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石井 宏明 総院長の独自取材記事

品川シーズンテラス歯科

(港区/品川駅)

最終更新日:2019/08/28

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JR品川駅から歩いて5分の複合施設に入る「品川シーズンテラス歯科」。石井宏明院長は会社員の患者が多いことを考慮して、通いやすいクリニックをめざしている。基本的に1回の診療時間を30分に統一して患者が予定を調整しやすいようにし、治療経過を定期的に説明、治療内容の「見える化」も図ってモチベーションの向上にも取り組む。考えられる限り複数の治療プランを提案して患者に選んでもらっていることも特徴の一つだ。「たくさんの治療の引き出しを用意できるよう、今後も研鑽を重ねたい」と話す石井院長に、力を入れている教育や予防のことも含めて話を聞いた。
(取材日2017年7月10日)

時間を守り、意欲を高めることで通いやすさを実現

まずは来院する患者層について教えていただけますでしょうか。

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当院はビルの中にありますから、やはりテナント企業の社員の方が多く、9割を占めます。残りの1割は近くのマンションなどにお住まいの方ですね。僕はオフィスビル内での診療に慣れていて、開業する前に勤務していたクリニック、現在運営する「東京オペラシティ歯科」もビル内にあります。忙しく働いている方たちが歯科医院に何を求めているかといえば、やはり通いやすさだと思うんですね。患者さんに迎合しすぎるのは本位ではないですが、提供しているのは医療サービスであって、その最終目標は患者さんに良くなってもらうこと。歯には再生能力がありませんから、削る、詰めるなどの各工程を積み木を重ねるように続けていく必要があります。自然と治療が長期に及ぶことも多々ありますから、通っていただかなくては良くならないんです。

では、どのようにして通いやすさを実現しているのでしょうか。

最も重要なのは、時間を守ることです。患者さんの都合と治療内容にもよりますが、当院では基本的に1回の診療を30分に統一していて、それを超える場合は事前にご説明しています。いつも30分以内で終わると会社員の方も通院しやすいようです。患者さんへのアンケートにも「予定の時間に始まって予定の時間に終わるのがうれしい」と書かれることが多くあります。それに、僕たちがしっかりと時間を守っていると、忙しい会社員の方も同じように予定の来院時間を守ってくださるんです。「医療だから時間が伸びても仕方ない」といったひと昔前の考えだと、患者さんも「いつ終わるかわからないからちょっと遅れてもいいか」などと思いやすくなるのではないでしょうか。時間を守ることが結果的に良い患者さんに来ていただくことにもつながっているんです。

通うためには患者のモチベーションを高めることも必要になりそうです。

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そうです。それは当院でも心がけていることの一つ。実際はなかなか難しいのですが、治療の終わりを見えるようにすることが大切だと考えていますね。当院では少なくとも月に1度は治療経過をご説明して「あと何回ですね」とカルテを患者さんと見ながら伝えるようにしています。アニメーションソフトを活用して治療の内容を話したり、口腔内写真を撮影して実際に自分の口がどんな状態なのかも確認していただきます。こうした取り組みにより、患者さんは「今」と「未来」を具体的にイメージできるようになりますから、少なからず通うことへのモチベーションアップには貢献しているのではないでしょうか。

患者に考えられる限りの選択肢を与えることが大切

治療方針はどのように決めていくのでしょうか?

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患者さんに考えられる限りの選択肢をご提案し、それぞれのメリットとデメリットを十分にご説明しています。もちろん、歯科医師としてその方の口腔環境に最も良いと思うプランもお伝えしますが、僕はいろんなゴールがあっていいと思っているんです。患者さんが選択されたゴールに対して歯科医師側としては治療の引き出しがどれほどあるか、そしてそれぞれの引き出しがどれほど深いかが重要なんですね。それと、治療計画を1度で決めてしまわないことも当院の特徴です。患者さんによっては歯への理解が深まることによって考えが変わることもありますから、そうしたときに柔軟に対応できる歯科医院でありたいと考えています。

治療の引き出しを深めるために、スタッフ教育にも力を入れているそうですね。

はい。当院では歯科医師に6ヵ月間、歯科衛生士に3ヵ月間の研修期間を設けていて、研修が終わった時点で初めて患者さんを診療できるようにしています。歯科医師でいえば当院に来た時点で臨床研修は既に受けているのですが、当院でさらに基礎を固めてもらい、患者さんが満足できる治療を行ってもらいたいのです。歯科医院としては研修期間中も人件費は発生しているので経営的にはマイナスなのですが、各スタッフが当院を卒業した後に歯科界にとって有用な人材に育ってもらいたいですし、「ここで修業して良かった」と思ってもらいたいんです。当院ではスタッフを教育している様子を収めたDVDも作製していて、他院でも見られているんですよ。

先生が大切にされている予防への思いをお聞かせください。

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歯科医院で治療を受けることで歯の痛みがなくなる、それを「治った」と表現することがありますが、歯には再生能力がなく、感染部位を削って代替品で詰めているだけなので、治ったわけではありません。だからこそ、病気にならないための予防、つまりセルフケアの充実と定期的な歯科医院でのメンテナンスが必要なんですね。もちろん、対処療法的な治療も必要ですが、病気になった原因を把握してそれを正すことが大切。歯がダメになってしまうタイミングを患者さんの寿命よりも先延ばしにすることができれば、その方は一生自分の歯で噛めるわけですから、予防のために歯科医院に来ていただきたいですね。

知識と技術を高めることは歯科医師としてのマナー

先生はがっしりとした体格をされていますが、何かスポーツをされていたのですか?

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そんな質問もあるんですね(笑)。大学生の頃にアメリカンフットボール部に所属していました。僕は歯科医師に見えないとよく言われるんですが、実は医師の家系に生まれ育ち、将来的に医療の道に進みたいなと思って明海大学歯学部に進んだんです。友人がやっていたので僕もアメフト部に入ったのですが、非常に厳しい環境でした。授業終わりの午後5時半から11時半まで週4日練習があり、ケガをしても休めない。辞めたいと思ったことも1度ではありません。でも、自分の役割を全うしようと努力して、みんなで成し遂げる楽しさを知ることができたのもアメフトのおかげです。厳しい環境に身を置くことで自分は磨かれるんだとわかったことは、歯科医師として研鑽を積む現在の姿勢にも反映されているかなと思います。

お忙しい日々の中、休日はどのように過ごされていますか?

休みの日も業者の方と打ち合わせたり、勉強会に参加したりしていることが多いですね。僕は勉強するのが好きで、知識と技術を高めていくことが歯科医師としての患者さんへのマナーでもあると思っています。英語も勉強中です。外国の方を診療するときに役立ちますし、勉強会などのために海外に行った際も話せると便利ですからね。歯科に絡むこと以外だとジムに通うことくらいでしょうか、日頃のストレスを発散できて気持ちいいですよ。早朝に1時間ジムで汗を流してから出勤することもしばしば、体を鍛える僕を見て妻からは「あなたは何をめざしているの」とよく言われますが(笑)。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

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僕が理事長を務める「医療法人社団 ITS」が展開するクリニックは「東京オペラシティ歯科」と「勝どきザ・タワー歯科」を含めて3院あります。分院展開したのは私の意志というよりも、ビルを管理する会社から誘われるなど大きな流れに乗った結果なのですが、スタッフが多いと楽しいですし、スタッフにいろんな選択肢といい体験を提供できているうれしさもあります。これからもスタッフが勉強できる環境を整えることには力を注ぎたいですね。患者さんに多くの選択肢をご提案できるよう、一人の歯科医師として努力を重ねていくことは当然と思って頑張っております。

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