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小杉 圭右 院長、小杉 元宏 副院長の独自取材記事

こすぎ内科クリニック

(大阪市天王寺区/玉造駅)

最終更新日:2025/07/23

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック main

杉のマークが目印の「こすぎ内科クリニック」は、玉造駅から徒歩約1分という交通至便な場所にある。明るく清潔感のある院内には花や観葉植物が飾られ、穏やかな空気が流れる。長年糖尿病治療に携わる小杉圭右院長と、昨年からはその息子の小杉元宏副院長が診療に加わり、2人体制に。糖尿病や甲状腺疾患の治療を柱として、循環器などさらに幅広くこまやかに患者をフォローできるようになったそうだ。「これまで父が取り組んできた予防的医療には、これからも力を入れていきます」と語る元宏副院長は、明るく優しい雰囲気のドクターだ。数値ばかりを追うのではなく、患者の生活の質を上げていきたいと考える2人の共通の想いが、はっきりと見える取材となった。

(取材日2025年5月29日)

2人体制になり、よりきめ細かい診療が提供可能に

クリニックの歴史と最近の変化について伺います。

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック1

【圭右院長】私は大学病院や大阪けいさつ病院で長年、糖尿病や脂質異常症、甲状腺疾患などの代謝・内分泌疾患を中心とする治療に携わってきました。今後も患者さんに一番近い臨床の現場にいたいという気持ちから、2015年に当院を開業し、今年で10年目になります。昨年からは長男が副院長として加わり、2人体制でより幅広く、きめ細かい診療ができるようになりました。患者さんの層としては、以前は病院時代に担当した糖尿病の方が一番多かったのですが、最近は地元の患者さんが多くいらしています。当院は、糖尿病や甲状腺疾患を主軸として、一般的な内科疾患も幅広く診ていますので、若い方からご高齢の方までさまざまな患者さんが通院されています。

元宏副院長のご経歴、ご専門などを教えていただけますか?

【元宏副院長】大学卒業後は大阪大学の循環器内科に所属しつつ、まずは全身が診られる医師をめざして、大学病院の糖尿病・内分泌・代謝内科で診療経験を積みました。その後は大阪南医療センター、大阪みなと中央病院で、循環器内科の医師として10年勤務しています。一般内科での診療も行い、糖尿病で入院している患者さんを多く担当してきました。そもそも、循環器疾患の主である心臓病は、高血圧や脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病と深く関わりがあります。心臓病に至ってしまった場合の救急的な処置と、前段階の予防的医療、両方に携わってきたことが自分の強みだと思っています。

元宏副院長にお聞きします。副院長に就任されるにあたって、どのような想いがありましたか?

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック2

【元宏副院長】子どもの頃から、患者さんに頼りにされている父の姿に憧れて、内科の医師になりたいと思っていました。時に優しく時に厳しく、患者さんが元気になることを第一に考えて行動する父を見ていると、自分も見習いたいなと思いますね。これまで父は予防的医療に関してかなり進んだ取り組みをしてきたと思うので、そのスタンスは今後も継承していきます。それに加えて、私は日本循環器学会循環器専門医ですので、より幅広く患者さんの健康を支えていけるようになったと思います。幸い、大学病院や地域の基幹病院とのつながりも多くありますので、手術や特殊な治療が必要な場合は大規模病院を紹介し、治療後はまた当院でフォローをするといった医療の連携に、とてもやりがいを感じています。

充実の検査と親身な対応で人生を良くするための治療を

糖尿病治療についての取り組みやお考えをお聞かせください。

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック3

【圭右院長】当院では、迅速糖尿病検査機器を備えており、糖尿病の指標となるHbA1cの値は採血後30分以内に出すことができます。治療においては、日常生活にある病気の背景を知ることがとても大切です。そのために、できるだけ患者さんと話し、全身を診る意識で日々の診療にあたっています。
【元宏副院長】患者さんの生活について話していると、時には生き方まで相談されることもあり、人生の根幹に関わる病気だと感じます。糖尿病の治療は数値を良くすることに意識が向きがちですが、一番大切なのは、患者さんが負担なく元気に毎日を暮らせること。真面目な方は食事制限などを無理して頑張りすぎてしまうケースがありますが、我慢ばかりで人生を楽しめなくなり、活動的な生活ができなくなってしまったら本末転倒ですよね。もちろん数値を良くすることは大切ですが、数字だけではなく、患者さんの人生を良くするための治療をしたいですね。

甲状腺の患者さんも多くいらっしゃるのですね。

【圭右院長】甲状腺の機能が過剰な方と低下している方、当院にはどちらの患者さんもいらっしゃいます。若い方や女性も多いですね。ご高齢の方の場合、甲状腺機能低下症は認知症と間違えられやすいので注意が必要です。認知症と同じように物忘れなどの症状が出ることがありますので。
【元宏副院長】甲状腺の疾患は、長く付き合わなければいけない場合が少なくありません。患者さんがあまり病気を気にせず生活できるようになることを目標に、治療を行っています。当院では迅速甲状腺ホルモン検査機器を導入しているので、当日1時間ほどで検査結果がわかります。必要な場合はすぐに薬を処方できますので、気軽に受診してほしいですね。

生活習慣病と循環器とのつながりや、その他の病気への対応について教えてください。

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック4

【元宏副院長】高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病は、心臓病の一番のリスクとなります。私は循環器と糖尿病に長く関わり、循環器専門医と、日本糖尿病学会糖尿病専門医の資格を持っています。心臓病へと進行する前の段階から進行してしまった場合の治療までしっかりアドバイスします。最近では、専門的な治療や検査が必要な場合も増えているので、胃カメラや大腸カメラなど、それぞれ得意とする医療機関も紹介します。各医療機関に知り合いの先生が多いので、患者さんに知っている先生をご紹介するようにしています。当ビルの1階にある脳神経外科クリニックとも連携していて、MRI検査やCT検査をスムーズに受けていただくことができると思います。

スタッフ全員で患者の安心と健康を守っていきたい

患者さんへ接する際、どのようなことを心がけていますか?

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック5

【圭右院長】話しやすい雰囲気を大切にしています。患者さんが心に思っていることをできるだけ話していただけるように、医師だけではなく、看護師や栄養士も含めてスタッフ全員で対応するように心がけています。
【元宏副院長】皆さん不安な思いを抱えて当院へ来てくださっていると思いますので、極力その不安を払拭できるように、まずは患者さんの疑問点を解決するよう努めます。ご本人は気にしていなくても医師の立場から見ると気がつくこともありますので、さまざまな視点からアドバイスしています。当院には看護師が3人、栄養士が2人在籍していますので、患者さんの一人ひとりのライフスタイルに合わせた治療とケアができるように、院内での情報共有にも努めています。

お忙しい中、休日はどのように過ごしていますか?

【圭右院長】休みの日は犬の散歩をして、ゆっくり過ごす場合が多いですね。それから音楽が好きで、大学時代は男声合唱団に所属していました。その頃の仲間が、今も当院へ来てくれるんですよ。
【元宏副院長】病院に勤務していた頃に上司がマラソンに誘ってくれたのがきっかけで、走ることにどっぷりはまりました。ハーフマラソンとフルマラソンを合わせて、年間で10回くらい大会に参加しています。運動は、糖尿病と心臓病の治療を進める上でも、とても重要です。自分の体験をもとに患者さんへ運動について話ができるので、マラソンをやっていて良かったと思いますね。医師や病院関係者にはランナーが多いので、他の先生との出会いにもつながっています。

今後の展望や読者へのメッセージをお願いします。

小杉圭右院長、小杉元宏副院長 こすぎ内科クリニック6

【圭右院長】ありがたいことに、当院には糖尿病治療に長く携わってきた優秀なスタッフが集まってくれています。今後はそれぞれの知見をさらに生かせるように、全員でディスカッションする時間を設けていきたいですね。地域の他のクリニックや病院と得意分野をシェアしながら協力していくことが大事だと思っています。
【元宏副院長】新型コロナウイルス感染症の流行以前に開催していた患者さんが集まる会を、最近ようやく再開できました。今後はさらにその機会を増やして、患者さんが生き生きとした生活を送る手助けができればいいですね。生活習慣病は、早く治療をするかどうかで、その後の人生が変わってしまうということもある病気です。当日すぐにできる検査もあります。気になることがあったら、どうぞ早めにご相談くださいね。

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