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向久保 寿恵 院長の独自取材記事

パンジー皮膚科クリニック

(さいたま市浦和区/浦和駅)

最終更新日:2020/09/14

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浦和駅近くの「パンジー皮膚科クリニック」に入ると、優しく温かな雰囲気に包まれる。向久保寿恵(むかいくぼ・ひさえ)院長とスタッフの全員が子育て経験を持つ女性のため、親子でも受診しやすいクリニックだ。患者が心の内に抱えた本当の悩みを話せるように、向久保院長は患者との会話や信頼関係を大切にし、一人ひとりに合った治療の提案に努める。「何でも相談してもらえる、地域に根差したクリニックが目標」と話す向久保院長に、得意とするアトピー性皮膚炎の治療や、自身が実践しているスキンケアなどについて聞いた。
(取材日2019年9月5日)

パンジーのように地域に親しまれるクリニックをめざす

開業に至るまでのご経歴をお聞かせください。

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大学を卒業してしばらくは都内で働き、その後シンガポールで4年ほど、日本人向けのクリニックに勤務しました。帰国後は私の出身地である埼玉に住みたかったので、家族と相談して浦和に。開業時は「自宅の近くで地域に密着して診療したい」という思いと、「小児皮膚科を中心にしたい」という考えのもと、幼稚園や小学校の近くで場所を探してこちらに開業しました。クリニックのモチーフのパンジーは、生まれ育った鴻巣の市の花なんです。春になるといたるところに咲く親しみのある花ですが、この花のように、地域に根差した診療をしたいと思っています。また、私が今こうして医師として診療ができるのも、私一人の努力だけでなく、たくさんの方のおかげ。それを忘れないように、という意味も込めています。

とても優しい雰囲気のクリニックですね。

待合室は緑を基調に、男女問わずほっとできるような空間にしました。診察室をピンクにしたのは、お子さんがピンクが好きなのと、女性が優しい気持ちになれる色だから。心を開けるような雰囲気にしたかったんです。キッズルームを設置しているのですが、とても評判が良いですね。皆さん、しっかり待っていてくださいますよ。お子さんが来るときは、その子だけでなくきょうだいが一緒のことも多いので、つくって本当に良かったです。

どのような患者さんがいらっしゃいますか?

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お子さんが多く、特に1歳未満の赤ちゃんがたくさんいらっしゃいますね。1歳になるまでは短期間で体が変化し、生まれた季節によっても症状の出方が異なるため、治療では一人ひとりに合ったスキンケアを行います。アトピー性皮膚炎を疑ったご相談も多いですが、予防的にステロイドを使い続けているケースや、「ステロイドは怖い」という漠然とした知識で治療がうまく進んでいないケースもありますので、正しい使い方を丁寧にご説明しています。大人の方だと化粧品トラブルや、乾燥によるかゆみですね。顔の保湿はしていても体の保湿ができていなかったり、体を洗うときに石鹸をつけ過ぎていたためかゆくなってしまったり、という方もいらっしゃいます。そのため、使っている化粧品や生活習慣なども必ずお聞きしています。

患者との信頼関係を築き、適切な治療へ結びつける

患者さんと接する上で気をつけていることを教えてください。

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まずは患者さんの悩みをしっかりお聞きし、受け止めることを第一に考えています。そのために診察時間をゆったりと取り、思っていることを話しやすい雰囲気づくりを心がけています。ほかには治療以外の話もよくお聞きする、最後に必ず患者さんの顔を見て「お大事に」と声をかけるなどですね。昔から「病は気から」といいますがまさにそのとおりで、医師と患者さんの信頼関係がきちんと結ばれ、患者さんも治ると思いながら治療を受けるほうがより良い方向へ向かうような気がしています。別の理由で受診された患者さんが、今まで誰にも言えなかった本当の肌の悩みを打ち明けてくださったときは、心からうれしい気持ちになります。

得意としている治療はありますか?

大学時代にアトピー性皮膚炎の外来を担当しておりましたので、お子さんから大人まで、アトピー性皮膚炎の治療経験が多くあります。患者さんの生活背景によってその治療法はまったく異なり、例えば1日1回しか塗る時間が取れない方に「2回塗ってくださいね」とお薬を出してもうまくいきません。基本的には患者さんのセルフケアになりますので、説明の仕方を工夫し、治療のスケジュールをしっかりと調整していきます。また、3日塗ったらこうなるよ、などある程度の経過を伝えると、患者さんは安心して薬を塗れるようです。そうしたアドバイスができるのは、アトピー性皮膚炎の患者さんの入院治療を積極的に行う大学で、私たち自身で薬を毎日塗って包帯を巻いて、ということを経験したからこそだと思っています。

新たに力を入れ始めたことはありますか?

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近年は「ニキビはできる前に予防する」という考えにシフトし始めています。当院でもニキビの再発予防やニキビ痕を残さないことをめざした治療を実施し、中でも思春期の子どものニキビ治療に力を入れて取り組んでいます。親御さんの想像以上に、お子さんがニキビを気にしているケースは多いです。前髪でニキビを隠したり、恥ずかしさからうつむきがちになったりすると、自分に自信が持てなくなり「どうせ治療しても駄目だろう」とマイナス思考に陥ってしまう子もいます。そうした体験は大人になっても影響を残すことがあるので、学生時代につらい思いをさせたくないんですよね。最初は下を向いていた子が、次第に相手の目を見て話せるようになり、再び正面を向いて歩けるように適切なケアを行い、「治療したら良くなるんだ」と前向きな気持ちになれるようにサポートしたいと思います。

言いづらいことも言えるような雰囲気づくりを

先生ご自身の健康管理やスキンケアについても気になります。

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食事がすべての基本になると思うので、なるべく食に時間をかけ、化学的なものが含まれていない調味料を選んだり発酵食品を摂取したりしています。疲れたときには甘酒も飲んでいますね。スキンケアはシンプルにいくのが一番だと思っていて、朝は化粧水と日焼け止めだけ。アイメイクはしますが、基本的にファンデーションは使いません。肌の底力を上げると、そんなに必要なくなるんですよね。夜も、私の肌質的には化粧水だけで十分。やりすぎるとバランスを崩してしまうんです。もちろん個人差があるので、保湿が必要な方もいらっしゃいます。化粧水はビタミンCが入っていて、ピーリング作用が期待できるものを使用しています。

子育てと仕事との両立は大変では?

私には小学校と高校生の娘がいます。年齢とともに子どもの心や体、周囲の環境は大きく変わるため、子育ての悩みは尽きません(笑)。休日はなるべく子どもと過ごす時間を大切にし、家事や学校行事など、一人でサポートし切れない部分は主人と分担しながら行っています。主人には感謝していますね。また、院内に広めのスタッフルームを用意し、自分の子どもやスタッフのお子さんが待てるようにしています。スタッフは全員子どもがいる同世代の女性でみんな仲が良く、子育ての相談がしやすかったり、子どもの急な発熱時にお互い快く交代できたりと気持ち良く働けていると思います。

最後に、読者にメッセージをお願いします。

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最近は、開張足の低年齢化が進んでいることが心配です。開張足とは足の裏にある横のアーチが平たくなってしまう症状で、タコや魚の目ができたり、歩き方に悪影響が出て筋肉のバランスが崩れたりしてしまうんです。さらに外反母趾のリスクもあるのですが、靴が合っていない、小学生からヒールの高い靴を履いているなどの原因が考えられますので、きちんと靴屋さんに相談して足のケアを大切にしてください。患者さんの中には「心配事があるけど言えない」という方も多いので、話しやすい雰囲気づくりを常に心がけ、何でも気負わず相談していただけるようにこれからも頑張っていきます。

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