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金久保 吉壯 院長の独自取材記事

おおさと痛みのクリニック

(越谷市/大袋駅)

最終更新日:2023/12/12

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック main

越谷市大里の医療モール内にある「おおさと痛みのクリニック」。広々としたリハビリテーション室を備えた院内は、清潔感がありとても明るい。同院が得意とするのは、神経ブロック注射とリハビリを併用しての診療だ。痛みの軽減と運動機能の向上を図りながら、生活の質を保つことをめざしていく。2023年8月から院長を務めているのは、川口市立医療センターや武蔵野赤十字病院など基幹病院の麻酔科で研鑽を積んできた金久保吉壯(かなくぼ・よしたけ)先生。患者とのふれあいある医療を求め、これまでの経験をペインクリニックでの診療に生かそうと決意したという。患者とともに喜び、ともに悩み、「できる」ことを見つけ一歩ずつ前進していく。はつらつとして大らかな印象の金久保院長に、これまでの経歴や診療時の心がけなど話を聞いた。

(取材日2023年10月14日)

思いに寄り添いともに考える、ふれあいのある医療

先生のご経歴をお聞かせください。

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック1

富山大学を卒業後、川口市立医療センターや武蔵野赤十字病院などで、麻酔科の医師として勤務してきました。手術中の麻酔管理を行う立場ですから責任重大です。特に全身麻酔には不安が伴うものですし、そのような患者さんの気持ちにも向き合ってきました。麻酔科が対応する時間の大半は、患者さんはお休みになっている状態です。患者さんの目が覚めて、少し言葉を交わしてお見送りをする。そのような毎日でした。転機となったのは、無痛分娩に携わるようになった時のこと。無痛分娩では硬膜外麻酔を用いるのですが、患者さんはお休みになるわけではありません。意識ははっきりとしたままでお産に臨まれますので、麻酔を担当する医師との間に会話が生まれます。そのような経験を通じて、患者さんとふれあう医療に魅力を感じるようになりました。

その後、2023年の8月にこちらの院長に就任されたのですね。

はい。いくつかお声がけいただいた先の中で、当院の明るい雰囲気とスタッフの気持ちの良い対応が印象的でした。前院長の寺田仁秀先生も素晴らしい先生ですので、この場所で力を尽くしたいと思ったんです。私は加須市の出身でして「埼玉県の地域医療に貢献したい」という思いもかなえられました。整形外科の経験こそありませんでしたが、救急科外来では骨折など外傷にも対応してきましたし、麻酔科ですから「痛み」の仕組みについて深く学んでいます。これまで積み重ねた知識を当院での治療にも生かしていきたいです。ただ、これまで手術室の中で医療を提供してきたので、リハビリにふれる機会はほとんどありませんでした。理学療法士のサポートのもと行われるリハビリを見て、素晴らしい医療だと日々感じています。寺田先生や理学療法士に学びながら、一日も早く私も患者さんから信頼される医師へと成長していきたいですね。

診療の際に心がけていることをお聞かせください。

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック2

患者さんの思いに寄り添い、ともに考えていきたいと思っています。例えば痛みで外出もままならなかった患者さんが、趣味のテニスを再開できるようになったり、ウォーキングで目標歩数を達成したり、そのような日々の出来事を一緒に喜べる、大らかな気持ちで患者さんに接していきたいです。医療ですから時にはネガティブな事実を伝えなくてはならないのですが、ただ絶望を与えるだけにはならないよう心がけています。「できない」と切り捨てるのではなく「できる」ことを見つけるんです。現状を受け止めていただいた上で、前向きに取り組める治療法を一緒に考えたい。「ここに来れば先生やスタッフに会える、いつもありがとう」という患者さんの言葉が、私の活力になっています。

神経ブロック注射・薬・リハビリを併用したアプローチ

こちらには、どのような症状で来院される方が多いのでしょうか?

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック3

腰・膝・肩などの痛みを訴える患者さん、また長時間のスマートフォン使用で首を傷める若い方も多いです。最近では帯状疱疹の痛みで、皮膚科からご紹介されていらっしゃる方が増えていますね。あとはご家族やご友人からのクチコミでいらっしゃる患者さんでしょうか。捻挫など原因が明らかなものは別として、「痛み」で悩んだらまずはかかりつけの先生に相談されることをお勧めします。なぜなら外傷や加齢だけでなく、その方の体質や既往歴など、痛みにはさまざまな要因が絡むこともあるからです。その辺りを詳しく把握されているのは、いつも診てくださるかかりつけの先生ですからね。その上でかかりつけの先生が「これはペインクリニックにお願いしよう」などと判断され、当院に来られている患者さんは多くいらっしゃいます。

痛みに対するアプローチについて教えてください。

痛みへの対処法には、状況に応じて神経ブロック注射・飲み薬・リハビリテーション・心理的アプローチなど、さまざまなものがあります。特に当院で力を入れているのは、神経ブロック注射とリハビリを組み合わせて行う治療です。また「治療はできる限り安全であるべき」との考えから、神経ブロック注射は、超音波診断装置を使って部位を確認しながら行っています。それによって痛みのあるポイントへ適切に薬液を届けると同時に、神経や血管を傷つけないという目的もあるんですよ。針も細いものを使用して、痛みの少ない注射を心がけています。治療の際は凝り固まった筋肉が動きやすくなるように、組織の癒着を剥がすような工夫を取り入れるほか、患者さんの希望に応じて漢方薬の処方も可能です。寺田先生は漢方薬にも精通されていて、私もいろいろと教えてもらっています。

突き指や骨折をしてしまった後、どのように過ごせばよいのでしょうか?

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック4

傷めてしまった直後は安静が第一ですが、落ち着いたら少しずつ動かすようにしましょう。動かない状態からいかに動かしていくのかが、ペインクリニックの治療ステップの一つです。痛みが気になるようでしたら薬を使いながらでも構いません。「ここまでできた」という達成感が次へとつながり、少しずつ元の状態をめざしていけるといいですね。

院内コミュニケーションで、スムーズな診療を実現

スタッフ間の連携がしっかり取れている印象を受けました。

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック5

当院が大切にしているのは、理学療法士や看護師、もちろん私も含めた全スタッフが協力して患者さんに向き合うことです。受付スタッフの笑顔で患者さんの気持ちも明るくなると思いますし、リハビリ中のちょっとした会話を楽しみにしていただけたら継続の励みになると思うんです。痛みの背景や原因の多くは、患者さんの何げない日常生活や趣味などに隠されているもの。理学療法は数十分の時間をかけながら体の状態を確認していくので、患者さんとの会話が多いんです。診察時には聞けなかったことを理学療法士がリハビリ中に聞いて、医師に共有することもしばしば。「看護師さんにはつい相談してしまう」という患者さんもいらっしゃいます。皆で一丸となって患者さんをサポートしているんです。必要な情報を迅速に共有する院内コミュニケーションが、スムーズな診療につながっています。

今後の展望をお聞かせください。

目の前の患者さんにしっかりと向き合っていきたい、今はそれがすべてです。これまで当院が築いてきた地域との信頼関係を大切に、寺田先生から学びながら引き継いでいきたいと思います。肩凝りに悩んで来院される患者さん、評判を聞いて来られる方、当院を頼ってくださる他院の先生、その期待にすべて応えられるとは限りませんが、できることには力を尽くすつもりです。そうして患者さんのニーズを捉えながら、いずれ私にしかできない何かを見つけていきたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

金久保吉壯院長 おおさと痛みのクリニック6

ふれあいのある医療を求めていた私が、今は患者さんとともに喜び、ともに悩めることをありがたく感じています。「顔を見に来たよ」と言っていただけるだけでうれしいんです。当院にいらした際はぜひ気軽に声をかけてください。

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