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佐竹 恭輔 院長の独自取材記事

あわざ歯科クリニック

(大阪市西区/阿波座駅)

最終更新日:2021/10/12

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック main

阿波座駅5番出口すぐ、マンション1階にある「あわざ歯科クリニック」。明るい光に包まれた待合室は、シックなインテリアとキッズスペースが用意され、大人から子どもまで心地よく感じる空間だ。パーティションで区切られた診療スペースにも、窓から優しい日差しが入る。個室もあり、プライバシーや治療時間も気にすることなく過ごせそうだ。院長の佐竹恭輔先生は、長崎大学歯学部を卒業後、大阪の複数の歯科医院で幅広い分野を経験し、2015年に開業。医院全体で「POS(Patient Oriented System:問題志向型システム)」をモットーに、患者が抱える問題や要望は何なのか把握するため、話に耳を傾けることを大切にしているという佐竹先生に、診療に対する思いを聞いた。

(取材日2017年5月30日)

鍛えられた勤務医時代の経験を地域密着の治療に生かす

阿波座で2015年に開業されました。どのような患者さんが多いのでしょうか。

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック1

私は神戸市出身なのですが、大学を卒業後、梅田と豊中の歯科医院で勤務をしており、大阪での開業を考えていたところ、この場所にご縁をいただき現在に至ります。開業する前は、歴史ある会社が並ぶビジネス街の印象で、勤務されている方が多いのかなと思っていましたが、昔から長くある住宅とともに、新しいマンションも増えている街なので、地元住民の方もよく来られます。医療機関があまりない地域ということもあり、お子さんから高齢者まで幅広い層の患者さんに来院していただけています。お子さんが小さいうちから「フッ素はいつから塗れますか」と尋ねられる親御さんもいて、歯の健康に対する意識も高い方が多いと感じています。

小さい頃から歯科医師になろうと考えられていたのですか?

実はまったく考えていませんでした。両親も厳しいタイプではなく、大学には行くだろうなという程度で、歯科医師になってくれというような要望もなかったので、伸び伸びと育ったように思います。理数系が得意だったこと、プラモデルが好きで、少し手が器用だったということはありましたが、高校3年のときに初めて、教師の勧めもあって、歯科医師をめざそうと考えたくらいなんです。あまり深く考えずに歯学部に進み、入学当初はやっていけるのか不安でした。大学に入ってからも、ひたすら実習についていくことに必死でした。

大学卒業後、勤務した歯科医院はとても厳しかったとか。

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック2

大学が穏やかな雰囲気で、指導も優しかったんです。卒業後は、甘えてはいけないと、あえて厳しいと聞いていた歯科医院を選びました。最初に勤めた医院の院長の勧めで、別の歯科医院に勤務することになったんですが、この医院がさらに厳しくて……。技術面ではもちろん、患者さんとの接し方、コミュニケーションを重視していたこともあり、「足音を聞いて、どの患者さんかわかるくらいになれ」と言われていましたね。人生であんなに叱られたことは、後にも先にもないと思います(笑)。歯科医師だけでなく、歯科衛生士、技工士からもたくさん叱られましたが、タイトな勤務や厳しい指導を受けたおかげで、技術面も精神面も鍛えられましたし、歯科医師としての自信になりました。その経験が本当に今に生かされています。そして今では、やりがいのある歯科医師という仕事を選んでよかったと思います。

歯を残すこと、1年でも歯の寿命を延ばすことをめざす

診療にあたり心がけていることはありますか?

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック3

歯科医師になった頃は、悪いところを治すということにただ、邁進していたのですが、根管治療を多く担当していたことがあり、その時に歯を残す重要性を改めて痛感しました。とても時間がかかる治療で、患者さんにも期間的に負担がかかります。細かな作業ですし、歯科医師としても根気が求められる治療です。丁寧に行わないと、後々痛みが出てくることもあるんです。それでも歯を残す、たとえ1年だけでも、歯の寿命を延ばすということを考えて治療しています。そのため、患者さんとのコミュニケーションは最も大切にしています。開業医として長いお付き合いになりますので、空間や説明含めて、できるだけ治療スペースで気持ち良く過ごしていただけるよう、心がけています。

高齢の患者さんも多く通われているそうですね。

高齢者だから、年齢だからと歯の状態を諦めてしまう方もいらっしゃるんですが、80歳、90歳でもしっかり自分の歯で食べられる方もいれば、50代で歯がほとんど残っていない方もいます。高齢の患者さんを診てきた実感として、日々の生活の中でケアを続けていただくこと、定期的に歯科でチェックをしていただくことがやはり大事だと感じています。訪問診療も経験していたことがあるのですが、自宅で療養されている患者さんは歯の状態もあまりよくないことが多いんですね。歯の健康状態と、全身の健康状態は比例しているように感じました。高齢者の患者さんも多く来られるので、歯周病や歯槽膿漏など不安を抱えている方も多いのですが、できる限り歯の健康を維持し、歯を残していけるよう、治療や指導を続けています。

患者さん中心の治療を徹底されていると伺いました。

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック4

歯科医師やスタッフ全員に徹底しているのは、医師や病気を中心にした医療「DOS(Doctor Oriented System)」ではなく、患者の問題を解決することを目的とした医療「POS(Patient Oriented System)」で治療にあたるということなんです。もちろん、患者さんから、特に治療期間など難しい要望を受けることもあります。その場合も、現在の状態やリスクを丁寧に説明し、それでもご希望を通したいということであれば、治療計画をしっかりと立てていく。これは治療継続、歯の健康維持はもちろん、患者さんの心理面においてもとても大切なことだと考えています。歯科医院によって力を入れている分野、得意な分野がある場合も多いですが、当院は、幅広い年代や立場の患者さんが来られていることもあり、特に分野は絞らず、総合的な歯科治療をしていきたいと考えています。

謙虚な姿勢で、患者や若い医師から学んでいきたい

休日はどのように過ごされているのでしょうか。

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック5

子どもと遊ぶことに没頭しています。普段は夜も遅く、休日でもやることが多いので、家にいる時間がなかなか取れないんですよね。なので、一緒にいられる間は、できる限り子どもと過ごしています。自宅では娘2人と妻がいて、当院でも女性医師やスタッフが大半で、常に女性に囲まれ恐縮してばかりの毎日です(笑)。体を動かすのは好きで、小学校から高校までずっと剣道をやっていました。大学に入り、実習など背中を丸めた姿勢をとることで肩や腰などに負担がかかるようになり、何か体を動かさなければとランニングを始めました。歯科医師になってからもずっと続けていまして、今も週に3〜4日、自宅周辺で走っています。

勤務医時代と開業してから感じた違いはありますか?

これまで大学でも、複数の医院で勤務でも歯科に接してきましたが、この医院を開業してから学んだことのほうが圧倒的に多いです。治療過程で、症状の変化はもちろん、患者さんの言葉から教わることもたくさんあります。開業して、これまでとは違い、若い世代の歯科医師に指導する立場でもありますが、逆に勉強熱心な彼らから新しい視点を学ぶことも、参考になる意見を聞けることもあるので、そこは柔軟な姿勢で居続けたいです。自分の歯科医師としての幅も広がりましたし、開業してよかったなと本当に思います。

今後の展望をお聞かせください。

佐竹恭輔院長 あわざ歯科クリニック6

私の他に多くの歯科医師が在籍していますが、希望の予約が取りにくくなるなど患者さんにご無理をお願いしている部分もあり、心苦しく感じています。今後は診察時間や対応できる患者さんの人数を増やしていきたいです。また、歯の健康維持のため、患者さんが日常生活でどのようなことを心がければいいのか、ブラッシング指導など言及するだけではなく、歯ブラシなど器具やグッズなどもそろえて説明していきたいと考えています。当院はお子さんの患者さんも多いのですが、小さい頃はじっとしていることが苦痛だったりします。親御さんと相談しながら、少しずつの治療になることも了承いただいて、最終的にはきちんと治るよう治療を進めています。当院は痛みの少ない治療も行えますので、ぜひ相談していただきたいですね。歯科が身近な存在になることが大事だと思いますので、美容院に行く感覚で、気軽に来ていただけるような歯科医院でありたいと願っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正治療(小児):4万円~、(成人)月額1万円~

インプラント1本あたり
料金:30万円~
上部構造によって料金が変動します。

詳しくは、スタッフにお尋ねください。

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