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河瀬 勇 院長の独自取材記事

千葉静脈瘤・循環器クリニック

(千葉市中央区/京成千葉駅)

最終更新日:2026/04/13

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック main

JR中央・総武線千葉駅から徒歩1分、駅直結のビルの7階にある「千葉静脈瘤・循環器クリニック」。院長を務める河瀬勇先生は、長年心臓血管外科で手術などに携わってきた経験を生かし、下肢静脈瘤の血管内治療に特化した診療を行っている。2020年には循環器内科の対応も開始し、地域医療の受け皿としての役割も強化。下肢静脈瘤は見た目の変化から不安を抱きやすい一方で、必ずしも治療が必要とは限らない疾患でもある。患者の不安に寄り添いながら、適切な選択を提示する診療姿勢について、河瀬院長に話を聞いた。

(取材日2026年3月23日)

下肢静脈瘤の血管内治療に特化したクリニック

ドクターとしてのご経歴と開業に至った経緯を教えてください。

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック1

大学卒業後、30年近く心臓血管外科の医師として心臓や大動脈を中心とした外科手術に携わってきました。ただ、心臓血管外科というのは職人技のような高度な技術が求められる領域で、この分野で実績を積むのは正直難しいと感じていました。それであれば、自分が自信と責任を持ってしっかり提供できる医療に軸足を移そうと考えました。50歳を過ぎた頃、血管内治療としての下肢静脈瘤治療が広がり始めていて、これなら自分の経験も生かしながら取り組めるのではないかと感じ、開業に踏み切りました。勤務医とは違ってクリニックの経営やスタッフの人材管理も行わなければいけませんが、その分やりがいを感じています。

2020年に循環器内科の対応を始めた背景について教えてください。

開業後、地域の患者さんから「心臓のことも相談したい」といった声をいただくことが増えていきました。また、新型コロナウイルスの流行の影響で受診控えが起こり、静脈瘤の患者さんが減ったことも一つのきっかけです。もともと心臓血管外科を専門としていたので、対応できる範囲で循環器も診ていこうと考え、診療の幅を広げました。具体的には、心臓のエコー検査機器や胸部エックス線検査装置を取り入れています。

こちらで働くスタッフさんについて教えてください。

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック2

治療を行っているのは私1人ですが、看護師や受付スタッフをはじめ、少人数ながら経験豊富なスタッフがそろっています。スタッフは全員女性で、診療時には必ずスタッフが立ち会います。カルテの書き方や常備品も工夫してくれ、診療が円滑に進むよう支えてくれています。リニューアルの際には、診療内容や診療時間などについて、スタッフからの意見をヒントにしました。特に意識しているのは、患者さんが安心して受診できる雰囲気づくりです。下肢静脈瘤は見た目の変化から不安を感じて来院される方が多いため、受付での声かけや説明の仕方など、丁寧な対応を心がけています。また、院内が清潔に保たれていることも当院の特徴の一つです。開業して10年間、リニューアル時も含めて大きな改装は行っていませんが、スタッフが日々きちんと環境を整えてくれているおかげで、患者さんからも「きれいなクリニックですね」と、言っていただくことが多いですね。

下肢静脈瘤は心配しすぎなくていい良性疾患

下肢静脈瘤の症状と主な原因を教えてください。

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック3

人間の足は歩いているときも座っているときも下に下がっていることが多いため、重力に逆らうようにして血液を循環させています。血液が血管内を逆流しないようにする弁があるのですが、この弁の働きが悪くなることによって足の表面の血管が浮き出てこぶのように膨らんだり、筋のように浮き出て見えたりすることがあります。これが下肢静脈瘤の主な症状です。見た目の変化に加えて、むくみやだるさ、重さ、張り、かゆみが出ることもあるとされています。静脈そのものに原因がある「一次性下肢静脈瘤」と、足の奥の太い静脈の流れが悪くなり、その結果表面の血管に負担がかかり発症する「二次性下肢静脈瘤」があります。後者にはいわゆる「エコノミークラス症候群」と呼ばれるものも含まれます。

下肢静脈瘤は必ず治療したほうが良いのでしょうか?

いいえ、下肢静脈瘤は基本的に良性の疾患で、放置していても命に関わることはないので、必ずしも治療が必要な病気ではありません。痛みやかゆみといった症状がなく、見た目も気にならない場合は、そのまま経過を見ても問題ないことが多いです。治療の目安としては、エコー検査で血液の逆流が確認され、さらにむくみやだるさ、痛みなどの症状がある場合です。ただ、それも絶対に手術しなければならないというわけではなく、ご本人の感じ方や生活への影響によって判断しています。当院では、初診の患者さんのうち手術に至るのは35%程度で、多くの場合、症状をご説明して不安を取り除き、経過観察となっています。不安がある場合は、一度受診して状態を確認するだけでも良いと思います。

下肢静脈瘤になりやすい人の特徴と予防法を教えてください。

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック4

長時間の立ち仕事をされている方や、逆に座りっぱなしのお仕事など、日常的に足に負担をかけることが多い方がなりやすい傾向があります。特に女性は妊娠すると骨盤内の静脈を赤ちゃんが圧迫するため発症することがあり、男女比では女性のほうがやや多いとされています。予防としては、適度に歩くことが大切です。ふくらはぎの筋肉を動かすことで血流が促されるため、日常的に体を動かす習慣をつけることが有用です。加えて、内臓疾患などがなければ、就寝時に10センチほど布団を畳んで置いた上に足を乗せて寝るのもお勧めです。

地域に根差し、長く続く医療をめざして

診療において大切にしている考えや患者さんとの向き合い方を教えてください。

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック5

一番大切にしているのは、不安を取り除くことです。下肢静脈瘤は血管の病気ですし、見た目のインパクトがあって「心臓に影響はありませんか」「脳は問題ないですか」と、心配される方が多いのですが、発症したからといって重大な疾患が隠れているということはまずありません。ひどい痛みやかゆみがない限り放置しても問題ないので、「心配しなくていいですよ」とお伝えして、安心していただくことを大事にしています。逆に、「症状がないのに受診していいのかな」と、遠慮される患者さんもいらっしゃいます。そんな時は、問題ないことを確認するために検査を受けてみてください。検査は問診を含めて30分ほどで完了します。足を出すことが多い夏場は混み合うことがありますが、冬場でしたら夏場よりもすぐに予約していただけます。

どのような患者さんが多く来院されているのでしょうか?

千葉県内、または茨城県南部や東京都の東側からお越しになる方が中心です。他院からの紹介では皮膚科や形成外科、整形外科からの患者さんが多いですね。症状としては足のむくみやだるさ、見た目の変化に気づいて受診される方がほとんどです。発症自体は30~40代から見られますが、来院される患者さんは60~70代の方が多いです。前述のとおり緊急性が高い疾患ではないので、お仕事や子育てが落ち着いてから受診されているのではないでしょうか。循環器科では、胸の痛みや動悸、高血圧などの相談で来院される方が多いです。

今後、クリニックとしてどのような役割を担っていきたいとお考えですか?

河瀬勇院長 千葉静脈瘤・循環器クリニック6

大きく拡大するというよりも、まずは長く続けていくことが大切だと考えています。これまで約10年当院での診療を続けてきた中で、それが一番重要だと感じていますね。これからも地域の方が気軽に相談できる場所として、15年、20年と続けていければと思っています。専門性を維持しながらも、無理のない形で地域医療に貢献していきたいですね。下肢静脈瘤に関しては、症状があらわれて気になる場合、不安を解消するために一度お気軽に来院していただきたいと思います。