山本 晴章 院長の独自取材記事
やまもとクリニック
(相模原市南区/東林間駅)
最終更新日:2026/10/15
東林間駅より徒歩3分の「やまもとクリニック」。待合室の飾り棚にはアンティークのカメラコレクションが並び、診察室への通路には患者の作品であるすてきな油絵がかけられ、アットホームな雰囲気だ。院長の山本晴章先生は、内科・循環器科の診療を中心に、患者とのコミュニケーションを重視した治療を行っている。開業して30年以上の経験に支えられた幅広い視野を持ちながら、地域医療の向上に取り組む。「専門性があるだけでなく、家族ごと親身になってくれるような気の合う、自分に合ったかかりつけの先生と巡り会ってほしい」と語る山本院長に、クリニックでの診療と地域医療について話を聞いた。
(取材日2026年8月26日)
縁を大切に、これからも地域の健康を守る
これまでのご経歴と、診療に対するお考えを教えてください。

1990年に開業して以来、35年以上にわたり地域医療に携わってきました。北里大学医学部医学研究科を卒業後、同大学病院や横浜市立市民病院、田園都市厚生病院などで研鑽を積み、開業に至りました。内科・循環器内科を中心に診療していますが、私自身は地域のかかりつけ医として、まず最初に患者さんのお話を伺う窓口でありたいと考えています。「どんな病気かわからないけれど、体調が思わしくない」という時も、気軽に足を運んでいただければと思っています。
歴史がありながら、とても居心地のいい待合室ですね。
昨年から今年にかけて院内を大幅に改装し、第2診察室を設けました。そちらの診察室では、専門の医師が内視鏡検査や超音波検査は担当しています。内視鏡検査では鼻からの挿入や鎮静剤にも対応していますので、検査時の痛みに不安のある方にも安心していただけたらうれしいです。当院は相模原市の胃がん検診協力施設でもあり、早期発見・早期治療に努めています。内視鏡検査にご興味がある方は、ぜひお気軽にご相談ください。内装は、患者さんに少しでもリラックスして過ごしていただけるよう、茶色を基調とした落ち着いた雰囲気にしました。待合室にはモニターを2台設置し、1台ではテレビ番組を、もう1台では健康づくりに役立つ医療情報をお届けしています。また、熱帯魚の水槽や院内の油絵は患者さんのご協力によるもので、長年地域で診療を続ける中で多くの患者さんとのつながりに支えられていることを実感しています。
お話を伺っていると、患者さんとのご縁を本当に大切にしていらっしゃいますね。先生のお人柄ですね。

ありがとうございます。私はご縁を大切にしていて、一つ一つのつながりをできるだけ膨らませることをモットーにしています。実は、医院のホームページのトップに掲載しているイラストも、患者さんが当院を描いてくださった作品なんです。また、患者さんとのご縁だけでなく、学生時代に築いた仲間とのつながりも今につながっています。大学時代は全学学生会の委員長を2期務めたほか、学園祭の実行委員長も経験しました。振り返ると、勉強以外の活動にもかなり力を注いでいましたね(笑)。どちらかというと表に立つというより、物事が円滑に進むよう支える役割を担うことが多かったのですが、その経験を通じて多くの方と出会い、今でも大切な仲間に恵まれました。そうした人とのつながりが、現在の診療や地域との関わりにも生かされていると感じています。
患者の状態を読み取り、適切な対処法を見極める
患者層について、詳しくお聞かせください。

当院は、ご高齢の患者さんが多く、その方のご家族やご親戚を紹介いただくこともありますが、住宅街の入り口にあるクリニックなので、ファミリー層の患者さんが中心になります。特に高血圧症の診療は専門分野の一つであり、血圧のコントロールで悩まれている患者さんもたくさん来られていますね。私は、内科の開業医の大切な役割の一つは「その病気や患者さんにとって適切な医療施設を吟味し、振り分けること」だと思っています。患者さんの症状から当院でできる範囲の検査をし、ある程度病気の状態を読み取り、診断や治療計画を提供する。この振り分けは知識や経験、技術力、連携力に大きく左右される部分です。当院では、できるだけ早く診断がつき、治療が開始できるように環境を整えていますので、「具合が悪いけど、どこの病院の何科にかかったらいいかわからない」という場合も、患者さんにとって最適な選択肢を一緒に考えご提案していきたいですね。
適切に病気を振り分ける。開業医としての腕の見せ所であり、難しいところですね。
最終的にお世話になる病院や医師を決めるのは、患者さんご自身やご家族です。しかし、数ある選択肢の中から自分に合った医療を見極めるのは難しいものです。そんな時に大切にしていただきたいのが、医師と良好なコミュニケーションが取れているかどうかです。自分が思っていることを正しく伝えられているか、そして医師からの説明を十分に理解し納得できているかを一度振り返ってみていただきたいですね。病気や体調不良の時は誰でも不安になり、つい医師の言うことをそのまま受け入れてしまいがちですが、信頼関係を築きながら話し合えることが大切だと思います。だからこそ、当院では患者さんとのコミュニケーションを重視しています。初診時には、現状に至るまでのお話をじっくりと伺います。その上で、患者さんに合わせた診療方針をお伝えし、ご納得いただいてから診療を進めるよう心がけています。
長く診療されている中で、何か最近の患者さんの変化は感じていらっしゃいますか。

最近はインターネットやAIが身近になり、「気になる症状を調べてみたら、こういう病気かもしれないと思って」と受診される方も増えています。ご自身の健康に関心を持つことはとても大切ですし、事前に情報を集めること自体は良いことだと思います。一方で、インターネット上にはさまざまな情報があり、中には正確ではないものも含まれています。そのため、参考の一つとして捉えていただければと思います。私たち医師はこれまでの経験や知識に加え、実際に診察や検査を行いながら総合的に判断していますので、頼りにしてもらえたらと思います。
地域のかかりつけ医として在宅医療にも対応
終末期のケアや往診、在宅医療にも力を入れられているそうですね。

「できることなら住み慣れた自宅で過ごしたい」と希望される患者さんは多くいらっしゃいます。そのため当院では、通院が難しくなった方に向けて、ご自宅や施設へ定期的に伺う在宅医療にも対応しています。患者さんの体調の変化を見守りながら、安心して療養生活を送っていただけるよう、一人ひとりに寄り添った医療の提供を心がけています。また、在宅医療では、がんの終末期を迎えた患者さんができる限りご自宅で穏やかに過ごせるよう、痛みの緩和を図るための治療にも対応しています。今後は高齢化の進展に伴い、在宅医療の重要性がさらに増してくると考えています。地域のかかりつけ医として、外来診療だけでなく在宅医療にも力を注ぎ、より多くの方のお役に立てればと思っています。
今後の展望をお聞かせください。
患者さんの高齢化が進むのと同じように、私自身も年齢を重ねていますからね(笑)。これからは新しく患者さんを増やすこと以上に、今ご縁のある患者さんお一人お一人としっかり向き合い、丁寧な診療を続けていきたいと考えています。開業医は、たとえ専門分野を持っていたとしても、それ以外の症状や病気にも幅広く対応できることが大切だと思っています。地域のかかりつけ医として、どのような相談でもまず受け止められる存在でありたいですね。そのためには、これまで培ってきた経験を生かすことはもちろん、日々新しい知識を学び続ける姿勢も欠かせません。これからも研鑽を重ねながら、地域の皆さんに安心して頼っていただける医療を提供していきたいと思っています。
最後に、患者さんへメッセージをお願いします。

これまでの診療経験や培ってきた人脈を生かした連携により、当院だけでは難しいケースについても適切な医療につなげ、患者さんにとってより良い医療を提供していくことが私の役割だと考えています。また、一人の患者さんだけでなく、ご家族全体を見守れる医師でありたいとも思っています。実際に「家族のことで相談したい」とお話しくださる方も多く、そうした身近な相談に応えられるのも地域のかかりつけ医ならではの役割でしょう。どんなことでも気軽に相談できる雰囲気を大切にしていますので、どんなことでも気軽にご相談ください。

