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白木 嘉彦 院長の独自取材記事

ごんげんの森歯科医院

(宮崎市/宮崎神宮駅)

最終更新日:2022/02/10

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院 main

宮崎市街地の北方、宮崎育成牧場近くの住宅地にある「ごんげんの森歯科医院」。広いスペースの待合室に入るとほっとする。空間を大きく占める窓ガラスを通して陽光が降り注ぎ、手入れされた庭も楽しめる。「虫歯になる人がいなくなって、歯科衛生士がクリーニングをしたりブラッシング指導したりするだけの場所になるのが理想ですね」と語るのは同院の院長である白木嘉彦先生。一般企業で勤務後、歯科医師をめざして大学に通い直したという珍しい経歴の持ち主だ。診療の際には写真を見せながら治療の方向性を丁寧に説明するという白木院長。1回の治療には約1時間を要するが、「良い歯科治療は時間がかかるもの。患者さんもそれを理解してくれている」と話す。そんな白木院長に治療にかける思いをじっくりと語ってもらった。

(取材日2022年1月5日)

患者が安心して来院できる環境を心がける

この場所で開業されたのはどのような経緯からですか。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院1

修業時代に宮崎で勤務した際、いい所だなと感じました。特に人がいいですね。医院の設計はプライバシーを大切にしたいと考え、患者さんとの会話を他の方に聞かれないよう半個室にして、中が見えないような造りにしました。当院は「痛みのない治療」をめざすことはもちろん、プライバシーも含め患者さんが安心して来院できる場所になるよう心がけています。当院には「見える治療」と「必要に応じ先進的な治療が受けられる」ことを希望し来院される方が多いです。

「痛みのない治療」を重要視されているのですね。

はい。当院では、患者さんに極力痛みを感じさせないよう、治療前にしっかり麻酔を行っています。ただ、中には麻酔が嫌だという患者さんもおられます。話を聞くと「子どもの時に受けた麻酔が痛かったから」と。当院の麻酔は、そのやり方にも工夫をして痛みがないように心がけていますので、あまり怖がらないでいただきたいですね。クリニックが怖かったという人も、麻酔が痛くなく、さらにスタッフが楽しそうにしていれば、通院が嫌にはならないはずと考えています。

「見える治療」についてもお聞かせください。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院2

治療の前と後を写真に撮り、必ずご自身の口腔状態を見てもらっています。例えば虫歯治療だと、虫歯になっている所の写真と削った後の写真、詰めた後の写真をすべて見ていただきます。僕自身が他の診療科にかかったとき、一人の患者としてうれしいのは、先生が「こうで、こうだったから、こうしました」とすべて教えてくれること。けれど結果しか言われないと、素晴らしい診断であっても大切にされなかった気がします。ですから、きちんと見せて、理解していただくことを大切にしています。大切な体の一部を、信頼して任せてくれているわけですから、自分の家族に行うのと同じ気持ちで診療をしています。また、治療については必ず同意を取り「こうしますけれど、いいですか」とお聞きします。勝手に治療を進めることはありません。

時間をかけて治療をされていると伺いました。

当院は1回の診療時間を1時間取り、じっくり患者さんとお話しするようにしています。細部にこだわって治療をするとなると、とても時間がかかるものなんです。ですが、当院の患者さんはそれをわかって来院してくださっていて、「短時間で治療して」と言う方はほとんどいらっしゃいませんね。

機能と見た目の良さの両立をめざす

どのような診療を希望される患者さんが多いですか。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院3

ホワイトニングや銀歯をセラミックにしたいという審美歯科目的で来院される患者さんが多いですね。また、目立たない入れ歯を希望される方もいます。入れ歯になってしまったことは仕方なくても、目立たなくて噛みやすい入れ歯を希望される方は少なくありません。ご友人からの紹介でいらっしゃる方もいます。ただ、目立たない入れ歯は自由診療になってしまいます。保険診療の入れ歯は費用を抑えられますが、使用する素材などに制限があるのです。一方で、自由診療の入れ歯はそうした制限がない分見た目の美しさや噛みやすさにもこだわり抜くことができるため、費用は高くとも患者さんのご要望に沿いやすいのがメリットですね。

セラミックの詰め物を作る機器を導入されているそうですね。

口腔内をカメラで撮影してコンピューター上で詰め物をデザインし、CAD/CAMシステムという機械でセラミックを削って詰め物を作っています。セラミックは、補綴治療で使用する素材としてメリットが多いとされているんですよ。ちなみに、保険診療でよく用いられる銀歯は、現在は避けられる傾向にありますね。歯との密着性が保ちづらく、二次カリエス(う蝕)を招きやすいのです。

歯の着色汚れはどのように処置されるのでしょうか。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院4

着色した部分は多くの場合ザラザラしているのですが、ザラザラしている部分があることで余計に汚れがつきやすくなってしまいます。世の中には研磨剤の入った歯磨き粉があるものの、結局は歯の表面をうっすら削っていることになります。それを何度もすると歯にダメージを与えてしまうのです。そこで、当院では研磨剤を含まないものを使っています。それでも取れない汚れは、歯を守るためにも無理に取らないという方針です。

目の前で喜んでもらえる仕事をしたいと歯科医師に

以前は一般企業に勤務されていたそうですね。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院5

大阪の大学を出た後ゼネコンに1年間勤務したのですが、結果が見えにくい仕事だったため歯科医師に転職しようと大学に入り直しました。医療を選んだのは父が医師だったからです。父のところには、がんを早期発見できたおかげで長生きができたとずっと感謝してくれる患者さんが何人もいました。若い時はその意味があまりわかっておらず、親と違うことをしたいと考えてサラリーマンになる道を選びました。どの仕事も世の中に必要とされているから存在しているのですが、なかなか現場で「喜んでくれる人」と会えることがありません。自分が営業をして嫌な顔をされる中、父の仕事を思い出し、人に喜んでもらえてそれをダイレクトに感じられるのはすごいなと感じました。そこで、歯科医師になろうと会社を退職しました。患者さんに喜んでもらえると「この道を選んで良かった」と感じますね。

大学卒業後は複数のクリニックに勤務されていますね。

10年間、日本各地のいろいろなクリニックで修業をさせていただきました。先生によっていろいろな考え方がありますので、さまざまなクリニックで勉強し、自分の引き出しを増やしたいと思いました。そのクリニックのいいところを勉強させてもらいたいという気持ちですね。もちろん技術的にも多くのことを学ばせていただきました。

今後の展望をお聞かせください。

白木嘉彦院長 ごんげんの森歯科医院6

虫歯になる根本的な原因を取り除かないと、僕が治療をしてもまた虫歯になってしまいます。そこで、虫歯にならないためにはどうしたらいいか、具体的な方法を患者さんにお話ししています。虫歯になりやすい理由を、表を見せながら説明して理解していただき、患者さんが虫歯にならないようにサポートするのです。治療をせず、歯科衛生士さんがクリーニングして、ブラッシングの技術を伝えるだけ、そんな場所になるのが理想です。

それでは最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

当院では、じっくり患者さんの話をお聞きして説明しますので治療時間が長くなりますが、歯科治療はそういうものだと思っていただきたいです。症状がなくても、虫歯にならないためにクリニックに行ってお口の中をチェックしてください。それがご自身のためになると思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

・歯列矯正
マウスピース型装置を用いた矯正/74万8000円(税込み)~
・入れ歯治療
ノンクラスプデンチャー(部分入れ歯)/10万7800円(税込み)~
・セラミック治療
前歯/9万1300円(税込み)~
奥歯/7万5900円(税込み)~
・ホームホワイトニング/2万7500円(税込み)

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