらも生活習慣の乱れからくる高血圧や糖尿病、高脂血症が要因になることが多くあります。今後もそういった生活習慣病の予防に力を入れていきたいですね。夏は熱中症予防のために水分を取るようにとよく言われますが、水分は夏に限らず意識して飲んでください。血液をサラサラに保つため、制限を受けていない限りは、一年中しっかり水分を取ることが大事です。脳神経外科というと少し大げさで、来づらいイメージがあるかもしれませんが、頭痛やめまいなど脳のことが気になったら、気軽に相談に来てください。

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