皮膚のさまざまなトラブルは
かかりつけクリニックに相談を
宇都宮腎内科皮膚科クリニック
(宇都宮市/東武宇都宮駅)
最終更新日:2026/02/02
- 保険診療
新生児の湿疹から高齢者の帯状疱疹まで、皮膚疾患はあらゆる年齢層に起こり得る。症状は多彩で、個々に適切な治療を行うには、高度な専門性と十分な臨床経験が求められる。日本皮膚科学会皮膚科専門医の中野敦子先生は、そうした条件を兼ね備えるスペシャリストの一人。開業から10年を迎えた「宇都宮腎内科皮膚科クリニック」の副院長として、0歳から100歳を超える患者の多様な皮膚症状を診てきた。アトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤や、帯状疱疹予防のためのワクチン接種にも早くから取り組み、幅広い治療の選択肢を提供。「虫刺されで泣いていた子が、思春期になってニキビの相談で来院されることもあります。そんな成長を見守れることも大きなやりがいです」と中野先生。皮膚科のかかりつけ医を持つ重要性などについて、詳しく話を聞いた。
(取材日2025年12月16日)
目次
慢性疾患も多い皮膚の悩みは気軽に長く付き合えるかかりつけ医に相談を
- Q皮膚疾患の特徴を教えてください。
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A
▲皮膚は「内臓の鏡」。見える症状の裏に隠れた原因が
皮膚は体の中で最大の臓器で、「内臓の鏡」ともいわれます。目に見える部位のため自覚症状の乏しい病気とは異なり、湿疹や腫れ、かゆみ、かぶれなどの症状を伴うことが多いのが特徴です。また、皮膚は季節の影響を受けやすく、春は花粉、夏は汗、冬は乾燥がきっかけとなりトラブルが起こることも少なくありません。さらに、毛染めや湿布、金属製のアクセサリーなど、日常生活にもトラブルを引き起こすさまざまな要因が潜んでいます。一見すると同じような症状でも、原因や治療法は多岐にわたります。そのため、皮膚科診療には症状を見極める専門性に加え、患者さん一人ひとりと向き合い、背景まで丁寧にくみ取る姿勢が大切だと考えています。
- Qこちらではどのような治療を受けられますか?
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A
▲開業10年、幅広い皮膚科診療で地域に寄り添う
塗り薬を軸に、症状や経過に応じて飲み薬を併用する投薬治療が基本です。近年はニキビやアトピー性皮膚炎などの薬が飛躍的に増え、症状や生活背景に合わせてより適切な治療を選べるようになったと感じます。やけどや外傷など日常的なトラブルも多いので、小さなけがの縫合に対応するとともに、良性腫瘍などの小手術は週1日行っています。今年は温暖化の影響もあるのか、初冬まで虫刺されの相談が目立ちました。こうしたすぐに改善が期待できる疾患がある一方で、水虫のように生活指導も含め長期的に経過を見守る必要のあるケースも。生活と密接に関わるものが多いため、日常での注意点もお伝えしながら患者さんと一緒に改善をめざしています。
- Qアトピー性皮膚炎への先進的な治療も行っているそうですね。
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A
▲かき壊しの放置は細菌感染のリスクが隠れている
治療の選択肢の一つとして、生物学的製剤による注射治療にも対応しています。また、外用剤は症状の重症度や部位、年齢などを踏まえて選択します。外用のステロイド剤に不安を感じる方もいますが、内服薬のような全身的な副作用は起こりにくいとされ、皮膚科医の指導のもと適切に使用すれば炎症の抑制が期待できます。さらに、皮膚の状態を良好に保てればかゆみや不快感の軽減につながり、生活の質を維持する上でも大きなメリットです。放置するとかき壊しによる細菌感染のリスクが高まるほか、苔癬化が進行することもあります。近年はステロイド剤以外の選択肢も増えていますので、治療への不安や疑問があればご相談いただきたいですね。
- Q帯状疱疹の予防にも早くから取り組んできたと伺いました。
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A
▲帯状疱疹は予防できる病気に。予防接種の活用を
帯状疱疹ワクチンは、2025年から予防接種法に基づく定期接種の対象となりましたが、当院では以前から啓発に力を入れ、予防接種の重要性をお伝えしてきました。というのも、大学病院にいた頃、帯状疱疹が重症化して入院を余儀なくされた方を多く診てきたからです。中には強い痛みが長引くことでうつ症状を併発する方もおり、予防できる病気だからこそ、つらい思いをする方を減らしたいと思うようになりました。日本では生ワクチンが先行して普及していますが、世界的にはより強い予防作用が期待される不活化ワクチンが主流です。当院ではどちらも取り扱っており、特徴や違いをお伝えした上で患者さんご自身に選択していただいています。
- Q患者さんに接する際に何を大切にしていますか?
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A
▲カルテ運搬ロボットを導入し、時代の変化に合わせた取り組みも
わかりやすくお話しすることです。例えば、塗り薬は回数だけでなく適切な量を守ることも重要なため、特に意識してお伝えします。また、ニキビの治療薬などでは、体質によって刺激感やかぶれが出る可能性もあることから、事前にリスクをお伝えし、変化があった場合は早めに相談していただくようにしています。こうした説明を通じ、自己判断による薬の中断を防ぎたいと考えています。皮膚の病気には、長期的なケアが必要な慢性疾患も少なくないため、目先の症状だけでなくどこに目標を置いて治療を進めるかを患者さんと共有することも大切にしています。生活習慣の見直しも含め、生活背景を理解しているかかりつけ医としてお役に立ちたいですね。

