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松田 恵里子 院長の独自取材記事

松田歯科クリニック

(相模原市南区/相模大野駅)

最終更新日:2023/06/07

松田恵里子院長 松田歯科クリニック main

相模大野駅から徒歩約5分の場所にある「松田歯科クリニック」は、子どもから大人まで家族で通える町のかかりつけ歯科医院だ。相談しやすいアットホームな雰囲気と、診療内容の幅広さが同院の特徴。一般歯科はもちろん、小児歯科・歯周病治療・インプラント治療・矯正など専門的な治療も受けられる。小児歯科を専門とする松田恵里子院長をはじめ、各分野の専門知識を持った歯科医師がそろい、チーム一丸となってさまざまな症例に対応している。患者を指導するのでなく支援する姿勢を大切にし、子どもに対しても目線を合わせるという松田院長。誰もが安心して通えるよう、感染症対策にも力を入れている。診療所間外でも障害のある子どもに対する摂食指導などで地域への貢献を続ける松田院長に、同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2023年3月30日)

20年以上にわたり地域の歯科医療に幅広く貢献

こちらは開院して20年以上になると伺いました。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック1

はい。当初は夫が院長を務め、私は大学病院で小児歯科を診ていました。しばらくして私もこちらで主に診察するようになり、夫が亡くなってからは院長を引き継いで続けています。ずっと地域密着でやってきて、近隣の患者さんが年齢を問わず来院されますし、親子での受診も多いですね。当院では、「お口の中も含めた全身の健康を大切にする」ことを目標に、悪いところを治療するだけでなく、予防から治療後のフォローまでしっかり行うことを大切にしています。地域のニーズをもとに、一般歯科はもちろん、小児歯科・歯周病治療・インプラント治療・矯正など幅広く対応し、皆さんに安心して通っていただけるよう、感染症対策にも注力しています。院内は常時換気もしながら空気清浄機と加湿器を使い、粉塵・飛沫を吸引する口腔外バキュームをユニットごとに配置しました。共用部はこまめにアルコール消毒しています。

インプラント治療や矯正などの専門的な治療も受けられるのですね。

相模原市やその近隣には歯科のある大学病院が少ないのですが、当院は小児歯科、歯周病治療、インプラント治療、難症例の抜歯、入れ歯治療、矯正といった分野でも専門の歯科医師が対応しています。ここまで幅広く対応できるのは、ご協力くださる先生方のおかげです。常勤の中江ゆきを先生の専門は歯周病で、薬剤を使って菌を除去することを図る歯周内科にも取り組んでいます。週に2日インプラント治療を担当する中村篤先生は、大学病院で難症例の治療にもあたってきたベテランです。当院はなるべく歯を抜かないことをモットーとしていますが、中村先生のおかげでインプラント治療という選択肢の可能性が広がっています。その他、矯正や小児歯科を専門とする歯科医師が在籍しており、チーム一丸となってさまざまな症例に対応しています。

先生は院外でも積極的に活動をされているのだとか。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック2

診療外でライフワークにしているのが、特別支援学校での摂食指導です。昔は障害者歯科という分野が一般的でなかったので、大学病院の小児歯科で障害者も診ていましたが、その関連から摂食障害に関わるようになりました。大学での摂食勉強会のネットワークから活動が広がり、特別支援学校に関わるようになり、生徒さんへの直接的な摂食指導や口腔ケア指導のほか、教員や保護者向けの講演会も行っています。他には大学の兼任講師をしているので、勉強会や学生の教育指導に行くこともありますね。また地域貢献の一環として歯科医師会の障害者歯科の診療所での診療や、2歳6ヵ月健診の担当歯科医を引き受けたり、地域包括支援センターでの講演会などの活動をしたりしています。

一人ひとりの成長を見られることも小児歯科の魅力

小児歯科の魅力をお聞かせください。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック3

小児歯科は乳歯が生える前から永久歯がそろうまでの間、お子さんをずっと診ていけることが魅力です。子どものお口は大人と違いダイナミックに変化するので、少しの乱れであればその変化を利用して軌道修正を図ることが可能なことも多く、そういうサインを見逃さないように心がけています。また、最初は泣いて暴れるようなお子さんでも、時間をかけて説明し、痛みに配慮した治療を行う中で、次第にリラックスしてもらえるように努めています。そうすることで、痛みの感じ方も違ってくるのではないでしょうか。小さい頃から診ていた患者さんが、大きくなってからもお口の健康を保ってくれたら小児歯科を専門にする歯科医師としてうれしく思いますね。成人しても受診してくれたり、引っ越した後でも訪ねてくれたり、中には歯科医師になった方もいたりと、一人ひとりの成長を見られることが小児歯科の魅力です。

診療の際に心がけていることはありますか?

患者さんを指導するのでなく「こうしたらできるのでは?」と支援する姿勢を大切にしています。お子さんには歯科の先生というより、友達や家族のように感じてほしくて、必ず視線を同じ高さに合わせて、その子に話しかけてから治療を始めるようにしています。壁や天井のクロスをかわいい柄のものにしたり、アートフラワーや風景画を飾っているのも、できるだけお子さんが怖がらないような和やかな雰囲気にするためです。また治療の痛みにも配慮して、麻酔も表面麻酔をしてから不快な圧力痛を和らげるように注射したり、子どもの年齢や理解度によって説明の仕方も変えたりするなどの工夫をしています。

子どものいるご家庭にアドバイスをお願いします。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック4

まずは規則正しい食生活、食習慣、歯磨き習慣を心がけていただきたいです。3歳までに虫歯菌がお口の中に定着するといわれているため、菌を子どもの口の中に移してしまわないよう、食具の共有などを避けることも大切。乳幼児期は親御さんの仕上げ磨きが主体となりますが、一生懸命やろうとするあまり歯ブラシが歯茎に当たって、痛くて歯磨きを嫌がる原因になることも多いので気をつけたいところです。子どもの虫歯は、年齢により虫歯になりやすい場所がだいたい決まっていますから、それを定期健診時にお伝えして、効率的なケアの実践をお願いしています。虫歯は食生活の影響も大きいので、食事の時間以外に何かを食べ続けたり、甘い飲み物を飲み続けないようにすることも大切。歯磨きをしないままだと歯が溶けてしまいやすくなるため、歯磨きできなければ水やお茶を飲んでお口の中を洗い流すだけでも虫歯予防に役立ちます。

めざすのは包括的な治療ができる歯科医院

矯正についても教えてください。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック5

矯正は歯並びを整えるためだけではなく、噛み合わせの改善や虫歯予防の効果も期待できる治療です。当院ではワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正のどちらにも対応しています。矯正を専門とする先生もいらっしゃいますし、私も専門は小児歯科ですので、大人と子どものマウスピース型装置を用いた矯正を行っています。今はマウスピース型装置を選ぶ方が増えていますね。目立ちにくいので抵抗感なく始められ、器具で口内炎ができてしまうことも少なく、取り外せるので歯磨きもしやすい。定期的にマウスピース型装置を交換しながら理想の歯並びに近づけていくのですが、ワイヤー矯正と比べて通院回数も少なく済むことが望めます。ワイヤー矯正とマウスピース型装置を用いた矯正のどちらが適しているか、またその組み合わせも視野に入れながら、その方に合った矯正法を提案します。

お忙しい日々を送られていると思いますが、モチベーションはどこからくるのですか?

「自分が必要とされているところに行きたい」という思いですかね。自分の専門性を還元できるところがある限りは力を尽くしたいと思っています。またそれが許される環境があったことも大きいですね。当院も昔は夫が中心に診療していましたし、今は中江先生たちにお任せして、私は外に出られますから。1人でやっていたら今のように活動できていたかな?と思うと、任せられる先生たちがいてくださるのはすごくありがたいですね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

松田恵里子院長 松田歯科クリニック6

中村先生が診療する曜日も増え、インプラント治療を必要とする患者さんに、これまで以上にお応えできるようになりました。また、中江先生は歯周病に悩む多くの患者さんに向き合ってきましたが、これからは歯周内科でさらに一歩踏み込んだ治療が可能となります。新たに小児歯科の先生も加わり、私も矯正をはじめ、新たな分野の勉強に励んでいます。選択肢が増えるということは、治療の可能性が広がるということ。患者さんや時代のニーズを取り入れながら、包括的な治療ができる歯科医院へと成長していきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/1本44万円~、歯列矯正/3万3000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/33万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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