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高田 翔一 院長の独自取材記事

うえほんまち歯科

(大阪市天王寺区/大阪上本町駅)

最終更新日:2025/04/02

高田翔一院長 うえほんまち歯科 main

大阪上本町駅から徒歩2分の場所にある「うえほんまち歯科」。2015年の開業以来、患者の本質的な思いをくみ取ることを重視しながら、治療計画の立案に時間をかけた独自のスタイルで診療を提供している。患者のニーズに応えるため、診療の質やレパートリーにこだわり、完全個室の診療室を用意。衛生管理も徹底している。インタビューでは高田翔一院長に、問診から診査、治療計画の作成、治療に至る各プロセスへのこだわりと、歯科医療にかける熱い想いを聞いた。

(取材日2024年5月31日)

患者一人ひとりの本質的な思いにフォーカスをあてる

診療の際に大切にしていることを教えてください。

高田翔一院長 うえほんまち歯科1

患者さん自身が認識している表層的な問題や、本人が気づいていないような本質的な思いをしっかり理解して治療を行うこと、でしょうか。例えば「歯の痛みを取ってほしい」という思いの裏には、「自分の歯で生涯」「健康的な生活を維持したい」といった心情があるかもしれません。とはいっても、皆さんは僕らのように一日中歯のことばかり考えて生きているわけじゃないですから(笑)、「どんな治療を受けたいですか?」と聞かれても、すぐに答えられないこともあるでしょう。そんなときは、治療でされたら嫌なことを聞くんです。「してほしくないこと」がわかると、「してほしいこと」が見えてくる。この問診を起点に、診査・診断、治療計画立案、治療、その後のメンテナンスというプロセスを通して、患者さんの思いをかなえたいと考えています。

最初の問診はどのように進めていますか?

まずは患者さんが今何に困っているかを伺います。一番は「痛み」が多いですが、続けて2番、3番目に困っていることも尋ねます。なぜなら痛みの症状も複合的問題が絡み、そこを把握することが根本的な原因究明につながるからです。あとは、治療で何を重視するのか、見た目の美しさなのか、耐久性なのか、安全性なのか、いろいろありますが、その中からいくつか選んで優先順番をつけてもらったりもします。そうやって一問一答ではなく、さらに一歩踏み込んで答えを深く掘り下げることで、患者さんの潜在的なニーズや価値観が見えてくると思っています。

問診の後、診査・診断へと続くわけですね。

高田翔一院長 うえほんまち歯科2

診察や検査を通して状態や病気の種類を調べることが診査です。虫歯や歯周病のチェック、エックス線検査や歯科用CT検査のほか、すべて挙げると200ほどの項目がありますが、あれもこれもやみくもに調べるわけではなく、問診票や問診で伺った情報から必要な検査を選んで行います。患者さんの負担にならないように、無駄な検査はしない方針です。ただ、必要な検査は妥協しません。僕は入念な診査なくして正しい治療はできないと思っています。患者さんが求める治療をきちんと正しく提供するため、診査は徹底的に行って診断につなげていきます。

めざすは歯科のすべての領域を診療できるクリニック

診断では、総合的な視点を大事にされているそうですね。

高田翔一院長 うえほんまち歯科3

大学病院では口腔外科や小児歯科、補綴科、矯正歯科、領域ごとに診療科が細分化されていますよね。しかし開業医として長い目で患者さんの歯の健康を守っていこうと思ったら、お口全体を総合的に診る必要があると考えています。例えばインプラント治療の場合、歯周病で歯茎や骨が少ない状態でインプラントを入れても長持ちしません。入れる前にしっかり歯周病の治療を行う必要があります。歯の治療はいろんな科が複合的に絡み合っているので、総合的なアプローチをするには、すべての科をまたぐくらいの知識と技術が必要なんです。なので僕は、開業後もずっとセミナーや勉強会に足を運んで、学校にも通って知識の幅を広げています。患者さんのニーズにいかに応えていけるか、そこが歯科医師としての僕のテーマでもあり、こだわりですね。

治療計画の作成には、ものすごく時間をかけていると伺いました。

1人の患者さんに対してかなりの時間をかけて治療計画を作成しています。ただ歯の状態から治療法を決めるのではなく、患者さんが歯科治療に求めているもの、価値観、患者さんのバックグラウンドなど、問診や診査で得た情報のすべてを反映して作るのでどうしても時間がかかるんです。しかしこの治療計画は、価値ある治療を提供したいという当院の診療姿勢を形にしたもので、他院にはない特徴だと思っています。エックス線画像や口腔内写真と、わかりやすい言葉で落とし込んだ治療計画には、今のお口の状態、治療法、治療を行うことで期待できる結果をご提示しつつ、今後起こり得るリスクも踏まえた、より総合的な治療の提案も盛り込むようにしています。

患者さんの反応はいかがですか?

高田翔一院長 うえほんまち歯科4

総合的な治療計画の提案を受け入れてくださる方もいれば、「痛みだけ取ってくれれば十分」と判断する方もいらっしゃいます。価値観は皆さん異なりますからね。痛む歯を治療して、クリーニングを受けてスッキリした気分になって、来た時より少しでもプラスに持っていけたら、それだけもここに来た価値を提供できたと思うんです。忘れてはならないのは、僕らが提案した治療計画が正解ではないということ。情報提供した上で患者さんがその選択をしたのであれば、それが正解なんです。僕ら歯科医師は、患者さんが選んだ答えがきちんと正解になるように、真摯に誠実に治療をする。それが本分だと思っています。

機器や機材にもこだわっておられるとか。

治療費をいただいている以上、しっかりとした治療を行うのは歯科医師として当然です。そのために新しい技術や機器、素材に常に関心を払い、取り入れるようにしています。歯の状態を精密に診断できる歯科用CTや、患部を拡大して細かな治療を行うためのマイクロスコープ、歯科用レーザーもありますし、治療する歯に細菌が入らないように患部以外の部分を覆うラバーダムも必要に応じて使用します。「あの機器や素材があれば、うまく治療できたのに」とは思いたくはないので、必要なものはそろえています。自由診療で先端の治療を求める患者さんもいらっしゃいますから、いろんな要望に応えられる環境は整えています。

すべては「生涯、自分の歯で噛む」ために

常により良い治療を追求されているんですね。

高田翔一院長 うえほんまち歯科5

歯科医師として、治療をする以上は理想的な仕事をしたいんです。歯を削るなら、きちんと削り、虫歯を取り残したくない。根の治療も二度と痛みのない状態にしたい。かぶせ物をするならピタッと合わせたい。勤務医時代から「やる以上は一つ一つの仕事をきちんとしなければならない。できないのなら、歯科医師をやめたほうがましだ」と、技術の習得に励んできましたが、今もその思いは強く持っています。歯科医師である以上、常に新しい知識を身につけ、技術を磨き、機器や素材、院内環境、すべてにこだわりたい。患者さんのニーズや時代の進化にもちゃんとついていけるよう、自分も成長していきたいと考えています。

診療で大切にしていることはありますか?

患者さんが現在の状態になったことには、過去があり、理由があります。私たち歯科医師はそれらを口の中や全身、お顔を見ることで、日々の生活習慣なども併せた把握に努めているのです。そして今後どうなっていくのか未来を予測します。口はすべての入り口で、口の健康の維持をめざすことは、1本の歯だけではなく、全身の健康に影響を与えます。食事が取れないと健康は保てませんし、健康を保てないと楽しい生活も送れません。そのような状態は、患者さんの人生を豊かにするとはいえないと思います。患者さんの人生の健康にアプローチできるよう日々の診療にあたっていきたいです。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

高田翔一院長 うえほんまち歯科6

当院では、患者さんの真の願いをかなえるために診療のプロセスにこだわり、先進の治療にも取り組んでいます。でも、その目的は「生涯、自分の歯で噛む」というシンプルなこと。歯科医療がめざす方向性としてそれが正しいことだと信じています。人生100年時代といわれる時代、多くの方がこの先、寝たきりや誤嚥性肺炎といった問題に立ち向かうことになるわけですが、今の健康なうちからであれば歯を守る手段はたくさんあります。今が行動を始めるチャンスです。そして、そのチャンスを最大限生かせるよう、患者さんに親身に寄り添い、サポートしていきます。

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