認知症診療から内視鏡検査まで
医師2人体制で行う診療のメリット
竹村クリニック
(相模原市南区/相模大野駅)
最終更新日:2024/03/15
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1992年の開院以来「最新の医療を優しい心で」をモットーに、地域に根差した医療を実践し続けてきた「竹村クリニック」。2019年10月からは竹村克二理事長と娘である田口彩院長の2人診療体制で、地域の患者の健康を支えている。消化器外科を専門とする竹村理事長と、神経内科を専門とする田口院長。それぞれの専門性を生かした検査や治療を行うとともに、地域に寄り添う医療を展開するという方針をぶれなく共有できるのは、息の合った親子だからこそなのかもしれない。そこで、それぞれの専門分野についてと2人体制での診療だから実現できたことなど、その魅力を詳しく聞いた。
(取材日2023年4月6日)
目次
専門、世代、性別は違えど、ともにめざす「地域に寄り添う医療」
- Q竹村理事長の専門分野をお教えいただけますか?
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A
【竹村理事長】食道、胃、十二指腸、小腸、大腸から、肝臓、胆嚢、膵臓などをカバーする消化器科です。外科に入局し、心臓外科、胸部外科、消化器外科で研鑽後、消化器外科を専門と定め、20年近く大学病院とその関連病院で勤務しました。大腸を専門とした研究と臨床に主に取り組み、当時特に力を入れていたのは、大腸の機能温存手術。大腸がんの手術の際、がんの進行度に応じて、神経を切除せずに必要な機能を残すための手術です。がんを切除しつつ、いかに神経を残すかという技術について研究しました。同時に、目覚ましく進化してきた内視鏡の技術にも習熟。がんの早期発見のための内視鏡検査は、当院でも特に力を入れている分野です。
- Q内視鏡検査を受けたほうが良いのはどのような方でしょうか?
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A
【竹村理事長】40歳を超えたら、年に1度の定期検査を受けることをお勧めします。胃痛や出血などの症状があれば受診すべきなのはもちろんですが、定期的に検査を受けて状態を把握しておくことで、より早い段階から治療することができます。胃部エックス線検査では見つけにくい早期のがんも、内視鏡検査で探れることもあります。相模原市ではがん検診の項目に胃の内視鏡検査が取り入れられていますし、当院では苦痛が少なく吐き気なども感じにくい経鼻での内視鏡検査も対応しています。大腸内視鏡検査も可能ですので、ぜひご相談いただければと思います。
- Q田口院長の専門分野を教えていただいてもよろしいでしょうか?
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A
【田口院長】脳、脊髄、神経と筋肉を専門に診る神経内科です。パーキンソン病などの脳の変性疾患や血管障害、認知症といった脳の病気などを診療する科です。例えば手の震え一つとっても、その原因によって取るべき治療法は異なります。頭痛や痺れ、震え、めまい、歩きづらさなどの症状が出ている患者さんを診察し、内科的な総合診療を行いつつ、脳外科や整形外科、耳鼻咽喉科などの他科とも連携しながら治療を行っています。もともと身近な医療としての総合診療に興味を持ち、こうしたクリニックでの総合的な診療に欠かせないものであると感じたことから、神経内科を専門に選びました。
- Q認知症はどのように治療していくのでしょうか?
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A
【田口院長】認知症にはアルツハイマー型認知症、前頭側頭型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症などさまざまな種類があり、それぞれ対応が変わってきます。物忘れや認知機能障害、妄想などの症状が現れたら、それがどのタイプの認知症に起因するものかを見極め、適切な対応を取ることが重要です。当院では、心理検査による診断とその後の治療を行っていて、脳の検査は相模原病院に、画像検査は近隣のクリニックにお願いしています。症状の進行を抑えるためのお薬を用いながら、患者さんの不安を抑え精神を安定させる環境づくりなどを提案するほか、ご希望があった場合にはできる範囲で往診にも対応しています。
- Q2人体制で診療を行うメリットを教えてください。
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A
【田口院長】内科も外科も、何でもトータルに診られる医師がそばにいて、いつでも相談できるのは何より頼もしく感じています。もちろん私も経験を積んで一通りの対応は可能ですが、難症例や複数の対応があって選択に迷うケースなど、父の豊富な経験を頼らせてもらっています。 【竹村理事長】著しい医学の進歩を反映した新しい知見と長年の経験による蓄積をかけ合わせ、より良い診療が可能になると思います。1人より2人のほうがさまざまな意味で「できること」が広がるのも大きなメリットです。当院では通常の外来と並行して訪問診療や、時間外の診療も可能な限りお受けしています。より多くの患者さんをお受けできるのもうれしいです。
自由診療費用の目安
自由診療とは胃・内視鏡検査/1万5000円~、大腸・内視鏡検査/2万1000円~