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中村 洋士 院長の独自取材記事

中村歯科医院

(板橋区/中板橋駅)

最終更新日:2020/04/01

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東武東上線の中板橋駅から歩いてすぐの「中村歯科医院」は、乳幼児から高齢者まで、老若男女幅広い層の患者が集う、町の歯科医院。身長191センチの中村洋士院長は、競技歴約30年を数える熱烈なバスケットボールプレーヤーでありつつ、診療中の歯科衛生士や歯科助手とのチームワークにおいてもスピーディーな判断力を発揮し、毎日多くの患者への歯科診療を一人で明るく対応しているのだそう。そんな中村院長に、診療に対する考え、患者の信頼を得るために実践していること、歯科医師になるきっかけをくれた恩人とのエピソードなど、興味深い話をたっぷりと話してもらった。
(取材日2019年6月19日)

地域の住民に親しまれる、町の歯科医院

こちらのクリニックと先生ご自身について、簡単に自己紹介をお願いします。

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私が生まれた町に近い中板橋で2009年春に開院して、丸10年がたちました。勤務医だった時代が10年、開業して10年ですから、歯科医師として20年活動してきたことになります。当院の特徴を一言で表せば、昔ながらの町の歯医者さんです。未就学の小さいお子さんからご年配の方まで偏りなく、痛い虫歯を治すことに代表される一般的な保険診療中心の診療を行ってきました。なるべくご希望に応えられるだけのスキルと機材も備わっていますが、患者さんのおよそ3分の2が保険診療を選択されていて、勤務医当時からの理想だった、町医者らしい姿になっているかと思います。

どのような患者が受診に訪れるのか、何か傾向があれば教えてください。

先ほども触れましたが、幅広い年齢層の方がいらっしゃいます。そして患者さんの傾向の話からはややズレますけれど、当院では、9割以上の患者さんが全顎治療、つまり、今痛い歯だけでなく口の中全体の治療を選択されていることが、特徴の1つと言えるかもしれません。歯科医院に行って検査を受けたら、気になっている歯のほかにも虫歯が見つかってショックを受けた、という経験がある方も多いのではないでしょうか。そういう患者さんも、パノラマレントゲンや口腔内カメラの画像などを使って今の状態について詳しくご説明することで、今、痛みのある部分だけの急場をしのぐだけでなく、治療が必要な部分を全部治したいと言ってくださるのは歯科医師としてうれしいですね。

朝から晩まで休憩なしで診療されるそうですが、苦労する点や工夫していることなどはありますか?

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特に変わったところはないですよ。休憩なしといっても、スタッフには交代できちんと休んでもらっていますし、私も出ずっぱりとはいえ、体力に自信があるので大丈夫です。もっとも、以前はもう1時間長くやっていたのですが、さすがにつらくなってきたので短くしましたけどね(笑)。休診の日曜以外は昼間ずっと開いているためか、急患の方が飛び込みで来院されることも多いです。その場合は予約の患者さんと重なるとお待たせすることになりますが、それでも極力診られませんとは言わない方針を守っています。空き時間が少ないと、診療以外の事務に支障が出るのではと思われるかもしれませんが、朝は強いほうなので、時々ですが診療前に早く来てカルテやレントゲンのチェックをすることもあります。その代わり、診療が終わったらすぐに帰りますよ。

患者をどう受け止めるかが信頼関係構築の第一歩

先生は患者と信頼関係を築くことが大切と強調していますが、そのためにどんなことを実行していますか?

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勤務医時代にお世話になった先生は、「私たちの仕事は信頼によって成り立ち、信頼は思いやりと技術から生まれる」と教えてくださいました。思いやりと技術の中には歯科医師としての技量が当然含まれますし、患者さんが受診しやすいように、衛生環境を整えたり、バリアフリーを徹底したりといった設備面の配慮も関係してくるでしょう。そうした患者さんへの配慮や、必要とされる技術を満遍なく身につけることもクリアした上で、私が特に大事だと思っているのは、患者さんを言葉や態度でどういうふうに受け止められるか、という点です。患者さんと歯科医療との最初の接点となる地域の開業医にとっては、設備機材にお金をかけることよりも、患者さんとの会話やちょっとしたやり取りに心を砕くことが常に求められますしね。スタッフと力を合わせて努力しているところです。

患者の受け入れや初診時のカウンセリングについて、日頃から心がけていることを教えてください。

今の患者さんは、当院の診療の流れや基本的な考え方について、ホームページをあらかじめご覧になってからお越しいただく場合が多いのですが、初診で信頼を得られるかどうかは、やはり予約時の電話対応や受付でのコミュニケーションから評価が始まっていると思います。なので、スタッフにはどんなに忙しい時でも丁寧でやさしい言葉遣いをするように言っていますし、急患であっても、まずは来院していただき、直接お話が聞けるように対応しています。また初診の際は、飛び込みじゃなくてもあまり時間的余裕がない患者さんが少なくありませんから、その場は応急処置だけにとどめて、2回目の受診で詳しいカウンセリングができるよう、時間を長めにとってもらうようにしています。

診療中の説明を伝わりやすくするために実践していることはありますか?

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言葉に頼らず、なるべく画像で口の中の状態を見せることです。例えば、虫歯を削る場合も、術前と術中の様子、削った後どうなったかも撮影して、時系列順にお見せしています。初診の方だったら口腔内全体を5枚の写真で記録しておいて、治療を終えた時に比較できるようにしたり、治療後の検診に移行している方だったら、半年たって歯茎の状態がどれだけ良くなったかを実感してもらったりと、画像が果たす役割は年々大きくなっていると思いますね。最近、歯科用CTを導入したのも、治療の精度を高めることに役立てるのはもちろんですが、患者さんに3次元の立体画像をお見せすることで、治療への理解を一層深めてもらうためのツールとしても積極的に活用していくつもりです。

少年時代から世話になった先生の導きで歯科医師志望に

なぜ先生は歯科医師になろうと思われたのですか?

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家族や親類には医療関係者がいなくて、幼い私に歯科医師になる道を教えてくれたのは、日本歯科大学の小児歯科で長らく検診を担当してくれた先生でした。最初に出会ったのは、確か小学校の2、3年生の時だったと思います。なぜか私を気に入ってくれて、「ヒロシ君、将来は何になりたいんだ?」と聞かれたから「特にない」って答えたら、突然「歯医者はどうだい?」と勧められて……。あれが、歯科医師という職業を意識するようになったきっかけでしたね。今では歯科医師を天職だと思っているので、先生には感謝の気持ちでいっぱいですね。

診療のない日曜日はどのように過ごしていますか?

高3から大学、そして今も続けているバスケットボールが、休日のほとんどすべてです。母校の神奈川歯科大学は、全国の歯科大が争う全日本歯科学生総合体育大会で上位を狙えるほどバスケ部の熱量が大きく、在学当時は、得意な実習を早く終わらせてまで練習に打ち込む毎日でした(笑)。歯科医師になった後もクラブチームでプレーして、現在はシニアのチームと掛け持ちです。開業と同時期に生まれた息子とその弟もバスケを始めたので、日曜日はまず彼らをコートに連れて行った後、時々空いた時間に保護者らとボールを追いかけ、終わったらビールを飲むのがお決まりのパターンになっています。

最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

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一番にお伝えしたいのは、私やスタッフのことを信頼してほしいということです。私自身も常日頃、人から信頼される人間でありたいと思っています。歯科の治療は、患者さんが口を開けて歯科医師や衛生士に見せるところから始まりますが、患者さんにすれば、信頼できない相手に口の中を見せるなんてことは到底できないでしょう。だから、私たちは患者さんから信頼され、安心して治療を受けてもらえるように全力を尽くしています。口の中のどんなトラブルのことでも遠慮なく、私たちに話してください。こちらの都合で治療を無理強いすることはありません。患者さんに寄り添いながら、一緒にゴールを設定するよう心がけています。虫歯がなくなってさらにすてきな笑顔で過ごせるように一緒に頑張りましょう。

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