藤本 栄大 院長の独自取材記事
ふじもと皮フ科クリニック
(船橋市/北習志野駅)
最終更新日:2025/12/09
京成松戸線北習志野駅改札直結の商業ビル3階にある「ふじもと皮フ科クリニック」。利便性の高い場所で開業して以来、地域のかかりつけ医としてさまざまな皮膚の悩みに対応している。藤本栄大(ふじもと・えいた)院長は「開業10周年を機に初心に返り、クリニックの在り方を改めて見つめ直しました」と穏やかに話す。これまで以上に、患者一人ひとりに寄り添い、適切な治療の提供に努めることを改めて決意し、「最善の追求」を同院の理念として掲げる。どのような皮膚の疾患や悩みにでも応えられるよう、数多くの医療機器を導入することも重視してきた同院。日本医科大学千葉北総病院との連携も密に、必要に応じて先進的な治療へも積極的につなげている。そんな藤本院長に地域医療にかける思いなどについて聞いた。
(取材日2025年10月28日)
患者一人ひとりに最善の治療を提供したい
開業から10年たったと聞きました。

2015年6月の開業ですので、今は11年目を迎えたところです。ここまで続けてこられたのは、日々来院してくださる患者さんはじめ、地域の皆さん方の温かい支えがあったからこその結果です。とても感謝しています。この機会に初心に返り、クリニックとしての在り方を改めて見つめ直しました。ホームページも全面的にリニューアルし、「最善の追求」をクリニックの理念として掲げています。これまで大切にしてきたこと、そして今後も大切にしたいことは、目の前のことに最善を尽くすこと。一つ一つ目の前のことに最善を尽くすことが、結果的に患者さんや地域の役に立ち、さらに医療の発展につながるのではと考えています。
最近はどんな悩みで来られる患者さんが多いのですか。
アトピー性皮膚炎、ニキビ、湿疹など一般的な皮膚疾患から美容系までさまざまな悩みで来られています。最近は中高生がニキビに悩んで来られるケースが増えています。ニキビの治療法も各種ありますので、タイプや進行度に適した治療を行っています。ご高齢の方は皮膚の乾燥による湿疹などが多いですね。美容系では、医療用レーザーによる脱毛、しみのケア、AGA治療はじめ加齢に伴う肌の悩みなど幅広く対応しています。当院では、さまざまな症状に応じられるよう多様な医療機器を導入しています。これほど多くの機器をそろえているのはクリニックでは珍しいと思います。また、私はホームケア用品の開発にも携わっていて、当院でもその経験を生かしたいと、スタッフによるカウンセリングの際、自宅でのお手入れ方法などもアドバイスしています。
診療の際、どんなことを心がけていますか。

当院に来られた患者さん一人ひとりに、最善の治療を提供することです。たとえ患者さんにとって不本意なことであっても医学的に必要と考えることは誠実にお伝えしています。それが結果的に患者さんのためにもなり、良い医療、さらに医学の発展につながると思います。また、医師は患者さんの健康を預かる仕事ですので、一つのミスもできない、という緊張感を常に持っている必要があります。命と向き合う恐怖を乗り越えるためには勉強しかありません。医学の世界は日進月歩で、新しい治療法も次々と登場しています。ですので、医学論文や医学雑誌に目を通して知識をアップデートしています。大学病院との病診連携も密に行っていて、先進的な治療を必要とする患者さんにはできるだけ紹介していきたいと考えています。
赤あざや異所性蒙古斑に対するレーザー治療に注力
皮膚疾患の中でも特に力を入れている治療はありますか。

赤あざや青あざ、茶あざなどに対する保険診療のレーザー治療です。特に異所性蒙古斑には力を入れています。蒙古斑は新生児のお尻や腰あたりにできる青あざで、多くは10歳くらいで自然と消えますが、肩や腕、顔などお尻以外にできるものを異所性蒙古斑と呼びます。その大きさによっては大人になっても残ることがあり、そうなると治療の成果が得にくくなる場合があります。ですので、小児期にレーザー治療を行うほうが望ましいのです。これらのあざに対するレーザー治療は、地域のクリニックではあまり行われていませんので、あざが気になる方はご相談ください。また、巻き爪に関するご相談も多く、巻き爪に精通する看護師による再発を防ぐための生活指導なども行っています。
大学病院との連携ではどんな治療に対応しているのですか。
例えば、重度のアトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤の皮下注射療法です。導入部分は連携する日本医科大学千葉北総病院で行い、その後問題がなければ当院に戻って治療を続けていただくという連携体制を取っています。他にもJAK阻害薬という内服薬での治療も大学病院を紹介しています。先進的な内服薬ですが副作用の可能性があり、基本的に大学病院などでの管理が必要になる治療です。JAK阻害薬に限らず、必要と思われる方には常に先進的な治療を紹介していますが、始めるかどうかは患者さんに決めていただいています。中には「大学病院に通うのは面倒」という方もいらっしゃるかと思いますので、その場合には当院でできる限りの治療をさせていただきます。
ところでこちらの保険診療の時間帯予約システムについて改めて教えてください。

保険診療の時間帯予約システムは15分ごとに時間帯を区切り、そのご予約いただいた時間帯内で受付をする、という流れです。予約時間帯に診察が始まるという意味ではなく、ご予約いただいた時間帯内で受付をして、受付順に診察のご案内をしています。診察は、手間のかかる処置が必要だったり、衣服の脱ぎ着に時間がかかったり、あるいはお体が動かしにくいご高齢の患者さんなどもいらっしゃるため、時間がかかる場合も多くあります。診察時間が後ろ倒しになってお待ちいただくこともある点はご理解ご了承いただければと思います。もちろんその時の状況によってはお待たせすることなく診察できる場合もあります。
日々の診療を通じて医学の進歩にも寄与したい
先生が医師をめざしたのはどんなきっかけだったのでしょう。開業までのご経歴も簡単に教えてください。

もともと生物学か地球物理学の研究者になるのが夢でした。11月に合格発表がある防衛医科大学校にまず受かり、その後、東京大学理科二類にも合格。でも「自分には研究で業績を残せる才能はないかもしれない」という悩みもあり、臨床医の道を選びました。大学卒業後は防衛省関連病院の皮膚科に勤務する傍ら、医官としてインド洋派遣、南極地域観測隊の帯同なども経験。貴重な機会でしたが、海外赴任中はそれまで診ていた患者さんとの関係が途切れてしまうのが嫌でした。一人の皮膚科の医師として、患者さんともっとしっかり向き合いたいと、開業を考えるようになったんです。防衛省に育ててもらったのでできれば駐屯地の近くで地域医療に貢献したいと物件を探していたところ、駅直結のこちらと出合い「ここなら患者さんも通いやすいのでは」と開業を決めました。
お忙しいと思いますが、お休みの日はどのように過ごしていますか。
2024年に京都芸術大学芸術学部美術家書画コースを卒業して、今は、さまざまな創作活動をしている墨象作家の先生のスクールに月2回通っています。墨象というのは、墨を使って造形美を追究するアートで、当院の待合室にも私の作品を2点展示しています。スクールにはさまざまな職種の方がいて、コミュニティーの場としても面白いですね。年に1回、スクール展がありますので、それに向けて作品を作っています。アートに集中することで、本業にも集中できると思います。いずれは自分自身の個展を開いて墨象アーティストとなるのが夢です(笑)。
では最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

最初にお話ししたように、これからも目の前のことに最善を尽くしていこうと思います。日々の診療に力を入れながらも、将来の医学の発展に寄与できればとも思っています。日本医科大学千葉北総病院との共同研究に参加し、多少なりとも医学に貢献できているのは誇りです。研究者になりたかった少年の日の夢に、遠回りながらも近づけたのかなと感じます。患者さんからは、お礼の言葉をいただくこともあれば、お叱りのお言葉をいただくこともあります。そうしたご意見は前向きに捉えて改善していこうと思います。今後も地域のかかりつけ医として、恩師の言葉「一人の患者を長く診ることで病気を抱えた人を真に理解し、病気の本質も見えるようになる」を胸に、一人ひとりに寄り添いながらできるだけ長く診ていきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはレーザーによるしみのケア/2万2000円~、脱毛/部分脱毛 口周り8800円~、AGA治療/9900円 ※状態によって費用は変わります。直接医療機関へお問い合わせください。

