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桶屋 洋之 院長の独自取材記事

歯科 名駅南

(名古屋市中村区/名鉄名古屋駅)

最終更新日:2021/10/12

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各線名古屋駅から車で約5分、徒歩約15分の場所に位置する「歯科 名駅南」。大通り沿いのビルの1Fで、駐車場もある。2015年に開業したばかりの院内は車いすも入れるくらいに広々としており、黒と白が基調で扉が障子になっているなど、和モダンの落ち着いた雰囲気だ。近くに住む人や、仕事のついでに立ち寄った人など、子どもから高齢者まで、幅広い世代の患者が訪れている。患者のライフスタイルに合わせることと、できるだけ削らない・抜かないようにすることを、ポリシーとして強く持っている桶屋院長は、笑顔が素敵な気さくな先生だ。桶屋院長からこれからの展望、治療のこだわりを聞いてみた。

(取材日2016年7月22日)

患者のライフスタイルに合わせた無駄のない治療を

昨年の5月に開業されたばかりなのですね。どのような患者さんが多いでしょうか?

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近所のおじいさんやおばあさん、お子さん、その親御さんといった地元の方もいらっしゃれば、会社帰りや仕事の合間に来る方も多いです。症状は多岐にわたり、きっちり全部治したいという方から、今痛いところだけ治療してほしいという方までいろいろですね。お忙しい方など、中にはあまり回数をかけて通いたくない方もいるので、全体的にしっかり治療をしてもいいのか、なるべく短期間で済ますのかを相談しながら、納得してもらえる治療計画を立てています。

診療で気をつけていることは何ですか?

選択肢を出すようにすることです。医療なので、症状に合わせたベストな治療が一番だとは思いますが、患者さんの状況もあります。先ほども言ったように、仕事が忙しくて時間がとれないという方には、一時的な対処法も考えます。ほかにも、例えば歯が1個なくなった時に、入れ歯にするのかブリッジにするかだけでも選択肢は広がるでしょう。患者さんのライフスタイルと希望になるべく合わせて、治療法を選んでもらえるように心がけています。もちろん悪い方向にいかないように話をし、選択肢がこれしかないという場合は説明をきちんとしています。

先生はなぜ歯科医師になったのでしょうか?

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人の役に立てる職業だし、感謝していただける。僕も何か人の役に立てるといいなと思っていました。歯科医師になると意志を決めたのは高校3年生の時です。大学の志望校を決める段階になって、はじめて将来について一生懸命考えました。親戚が歯科医師だったこともあって、歯学部を志望しました。大学を卒業後、大学院で歯周病学講座に入り、今行っている歯周病治療の基礎を学び、博士号を取得しました。

歯周病への意識を高めていくのは歯科医師の役目

力を入れている治療は何かありますか?

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歯科治療はひとつの問題が全部につながっているため、どの治療も大事だと考えています。ただ、不必要な治療をしないことを大切にしています。できるだけ、削りたくないし神経もとりたくない。他の歯科医院だったらとるかもしれないけれど、「痛みがあったら教えてくださいね」とお話ししながら、一旦はとらずに治療することもあります。痛みが出ることもゼロではないので、患者さんにリスクがあるといえばあるのですが、生まれ持った歯にかわるものはないので、その歯のリスクを合理的に捉えながら、残すことを大切にしています。

歯を抜いたり神経を抜くと、どんなデメリットがあるのでしょうか。

歯は生え変わりません。比較的見えない部分にありますが、人間についているもので、たとえば指一本、腕一本なくなるというのは大変なことです。しかし歯は代替がきくものだから安易に考えがちですが、本当は大事にしなくてはいけないものなのです。指も手も眼も鼻も、人間の体の部品は基本的に対になっています。それは歯も同じで、1本なくなってしまうだけでも、やはりバランスが悪くなるのです。それから、神経をとってしまうと、虫歯があるときの痛みのセンサーがなくなってしまうため、神経をとったところにかぶせ物をしていると、虫歯が見た目にも気がつかず、痛みも感じず、中がものすごく悪くなるまで気がつかないということもあります。硬いものを噛んで割れてしまい、結果神経をとった歯は、抜歯する確率が高くなってしまうので、神経をとることには慎重でありたいと思います。

できるだけ天然の歯でということなんですね。

そうですね。本来あった歯を抜く、削るというのは、人間の体のバランス的にも良くないのです。患者さんが「歯が揺れ始めたから抜きたい」と言われた場合でも、状況によりけりですが、「いやいや、まだ残せそうだよ」と話すことが多いですね。それでもという場合や、もちろん必要に迫られれば抜くことはあります。

先生の専攻分野の一つは歯周病だそうですが、患者さんに伝えたいことはありますか?

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歯周病は、徐々にじわじわと進行し、気づいたら歯が抜け落ちるという恐ろしい病気です。そのことを私たち歯科医師は知っていますが、患者さんはあまり想像できないかもしれません。ですから、その恐ろしさや正しい知識を、我々歯科医師は患者さんにしっかりと伝えていかなければならないと思っています。例えば「メタボ」という言葉が、社会全体での肥満予防や生活習慣病予防の取り組みにつながったように、歯周病のことを、もっと世の中に伝わるように伝えていかなければなりません。昔の歯を抜く時代から、歯をケアしましょうという時代になっています。ケアができれば、歯周病やむし歯は予防できます。その日々の予防が、歯を抜いたり削ったりせず、自分の歯でいつまでも健康的な生活を送ることにつながっていくと思うのです。私もまずは、毎日の診療の中で患者さんに予防の大切さを伝えていきたいですね。

子どもの歯を守るために歯科医院のイメージを変える

子どもの診療で工夫していることはありますか?

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子どもへの歯科治療のイメージを変えていきたいと思っています。歯医者に行くのが嫌いな子は、小学校高学年の頃から歯が痛くても我慢し、結果的に歯がだめになってしまいます。なので小さいうちから、歯医者は怖くないところだと思ってもらうのが大切です。歯のメンテナンスも、遊び感覚で来てもらえるといいですね。そうすれば、おかしいなと思った時にすぐ来れるようになると思っています。最近行っていないから歯のメンテナンスに行こうとか、習慣づくのではないでしょうか。また、子どもの場合、クリニックには慣れていても、僕という人に慣れていない場合があります。その場合は、子どもを怖がらせないことを優先して、何回も来てもらったり、月1くらいでお掃除だけ来てもらったりしています。

院内がゆったりしていますね。

個室と半個室の2台があり、車いすでも入れるスペースがあります。個室を作ったのは、患者さんのプライバシーのことを考えて。内装を設計士さんにお願いするときに、和をイメージしてと伝えました。障子の扉は設計士さんの努力の賜物ではないでしょうか。10年20年経った後も飽きのこないデザインにしてもらいました。ここのクリニックはきれいそうだな、という感覚で入ってくる方も多いと思います。

今後の展望を教えてください。

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患者さんに、自分の歯でご飯を食べる幸せをずっと感じてほしいです。小さい頃から診察している子どもは、高校や大学で家を出ても、帰ってきたら顔を出してほしいくらい思い入れがありますね。一生成長を見守って、「先生じゃなきゃ嫌だ」と言われるような頼られる歯科医師になりたいです。最終的には、いかに患者さんに信用してもらえるか。そして任せてもらうんだけど、説明はしっかりとしていきたいですね。こっちから話さないと患者さんも自分のことを話してくれないですから。あとは、敬遠されがちな歯科のイメージも良いほうへ変えていきたいですね。

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