仲田 大輔 院長の独自取材記事
トミヒサクロスデンタルクリニック新宿御苑
(新宿区/新宿御苑前駅)
最終更新日:2025/06/12

2025年、開業から10年目を迎えた「トミヒサクロスデンタルクリニック新宿御苑」は、新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、曙橋駅より徒歩圏内という好立地にある。院長に就任し2年目を迎えた仲田大輔先生は、インプラント治療のスペシャリスト。もともとは歯根領域を専攻していたが、さらに抜歯後の処置を考え、インプラント治療やブリッジについても学びを深めてきた歯の土台の専門家だ。明海大学を卒業後、同院を含む7つの歯科クリニックを有する「医療法人社団因幡会」に入社。それぞれ得意分野の異なる歯科医師たちのもとで研鑽を積んできたという。「歯の土台となる骨を増やすための治療はまだ浸透しきっていませんが、技術と知識を深めていきたい」と語る仲田院長に、主にインプラント治療について話を聞いた。
(取材日2025年5月15日)
土台の骨をしっかりと確保し、インプラント治療に臨む
クリニックの特徴などをお聞かせください。また、開業して10年目を迎え、変化したことなどはありますか?

主訴は、一般歯科、審美面に配慮した治療、インプラント治療などですね。虫歯などの治療は若い方が多く、インプラント治療は50代前後の方が多い印象です。一方で、当院を含む「医療法人社団因幡会」グループが掲げる、「患者さんの10年後、20年後を見据えた治療を行う」という精神で治療を行っていることは、以前から変わりません。私が院長に就任してから2年の間にマイクロスコープとCTを導入し、滅菌機を一新しました。当院は近くにマンションがあることから、患者さんはファミリー層が多いですね。開業して今年で10年になるので、高齢者も含めてご家族で来られるケースも増えました。また当院は土日も19時30分まで診察しているので、ビジネスパーソンの方にも多く利用していただいています。
先生のご専門であるインプラント治療について教えてください。
当院では、歯の保存を前提とした治療を行っています。しかし抜歯が必要となった場合、抜歯後にインプラント治療を行うかどうかを患者さんと事前にしっかり話し合います。インプラント治療には土台となる骨が必要なので、抜歯の際に骨補填材を入れるなど、その後のインプラント治療が安全に行えるようにする必要があります。インプラント治療を行えるか否かは、口をどのくらい開けられるかや、土台となる骨の有無の他、糖尿病などの全身疾患があるかどうかを考慮して判断します。土台の骨がない場合はブリッジや入れ歯を選択することになります。物を食べることを考えると、インプラント治療以外ではブリッジが適していると思っています。入れ歯は食べ物を噛みにくいという面があります。若い方には今後の骨のことなどを考慮し、インプラント治療よりもブリッジをお勧めしています。
インプラント治療を受けるかどうか、悩む方も多いのではないでしょうか?

痛みが強く抜歯の緊急性が高い場合を除き、抜歯の前には患者さんの希望を聞いて話し合いを重ね、抜歯後の治療方針を決めていきます。抜歯対象の歯に痛みがなく緊急度が低いことも多いため、抜歯前に患者さんと話し合いができるのです。当院では相談だけ受けることもあり、それにより患者さんに納得のいく治療を選択してもらっています。インプラント治療を迷う方がいる一方で、骨の状態が良くなくてもインプラント治療を希望される方もいらっしゃいます。歯科の技術は日々進化しており、土台の骨の状態が十分ではなくても、技術によってインプラント治療ができることもあります。私もそのような患者さんに対応できるよう、自身の知識と技術を磨いていきたいと思っています。かつては土台となる骨を増やすための技術を持つ歯科医師が限られていましたが、現在は少しずつ増えてきた感じですね。
歯石を徹底して除去し、歯周病の予防に努める
痛みに配慮して治療を行っていると伺いました。

麻酔を打たれるとチクッとした痛みを感じることがあると思いますが、それを軽減できるように心がけています。痛みが苦手な方やお子さんには、麻酔を打つ前に軟膏のような表面麻酔を歯茎に塗り、少し時間をおいてから麻酔を打つようにしています。処置中には患者さんに「痛くないですか?」「我慢しなくて良いですよ」などお声がけをするようにしています。麻酔も適量には個人差があるだけでなく、同じ人が同じ場所に同じだけ麻酔を打つ場合でも、その日の体調によってはより多くの量が必要なことも。痛みがある場合は麻酔を追加し、少し時間を置いてから治療を再開するようにしています。初診の際には、問診で痛みに弱いか否かをお聞きするようにしていますが、患者さんのほうから教えてくださるケースも多いですね。
歯石の除去や歯科検診にも注力していらっしゃいます。
歯石を取ることは歯周病の予防につながるため、とても大切です。歯周病は一度かかると治療が難しいんです。年齢が上がると比例して歯周病のリスクも上がっていきます。久しぶりに歯科医院に来た方は、歯石を取るのに回数や時間がかかることがありますが、一通り取った後は、4ヵ月に1度の定期検診をお勧めします。定期検診では、専用の染め出し液を使って歯磨きができていないところをチェックし、歯ブラシのチェックを行うこともあります。多くの方が歯磨きの後にフロスを使用しているようですが、実はフロスの後に歯磨きをしたほうが良いということや、歯磨き粉を選ぶときにはフッ素配合率の高いものを選ぶと良いなどのお話も、定期検診の際にお伝えしています。
患者さんと接する際、心がけていることはありますか?

痛みへの配慮だけでなく、治療の際に長い間口を開けていると疲れるので「疲れたら言ってください」とお声がけしています。こちらも治療に集中しているので、言っていただけるとありがたいですね。うがいについても同じで、なるべくうがいをしたい時にしてもらうようにしています。快適に治療を受けてもらうため、器具の操作が乱暴にならないように配慮しています。患者さんへの治療の説明も大切にしており、診療ユニットの前に設置してある大型の画面で、歯科専用の画像を使って説明し、治療のイメージを持てるようお手伝いをしています。患者さんが常にご自身の歯の状態を把握できるように、治療前後の説明も欠かしません。このモニターでエックス線写真も拡大できるため、歯の状態の解説や治療の説明に役立てています。
抜歯後の治療も見据え、トータルに患者を見守る
歯科医師をめざし、インプラント治療を選択された理由は何でしょうか?

兄と姉がそれぞれ医師と歯科医師になった影響が大きいですね。私が中学生の頃、兄と姉がそれぞれ大学の医学部や歯学部に進学したので、医学の道を歩む2人の背中をずっと見てきました。そのことが私を自然にこの道に進ませたと思います。私は歯科医師になって5年ほどは歯根についての勉強を専門にしていたのですが、抜歯が必要な際、その後の治療も考え、インプラント治療やブリッジなどについても勉強を始めました。抜歯後の治療にも携わることで、患者さんに対しトータル的な治療を行えると考えたからです。大学卒業後は当院を含めた7つの歯科クリニックを持つ「医療法人社団因幡会」に入社しました。さまざまな得意分野で活躍する歯科医師たちのもとで働いた経験が、現在に生きていると思います。
休日の過ごし方や趣味を教えてください。
趣味は映画鑑賞です。ジャンルには特にこだわりはなく、洋画も邦画も何でも楽しみます。休日は家族と過ごすことが多いですね。ただ、歯科の分野は日進月歩で進化しているため、常に新しい知識や技術を得るために、セミナーやインターネットでの勉強会へ参加したり、学術書を読んだり、休日も勉強することが多いですね。新しく得た知識は、クリニック内で共有するようにしています。
今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

体は食物の栄養で成り立っているので、歯で食べ物を噛むことはとても大切です。「このクリニックに来て良かった」と思っていただける方を増やしていきたいと思っています。当院に来られた方が、知人にも当院を勧めてくれたという話を伺ったときなどは、歯科医師をやっていて良かったとうれしく思います。定期検診も含め、患者さんのお口と体の健康をこれからも守り続けていきたいですね。歯科は怖いというイメージがあるかもしれませんが、まずはホームページなどを見ていただき、気楽に来ていただけるとうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント治療/33万円~、矯正/82万5000円~、セラミックインレー/6万6000円程度、セラミッククラウン/14万3000円~