井上 優子 院長、鎌田 美和子 副院長の独自取材記事
COCO DENTAL CLINIC
(大阪市旭区/森小路駅)
最終更新日:2025/03/24

新森中央公園近くに位置する「COCO DENTAL CLINIC」。スタイリッシュな外観がひときわ目を引く同院では、井上優子院長と鎌田美和子副院長の姉妹が、小さな子どもから高齢者まで、地域住民の歯の健康をサポートする。来院する患者が心地良く過ごせるよう、清潔感あふれる内装と、落ち着いた木目の床板で院内の設計がされている。2階はホテルのラウンジのような特別な空間。リラックスして治療について相談できる場所となっている。審美歯科や一般歯科診療だけではなく、予防歯科の視点から食べ物、呼吸、姿勢など全身の健康を意識した「総合歯科診療」に力を入れる同院。今回は、総合歯科診療や自由診療、今後の治療方針について話を聞いた。
(取材日2024年10月7日/情報更新日2025年2月5日)
さまざまな可能性を考慮しながら進める総合歯科診療
総合歯科診療とはどういった診療なのでしょうか。

【井上院長】私たち歯科医師には高い専門性が求められますが、同時に、医療格差の解消も重要な使命だと考えています。そこで当院では、総合的な歯科診療に重きを置いています。各スタッフの専門性向上は欠かせませんが、それ以上に多角的に知識を広げ、患者さんの歯の健康に役立てることが大切です。私たちは「総合歯科診療」を掲げ、偏りのない高い専門性を持ちつつ、口腔全体を総合的に診察できるクリニックをめざしています。患者さん一人ひとりに適切な治療を提供するため、チームでの歯科医療体制を取り、常に学び、進化し続けています。
【鎌田副院長】総合歯科診療にも高度な設備が必要です。当院では、肉眼の20倍程度まで拡大できるマイクロスコープを3台導入しています。これにより、初期の診断から治療後の経過観察までストレスなく細部にわたる精密な観察と治療が可能になりました。
精密な診療で、患者さんにとって安心感がありますね。
【鎌田副院長】そうですね。はっきり言って先進の設備に助けてもらえている感覚です。より精密な診断と治療が可能になるのですから。ただ、私たちが最も大切にしているのは、患者さんの声に耳を傾けることです。どれだけ優れた機器があっても、患者さんの主訴をしっかりと聴き、心で寄り添おうとする姿勢がなければ、本当の意味での細部は見えてきません。高度な技術と温かな心遣い。この両方があってこそ、真の総合歯科診療が実現するのだと信じています。
2階の診療室は、どのように活用されていますか。

【井上院長】患者さんの歯科治療に対するニーズもどんどん広がってきています。口腔内の健康はもちろん、体の健康にも気を配っている方のためにも2階を活用しています。皆さんの歯科診療に対する意識は高く、ご要望も千差万別。患者さんにとってより良い方向へ向かうように、そこで健康に関するアドバイスなども行っています。
【鎌田副院長】2階に上がっていただくと、ホテルのラウンジのような特別感があり、患者さんもパーソナルな空間で安心されるのか、これまでよりも心を開いていただけるなど距離感がぐっと縮まりました。この場所ができてからは、患者さんに丁寧に向き合う時間がより持てるようになったと思いますね。患者さんの治療にも良い影響があるのではないかと考えています。
患者の気持ちを置き去りにしない
患者さんと丁寧に向き合うことを大切にされているのですね。

【井上院長】そうですね。患者さんが歯科医師任せにならないよう、一緒に考えるということを大切にしています。その人がどうなりたいのか、その展望を見据えて考えられる選択肢や、それぞれのメリット・デメリットを書き出してお話しすることもあれば、時にはコーディネーターが入ることもあります。遠方から来院されている方とは、SNSのビデオ通話でエックス線写真などをお見せしながら説明することも。お話をするときには、予防的観点に基づき少し先の展望や全体像が見えるようにご説明しています。そうすることで、患者さんも長期的な目線で選択をすることができると思うのです。患者さんのご希望をくみつつ、プロの医療者としてベターな選択肢を常に一歩先んじてご提案するようにしています。
そのように丁寧に向き合ってもらえると、患者さんの治療への意識も変わってくるでしょうね。
【井上院長】歯科というのは基本的にマイナスからのスタートだと思います。多くの場合、皆さん何かトラブルを抱えているからこそ来院されるので。ですから、この治療を行うことで、気持ちや今後の日常をどれだけ明るくできそうか、ということもお伝えしたいと考えています。とはいえ患者さんの気持ちの動きやタイミングはとても大事なものなので、そこは無理強いしません。気持ちにも経済的にもゆとりがないとできない治療もありますから、今すぐは難しいという場合は、その時にできるご提案をして時機を待ちます。患者さんの中で覚悟が決まり「今がその時」というタイミングが訪れたら、その時は患者さんに満足していただけるよう、精いっぱい力を尽くします。
自由診療については、患者さんからどのようなご相談が多いですか?

【井上院長】「歯を残したい」「抜歯は避けたい」といった切実な声や、「歯を美しくして生まれ変わりたい」といった審美歯科への期待など思いはさまざまです。そのような中で、当院の最大の特徴は、すべての治療が予防歯科の考え方に基づいていることです。例えば、神経を取らないためには今何をすべきか。隣接する歯を健康に保つために今できることは何か。あるいは予防的に早い段階で治療を行う重要性など、常に先を見据えた診療を心がけています。そのため、患者さんへの説明には特に力を入れています。治療の必要性や方法、予想される結果について、エビデンスに基づいて丁寧に説明し、ご理解いただいた上でなければ治療は進めません。単に目の前の症状を治すだけではなく、長期的な治療後の見通しを立てているからです。患者さんと一緒に、ライフスタイルに合わせて将来の口腔健康を見据えた診療計画を立てていくことが、私たちのめざす予防歯科なのです。
十人十色の患者に向き合い、多様な選択肢を用意
現在力を入れている診療、今後注力していきたい診療について教えてください。

【井上院長】これまで当院では、患者さんのために最高の歯科診療を提供するという理念のもと、さまざまなメニューを用意してきました。時代とともに患者さんのニーズも変化し、新たにマウスピース型装置を用いた矯正を始めました。私たちも総合診療の幅を広げていくべきだと考え、ケースに応じて患者さんにご提案するようになりました。
【鎌田副院長】目立たない矯正法として患者さんからの需要が高く、見た目をあまり気にせず日常生活を送れることが大きな魅力ですね。患者さんのライフスタイルやニーズに合わせた新しい方法を積極的に取り入れていくことで、より多くの方に適切な歯科医療を提供していきたいと考えています。総合診療の幅を広げることで、一人ひとりの患者さんに寄り添った診療が可能になると確信しています。
診療以外に力を入れていることがあれば教えてください。
【井上院長】食育に力を入れています。食育というと、小さなお子さんのためのものとイメージされるかもしれませんが、大人の方にとっても大切な知識です。口の中に入れるもので、体も口の中も変わります。例えば、小麦を取る量を減らしてみるとか、常飲する飲み物を変えてみるとか、制限と思うとつらいけれど、食生活の変化によって体と心に起こる変化を楽しむくらいの気持ちで取り組んでいただけるよう、その方の生活背景に合ったアドバイスをしたいと思っています。
今後の展望をお願いします。

【井上院長】幅広く対応可能なクリニックにしていきたいですね。先進の治療にも対応する一方で、治療に積極的ではない方も気軽に来院できる、そのようなクリニックをめざしています。治療はしなくても、お話を聞きアドバイスすることでセルフケア能力の向上につなげ、患者さんのお口の状態が良くなるというのが理想です。あと、先ほどもお話ししましたが、治療を受けるにしても人によってベストのタイミングがあると思うので、その時が来るまでしっかりと伴走して支えていける歯科医師でありたいです。
【鎌田副院長】セカンドオピニオンでもサードオピニオンでも大丈夫。上手に活用していただきたいですね。質の高い治療のご提供はもちろんですが、人と人をつなぐハブのような場所として社会に貢献していきたいです。チーム全体の調和を大切に、穏やかで居心地の良い空間づくりを心がけています。お気軽にご来院ください。
自由診療費用の目安
自由診療とは根管治療 3万5640円~14万2560円
セラミッククラウン 10万6920円~21万3840円
義歯 17万8200円~59万4000円
アライナー型装置を用いた矯正 33万~49万5000円
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