山中 佑次 院長の独自取材記事
樹のひかり形成外科・皮ふ科 奈良本院
(奈良市/近鉄奈良駅)
最終更新日:2025/02/03

近鉄奈良線の奈良駅から徒歩1分、大和路線の奈良駅からも徒歩圏内の便利な場所にある「樹のひかり形成外科・皮ふ科 奈良本院」は、2015年に開業した。「良い形には良い機能が宿る」という考えのもと、“形”にこだわり、外見に関する患者の悩みやコンプレックスに向き合い、笑顔を取り戻すことをめざす。山中佑次院長をはじめ、独自の技術基準をクリアした男女のドクターたちが、一人ひとりに寄り添った治療を提供している。2023年には橿原八木院も開設し、さらに多くの患者のニーズに応えられる体制が整った。形を整えるのはもちろん、その先の笑顔のために、見た目だけでなく心から満足してもらえるよう、最善の医療に全力を尽くす山中院長に話を聞いた。
(取材日2024年5月28日)
専門性と技術力を駆使して、“形”にとことんこだわる
クリニックの特色を教えてください。

当院は、“形・姿”を大切にする形成外科専門のクリニックです。形成外科とは、その名のとおり「形を成す」外科で、体の表面全体を扱う診療科です。主な分野は4つあり、ケガや傷痕などの外傷の治療、乳がん手術後の乳房再建や舌がん手術後の舌の再建といった再建手術、口唇口蓋裂や耳介の変形などの先天異常の治療、そして自費診療による美容領域です。当院では、これらすべての分野で“形・姿”にこだわり、最適な治療をめざしています。医師には私がマンツーマンで指導を行い、独自の技術基準をクリアした者のみが診療を担当します。すべての医師が一定以上の技術を持ち、それぞれの強みを生かしているのが大きな特徴です。
クリニックの理念と、そこに込められた思いを教えてください。
当院の理念は「患者さまの笑顔のさらにその先にある明るい未来を創造します」というものです。私はこれまで手術の結果に強くこだわってきましたが、今はさらに一歩進め、「手術後に患者さまが本当に求めているものは何か?」を考えるようになりました。手術を通じて“形”を整えることで、「自信を取り戻し、前向きな気持ちになりたい」と考える方が多いと感じるようになったのです。医師や看護師などのスタッフができることは手術やそのサポートだけではありません。患者さまが来院された瞬間から、診察、手術・治療、そして経過観察までのすべての過程で、少しでも多くの笑顔を引き出すことが私たちの役割です。患者さまが笑顔になれば、周りにも伝わり、さらに笑顔を広げていくでしょう。“形”を整えることだけに集中せず、「もっと先にあるもの」を見据えた治療を重ね、患者さまの未来を創造するお手伝いをしていきたいです。
そうした思いを全員で共有し、チームで診療にあたっているんですね。

はい。スタッフに常々伝えているのは、「私一人で医療の提供はできない」ということです。受付スタッフが患者さまをお迎えし、看護師が診療や手術の準備・補助を行います。医師は、そのサポートを受けて手術や治療を行い、再び受付スタッフを経て患者さまがご帰宅される流れです。私一人でできることには限りがありますから、全員が一丸となってチームで患者さまを大切にするように伝え、実践してきました。もちろん、新しく入職した医師にも共有し、患者さまにより多くの喜びを感じていただける環境づくりに努めています。私たちのチームはこの理念をしっかり実現していると自負しています。
独自の技術基準をクリアした複数の医師が在籍
具体的にどのような治療が行えるのでしょうか。

眼瞼下垂症や皮膚腫瘍、粉瘤、多汗症、腋臭症など、形成外科領域の幅広い治療を行っています。特にこだわっているのは、審美的な要素を取り入れた目の手術です。加齢によりまぶたが下がって見えづらくなる眼瞼下垂症の治療や、逆まつげの手術などは自信を持って提供しています。また、粉瘤やほくろ、しこり、脂肪腫など、皮膚にできる良性・悪性腫瘍の切除も、多くの患者さまからご相談をいただいている分野です。多汗症に関しては、近年さまざまな治療法が登場しており、保険適用の外用薬だけでなく、ボツリヌストキシン製剤注射やレーザー治療など、自費診療も含めて幅広い治療方法をご提案できるのが当院の強みです。その他、しみやしわのケアなど、幅広い年齢層の方々に向けた見た目や形に関する自費診療も行っています。どんなお悩みでも、お気軽にご相談ください。
改めて“形”へのこだわりについて教えてください。
一般的に「機能」というと、動きや感覚を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、私は“形・姿”も社会的な機能の一つだと考えています。例えば、目に見えるところに大きな傷があれば、当然気になりますし、残念ながらそのせいで不利益を受けることが「絶対にない」とは言えないでしょう。だからこそ、形を整えることで自信を取り戻し、前向きな表情や思考、行動ができるようになれば、その結果、本来のその人らしい姿が現れ、自然と笑顔があふれる――私たちがめざすのは、そうした患者さまの姿です。「形が良い=機能が良い」「形には社会的な意味がある」という考え方もあることを、ぜひ知っていただきたいと思います。カウンセリングでは、患者さまが何を求めているのか、どのように治したいと思っているのかを丁寧にお聞きし、それに対して「できること・できないこと」をしっかりとお伝えするように努めています。
在籍するドクターもご紹介いただけますか?

最も勤務年数が長い帆苅直弘先生は、当院で診療を行いながら、現在分院である橿原八木院の院長も担ってくれています。とても真面目で勉強熱心な先生で、いつも前向きな姿勢を持っている素晴らしい医師です。私も心から信頼しており、どんな症例でも安心して任せられます。特に目の手術に長けておられます。竹内三佳先生は、日本専門医機構形成外科専門医で、診察が非常に丁寧で上手ですね。目の施術を得意とする他、バストに関するお悩みの治療にもこまやかなこだわりがあります。2024年4月に入職された柳原一隆先生は、美容外科の経験も豊富ですし、手先が器用で手術のセンスが光る先生です。非常に高いポテンシャルを持っており、活躍が楽しみです。いずれのドクターも、自分の診療に誇りを持ち、全力で患者さまのために取り組んでくれています。これからも皆で力を合わせ、より多くの患者さまに喜んでいただけるよう頑張っていきます。
経験をもとに「答え」を提示。一歩踏み出すきっかけに
2023年4月に分院である橿原八木院を開設されました。

はい。かなり遠方からご来院いただいている患者さまも多く、ご要望にお応えする意味で橿原八木院を開設させていただきました。本院と分院は同じ診療内容で、技術レベルも統一しています。誰がいつどのような悩み・症状を持ってご来院されても、同じ話と同じフォロー、同じ結果になるような仕組みですから、ご自宅からアクセスしやすいほうを選んで受診していただければと思います。
今後の展望について教えてください。
診療については、女性医師が増えていますので、女性が抱えるお悩みによりこまやかに対応できる体制をつくりたいと考えています。施術はもちろん説明やホスピタリティーの質も、一層高めていきたいです。また、理念を掲げるだけでなく、しっかりと自分の中に落とし込んで行動できるチームをつくると同時に、スタッフ同士がお互いの成長を応援し合い、人として成長できる場でありたいとも考えています。もっと多くの人にご来院いただき笑顔になってもらえるよう医師の人数も分院も増やし、スタッフがより誇りを持って働ける職場にしていきたいです。
患者さまへのメッセージをお願いします。

眼瞼下垂治療では「視野の確保」をめざしますが、それは医療者側の目的に過ぎません。患者さまが本当に求めているのは、視野が確保されるだけでなく、目が大きく開くことで見栄えも良くなり、生き生きした姿を取り戻して日常生活をより充実したものにすることでもあるのではないでしょうか。私たちが提供する治療は、機能的な改善はもちろん、特に「仕上がりの美しさ」や「ダウンタイムの少なさ」に注力しているのが特徴です。「良い形には良い機能が宿る」というコンセプトを体現するために日々努力しており、厳しい技術基準をクリアした医師が体表の専門家として、自信を持って診療しています。どんなお悩みもまずはご来院いただければ、多くの症例経験も生かし、最善の治療方法をご提案できると自負しています。少しでも前向きに「チャレンジしてみたい」と感じたら、それが一歩を踏み出すきっかけになるはずです。ぜひ私たちにお話をお聞かせください。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザーを使ったほくろのケア/7700円~、しみのケア/3300円~(照射範囲の広さによって金額が異なります)、しわのケア/2万4200円~、ボツリヌストキシン製剤を使った多汗症の注射治療/4万8400円~、多汗症のレーザー治療/27万5000円~、眼瞼下垂手術/33万円