藤尾 一登 院長の独自取材記事
川崎ハッピー歯科医院
(川崎市川崎区/川崎駅)
最終更新日:2025/07/17

川崎駅中央東口から徒歩8分。平日は21時まで、土日も19時まで診療し、働く世代も通いやすい「川崎ハッピー歯科医院」。ユニークなクリニック名に込められているのは藤尾一登(ふじお・かずと)院長の「幸せな人生は快適な口内環境から」という思いだ。一般歯科から口腔外科・インプラント治療・義歯治療などに至るまで幅広い診療を行う。開業当初は治療で訪れる患者ばかりだったが、その後はメンテナンスのみで通い続ける患者も多いそうだ。開業10周年を機に歯科用CTやCO2レーザーも導入し、「技術の研鑽と先進知識の収集を怠らず、地域の方々に還元したい」との初心を常に忘れない藤尾院長。診療にかける思いなどを詳しく教えてもらった。
(取材日2024年12月6日)
歯科用CTやCO2レーザーを駆使した緻密な治療
こちらはどのような患者さんが多いのでしょうか。

川崎駅から繁華街を歩いて約8分という便利な場所にあり、住宅地にもほど近いので、さまざまな患者さんが来院されます。平日の診療時間は21時まで、週末も19時まで診療しているので、通勤・通学帰りの患者さんも訪れやすいのではないかと思います。平日昼は高齢の方、平日夜や休日は働く世代の患者さんが来院される傾向にありますね。歩道に面したエントランスや診察室の入り口にスロープを設置するなどバリアフリー設計に対応しているので、ベビーカーや車いすでの受診もスムーズです。待合室にはキッズスペースもあり、ご家族そろって来院される方々もいますね。
院内づくりではどんな点にこだわっていますか。
患者さんが余計な気を使わずにリラックスして診療を受けていただけるよう、ユニットはスペースを十分に確保した個室と半個室の2室を備えました。当院では説明を省略していきなり治療を始めるようなことはありません。必ず事前に時間をかけてお話しするようにしていますが、プライバシーに配慮した設計なので患者さんも気軽に質問しやすいようですね。さらに安心して治療を受けていただくため、ヨーロッパの厳しい基準に準拠した、クラスBのオートクレーブという歯科用滅菌器を導入し、感染症対策も徹底しています。新型コロナウイルス感染症の流行時はスタッフ全員の感染症予防に対する意識をこれまで以上に高めるきっかけとなりましたが、今後も患者さんが不安なく受診できる環境づくりに励みたいです。
新たに歯科用CTとCO2レーザーを導入なさったとか。

当院が強みの一つとしているインプラント治療はCT画像診断が欠かせません。これまで患者さんにはCT検査のために提携施設に足を運んでいただくご不便をおかけしていたので、導入できて良かったです。根管治療においても3次元的に根管のどこに病巣があるのかを把握できるようになったので、より緻密に治療できるようになりました。また、顎の骨が少ない方へインプラントを埋入する際の二回法という術式などで役立つのがCO2レーザーです。2次手術などで使いますが、患者さんへの体の負担を減らすことに役立つんです。CO2レーザーは親知らずなどの抜歯後の止血にも使用できますし、これからも積極的に活用していきたいですね。
平日・週末の夜診療で働き盛り世代も通いやすいように
予防歯科にも力を入れていると伺いました。

虫歯はもちろん歯周病もしっかりと予防していきたいと考えています。なぜならば虫歯で歯をなくすことがあっても1本、2本といったところですが、歯周病は全部の歯を失うことも少なくないからです。歯周病の予防は日々の歯磨きをきちんと行えるかどうかにかかっています。中でも寝る前のブラッシングは非常に重要なので、しっかりとお伝えするようにしていますね。しかし、どんなに丁寧に磨いてもどうしても磨き残しはできますし、歯石は歯磨きでは取れません。1ヵ月から3ヵ月、最低でも半年に1回はメンテナンスに通い、プロによるクリーニングを受けることを習慣にしてほしいです。
歯周病が気になる世代は、仕事も忙しく受診機会を逃しがちでしょうね。
当院は平日は21時まで土日は19時まで診療しているので、会社帰りやお休みの日などにぜひ足を運んでいただければと思っています。仕事や子育てに追われて自分のことがおろそかになってしまいがちな世代ですが、歯周病が進行して顎の骨が溶けるまで放置してしまうと、もはや現状維持しかできません。そうなる前に少しでも早く受診していただければと思います。一方、欠歯も1本くらいだと食事に不自由することはないのでそのままにしている方も多いのですが、それではいずれ他の歯も駄目にしてしまいます。当院では欠歯に対する治療もインプラント、ブリッジ、入れ歯など多様な選択肢を用意しているので、気軽にご相談ください。
診療にあたって大切にしていることは何ですか。

患者さん一人ひとりにバックグラウンドがあり、望むところも違うということを、よく考えて診療するようにしています。当院では基本的に保険診療と自由診療の両方の治療をご提案していますが、患者さんの中には保険診療を希望される方もいらっしゃいます。患者さんの希望に寄り添うのが当院の信条ですので、遠慮なくご要望をお伝えください。患者さんのご要望を尊重した上で、より良い選択肢をご提示いたします。また、患者さんごとにコミュニケーションの仕方も多少変えるようにしていますね。フレンドリーに接してほしい方もいれば、始終丁寧な言葉でやりとりしたい方もいますから。逆の対応をしてご気分を害されることのないよう、スタッフ一同で細心の注意を払っています。
口の中の健康からハッピーな毎日を広げていきたい
院長の歯科医師としてのスタンスを教えてください。

歯科の治療技術や機器の分野は、日々目覚ましい進歩を遂げています。その進歩に遅れを取ることなく、自分の知識や技術をさびつかせないために、勉強会や書籍などを通じて常に学び続けています。オンラインで先端の技術に関する情報を収集することもあれば、現地に出向いて学びの深堀りを行うことも。休日や診察後の時間、あるいは必要に応じて診察時間を調整するなどの工夫を行い、知識習得に精進しています。私および当院スタッフが身につけた知見を地元の患者さんに還元することは、当院を開業した目的の一つでもありますからね。
10周年を迎えました。今後の展望についてお聞かせください。
ありがたいことに、今でも診察券番号が若い方が通ってくださっているんですよ。これからも地域の方々から末永く頼りにしてもらえるクリニックをめざしたいです。そして、診療を通して患者さんご自身のお口を守る意識を高め、地域にハッピーの輪を広げていければと思っています。患者さんに「ここに来たら、ハッピーになれる」と言ってもらえたなら、歯科医師としてとてもうれしいことです。都市部に近い川崎の皆さんは、比較的歯科意識の高い方が多いようですが、それでもまだまだ個人差が大きいと感じます。歯を守ることの大切さと具体的な方法をお伝えすることで、地域の歯科意識を底上げすることができればいいですね。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

「治療をして食事が楽しみになった」と言われるのは歯科医師としては大きなやりがいを感じる瞬間ではあります。でも、それ以上にそもそも「虫歯をつくらない」「歯周病を進行させない」ことが何よりも大事です。誰にとっても一番なのは「治療が必要ない状態」を保つこと。そのためにメンテナンスに通っていただくことも確かに重要ですが、どんなにこまめに検診をしても、普段から適切な歯磨きができていなければ意味がありません。「歯磨きの仕方が適切か見てほしい」といったご相談にも応じていますので、まずは一度、お口の中を見せていただければと思っています。ほぼ年中無休で夜までやっていますので、どんなに小さなお悩みでも、気軽にお立ち寄りください。
自由診療費用の目安
自由診療とは詰め物/1万1000円~、インプラント治療/44万円~(1本)、PMTC/8800円、ワイヤー矯正/77万円~、マウスピース型装置を用いた矯正/11万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。