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栗山 真一 先生の独自取材記事

千種さわやかクリニック

(名古屋市中区/千種駅)

最終更新日:2019/08/28

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千種駅から徒歩3分ほど、大通りに面したビルの3階にある「千種さわやかクリニック」。内科・精神科・リハビリテーション科に加え、睡眠障害や慢性疲労の専門外来が設置されている。若い患者も多いという睡眠障害の専門外来を担当するのは、栗山真一先生。名古屋市立大学医学部を卒業後、耳鼻科の医師として主に睡眠時無呼吸症候群やいびきの診療において経験を積んだ。睡眠に関する学会にも参加して研鑽を重ね、現在は睡眠に特化して診療。「睡眠をベースとして、それと関わりのあるさまざまな分野について学んできました」と語る睡眠のスペシャリストだ。患者の睡眠に関する悩みをサポートすることを心から願う栗山先生に、これまでの経歴や診療の際の心がけ、他科との連携など、幅広く語ってもらった。
(取材日2017年6月5日)

耳鼻科での経験を生かし、睡眠に特化して診療にあたる

まずは先生のご経歴をお聞かせください。

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大学卒業後の初期研修を終えた後、まず耳鼻咽喉科の医師になりました。いくつかの病院で経験を積みましたが、耳鼻科の中でも睡眠時無呼吸症候群やいびきなどを主に診療していました。その頃から睡眠医学全般に興味を持つようになり、大学病院の睡眠医療センターで経験を積みました。睡眠に関する学会にも参加して研鑽を積み、4年ほど前から睡眠に特化して診療するようになったのです。現在、このクリニックを含め3つの施設で睡眠障害の専門外来を担当させてもらっています。当院では、理事長からお話をいただき、この外来の立ち上げから携わっています。

睡眠の専門外来には、どんな患者さんがおみえになるのですか?

当院には、20~30代で、昼間に眠気をもよおすという方が比較的多く来院されています。その他、いびきや不眠でお悩みの方もおみえになりますね。昼間に眠くなるという症状を訴えられる場合、睡眠不足が原因となっていることがほとんどです。ゲームなどを深夜までするために朝起きられない、といった方がとても多く、これは社会的な問題といえるかもしれませんね。中には、インターネットなどで調べて、「自分はナルコレプシーなのでは?」と言って来られる方もいらっしゃいます。ナルコレプシーは、目覚めを促すホルモンが不足するために眠くなる病気なのですが、実際には睡眠時間や環境に問題がある方がほとんどで、検査の結果ナルコレプシーと診断される方はごくわずかなんです。

現在、睡眠に関する問題を抱えている方が多いようですね。

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今では睡眠時無呼吸症候群などについても広く知られるようになりましたが、睡眠医療の歴史はまだまだ浅いといえるかもしれません。そのため、睡眠に関する知識が不足している方も多いように感じますね。例えば、以前はいびきを熟睡している証拠と考える人も多くいました。「夜よく眠れていますか?」と尋ねると、「家族からいびきをしていると言われたので、よく眠れていると思いますよ」と答える患者さんもいました。目を閉じてさえいればいい、ラジオや音楽を聴きながら寝てもいいなど、睡眠に関する間違った知識をお持ちの方も多いように感じます。「朝起きても眠気がとれない」と言われる方がいて、よく聞くと、テレビや電気をつけっ放しにしていたということもあるんです。

睡眠薬を服用せずに眠ることができるようサポートする

睡眠に関する正しい知識を持つことが大切なのですね。

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特に、睡眠時間に関して正しく知っていただきたいですね。一般的に、必要な睡眠時間は6~7時間といわれていますが、それ以下でいい人もいれば、それ以上寝なければならない人もいます。実際、年齢によっても必要な睡眠時間は異なります。もし短い睡眠で大丈夫な人が、長く寝ようとして睡眠薬に頼るようになるなら、それは問題ですよね。ですから、次の日に眠くならないぐらいの睡眠時間が、その人にとってベストな睡眠時間なのです。睡眠の専門外来では、睡眠日誌をお渡ししてご自身の睡眠について2週間ぐらい記録してもらいます。そうすることで、患者さんが抱えておられる問題点を見つけることができるんです。私がチェックする前に、自分で改善点に気づかれる方もいらっしゃいますね。

診療の際、どんなことを心がけておられますか?

内科などでは、患者さんが訴える症状に合う薬を処方して診療を終えることが多いかもしれません。しかし、睡眠の専門外来では、お薬を処方せずに診療を終えることも多々あるんです。そんなとき、何か一つでも今の状況で役立つアドバイスをするよう心がけていますね。これまで、睡眠をベースとして、それと関わりのあるさまざまな分野について学んできました。他科の知識もある程度持っていますので、まずはご相談いただきたいですね。睡眠に関するお悩みの場合、一度の診療で解決することは少ないかもしれません。例えば、不眠症でしたら睡眠薬を3ヵ月ぐらい服用してもらい経過を見つつ、その後薬を減らしていく必要があります。ご来院される方が改善するまで、じっくりとサポートしていきたいですね。

先生ならではの治療について教えていただけますか?

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睡眠薬を減らしていくことを得意としています。例えば、睡眠薬を何錠も服用していて、どれが効いているかわからないというケースがあるかもしれません。また、高血圧や糖尿病のため内科に通っている方が、睡眠薬を処方してもらっている場合もあります。そうした状況で、私がお役に立てるのではないかと思うんです。かかりつけ医との信頼関係を崩さないよう上手に説明して、服用されている睡眠薬を整理させていただきます。最終的には、その方が睡眠薬なしで眠れるようにしてあげたいんです。そのために、テレビをつけて寝ていないかなど、生活状況もしっかり把握するように努めていますね。不眠の原因を見極め、薬を少しでも減らして生活できるように治すことに最もやりがいを感じます。

人生の3分の1を占める睡眠の時間を大切に

精神科や内科との連携も図っておられるのですね。

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睡眠に関する問題は、他科の病気とも密接につながっています。例えば、不眠症でしたら、背景にうつ病などの精神疾患が潜んでいるかもしれません。それで、こちらで対応できない場合、一度精神科にかかってもらうこともありますね。一方、内科の先生から、「患者さんの血圧が下がらないから診てくれないか?」と、こちらにお願いされるケースもあります。睡眠時無呼吸症候群を治療すれば、高血圧が改善されることもあるからです。当院では、内科と睡眠の専門外来の両方にかかっている患者さんもおられるんです。どの科にかかればよいかわからないなら、まずは睡眠の専門外来にいらしてください。他科としっかり連携していますし、難しい症例であれば、大学病院とも連携して対応させていただきます。

睡眠時無呼吸症候群の患者が増えているようです。

現在、CPAP療法という治療法が睡眠時無呼吸症候群の標準的な治療方法となっており、眠るときに使用すれば症状が改善されます。ただ、根治療法ではありませんので、ずっと使用し続けることが必要です。睡眠時無呼吸症候群の場合、生まれつき喉が狭い、顎が小さいなどの原因もありますが、大半は肥満が原因となっていることがわかっています。それで、患者さんには、「体重が○○キロぐらいになったら、この装置を外せますよ」と話し、ダイエットに努めてもらうようにしています。

最後に、読者に向けたメッセージをお願いします。

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現在、日本人の平均寿命はおおよそ80歳ぐらいといわれていますが、その約3分の1は睡眠に充てられています。つまり、一生のうち20年以上は寝ているわけです。睡眠時間は無駄な時間ではなく、次の活動へのエネルギーを充電するための大切な時間です。どんな睡眠をとるかで、残りの約3分の2の人生が変わってくるのです。実生活の質は睡眠の質で決まる、と言っても過言ではありませんので、良い睡眠をとるよう心がけていただきたいですね。当クリニックでは、睡眠についてお悩みの方に対して、併設されている睡眠に関する研究所と協力しながら、看護師・栄養士によるカウンセリングを行ったり、アロマやハーブなどを用いた方法もご提案しています。睡眠に関するお悩みがございましたらぜひお気軽にご相談ください。

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