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クレモト歯科なんば診療所
難波駅から徒歩5分にある都心のビルの5階。2015年5月に開業した「クレモト歯科なんば診療所」は、ヘアサロンと見間違うようなスタイリッシュな内装が印象的なクリニックだ。院長を勤める呉本勝隆先生は、根管治療のエキスパート。「他院で抜歯と診断された方も、一度相談してください」という頼もしい言葉が示すとおり、先進の設備であるマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を巧みに操り、患者の歯を残すというベーシックなテーマに真正面から向き合っている。そんな呉本先生に、高い治療技術に裏打ちされたプロフェッショナルな取り組み、スタッフの教育に寄せる熱い思いなどを、じっくり語ってもらった。
(取材日2017年4月25日)
マイクロスコープを使った新時代の根管治療
―院長が専門にしているのは根管治療ですね。
神経に到達するほどの重度の虫歯を、その根元までしっかり治すのが根管治療。私は大阪大学大学院で、その根管治療を専門とする歯科保存学講座に所属していました。研究に使うのはネズミの小さな歯。細かいので本当に大変でしたが、ここで運命的に出会ったのが、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)です。初めてこれを覗いたときの衝撃は凄まじいものがありました。高性能なルーペもありますが、見え方の次元がまったく異なり、歯の根元の奥の奥まで、くまなく見ることができます。技術を習得するにつれて夢中になりました。根管治療自体はどの歯科でも行っていますが、このマイクロスコープを使うことで、その精度は高まります。設備の差、技術の差というものがいかに大切かを、私自身が知るきっかけとなりました。
―マイクロスコープの具体的なメリットを教えてください。
マイクロスコープを使って思い知らされたことは、従来のやり方では精度の高い治療ができていないという現実でした。それ以前の治療は単なる自己満足で、要するに見えていないわけです。肉眼だけで見ていると、どうしても一定の精度を超えることが困難です。マイクロスコープなら細かな部分まではっきりと確認できますから、虫歯の取り残しがなく再発を防げることはもちろんですが、不必要なところを削らずに済むという大きなメリットがあります。虫歯は小さかったのに銀歯がやたら大きいなんてことがあると思います。マイクロスコープを使えば削除する範囲を最少限に抑えられ、その結果として歯の寿命が延びますから、従来であれば抜く必要のあった歯を残せる確率が格段に上がるわけです。
―マイクロスコープを備える歯科が少ないのはなぜですか?
扱いを習得するまでに、非常に時間がかかることが理由の第一です。私の場合は大学院でトレーニングを積み、技術を身につけていたから良かったのですが、一般の開業医の先生が練習しながら使いこなすのは非常に困難であると思います。第二に、「見える」ということは、それだけ高精度の治療を行うということで、普通なら5分で終えていた治療に、これを使うと1時間程度かけるようになり、単純計算すると、従来の1割程度の患者さんしか診療できないことになります。マイクロスコープを備える歯科がほとんどないのは、こうした理由があるからです。ただ、当診療所を頼って来られたり、問い合わせをする患者さんが多くいらっしゃいます。求めている人は大勢いて、提供できる歯科は逆に少ないというのが現状だといえるでしょう。
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