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舟波 裕 院長の独自取材記事

打瀬並木道クリニック

(千葉市美浜区/海浜幕張駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR海浜幕張駅周辺は、新興住宅地として人気のエリアだ。近代的な建物だけでなく、広々とした公園があるため、ファミリー層も多い。その一角で2011年に開院したのが「打瀬並木道クリニック」だ。院長の舟波裕(ふなみ・ゆたか)先生は外科を専門としているが、一般内科から小手術、がん検診まで幅広く行っている。また、大きな病院と同様の検査を気軽に受けられるように、とさまざまな機材もそろっており、海浜幕張の頼れる存在だ。朗らかながらも「患者さんのお話をよく聞いて、その方のライフスタイルや職業に合った治療や処方をしています」と真剣に語る舟波院長に、これまでの経験やクリニックのコンセプトなどを聞いた。
(取材日2015年7月22日/更新日2020年3月4日)

大きな病院の検査を気軽に受けられるクリニック

開院にあたり、この地を選んだ理由をお聞かせください。

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昔からこの辺りに住んでいて、なじみがあるエリアだったからです。また、海浜幕張周辺にはあまり外科クリニックがなかったので、地域のためにできることをしたいという思いもあり開院に至りました。

こちらにいらっしゃる患者さんの年齢や性別、症状に傾向はありますか?

私の専門はもともとが外科ですので、小さな手術が必要になるようなけがでいらっしゃる方が多いです。お子さんが自転車で転んでどこかをけがしてしまったとか、主婦の方が指を切ってしまって縫わなければならないといったことでいらっしゃる方が多いです。他にも風邪など内科の症状で来られる方もいますし、消化器系の検査を受けにいらっしゃる方も多いですね。昼間は主婦層、夕方になるとお勤め帰りのサラリーマンの方がよくいらっしゃいます。

医師をめざしたのはどのようなきっかけからでしょうか?

僕の一族は皆、医業に携わっていまして、小さい頃から自然とこの世界を意識するようになりました。本当は、もともと登山が好きだったので、いつか余裕ができたらヒマラヤに行きたいと思っていたんです。しかし、エベレストに登るためにはそれなりの時間が必要ですが、医師としての修業の時間が厳しかったため時間をとることが難しく、さすがにそれは諦めました。今は、母校の千葉大学が富士山の七号目に救護所を造っているので、そちらにはできるかぎりボランティアに行ってけがや病気を診ています。

乳腺外科の診療を行っている個人のクリニックは珍しいように感じます。

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私が学んでいた千葉大学の外科で消化器とともに乳腺も扱っていたので、ここでも「やれることはやろう」と思って始めました。乳腺外科や内視鏡検査については、幕張近辺だけでなく、千葉市や隣の市・県からクチコミをきっかけに来てくださる方もいます。乳腺外科に限らず、大きな病院でできるような検査を一通り気軽に受けられるようなクリニックにしたかったので、このような形を取りました。マンモグラフィや乳腺超音波、細胞検査で調べ、もしがんなどが見つかった場合にはより専門の治療ができる病院へご紹介しています。

患者の職業・生活・現状すべてを考慮することが大切

印象深い患者さんとのエピソードは何かありますか。

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医師になって最初の年に、急性膵炎の患者さんの治療チームに行ったことがありました。膵(すい)壊死という状態になっていて、非常に危険な状態でしたが、諦めずチーム一丸となって3ヵ月ほどつきっきりで治療をしたということがありました。その後2年間、私は別の病院に行っていたのですが、また戻ってきた時、その患者さんが私の帰局を知ってわざわざあいさつに来てくださって。その時は思わず泣いてしまいました。

手術に関することで、思い出深いご経験のお話もお聞かせいただけますか。

これは大学病院にいた頃のことなのですが、食道がんの患者さんの手術をするとなったときに、上司の先生から「この方は肋骨の内側を通すように」と言われたことがあります。昔食道がんの手術では、通常の場合肋骨の外側に胃を持ち上げていたのですが、「この患者さんはタクシーの運転手さんだから、外側に通すとシートベルトで締められてしまう。だから内側でやる」という理由でした。患者さんの症状や病気だけ見ていたら、そこには気づけないですよね。その時から、患者さんの職業や生活習慣といった、病気以外の背景もしっかり考えるようになりました。場合によっては使える薬に制限がかかることもありますから。

患者さんに接する際、最も心がけていらっしゃることはどのようなことでしょうか?

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医師になって3年目に、研修をしていただいた先生に言われたことがありまして。そこはいわゆるがん治療をする部署だったのですが、「毎日患者さんの数だけ冗談を考えてきなさい」と言われたんですね。そこにいる患者さんはがんなどの治療で非常につらい毎日を送られていますから、「ここで治療する側が暗い顔をしていたら、どこにも救いなんかない。患者さんの気分を明るくしてあげることが、まだ経験も知識も未熟な君に、唯一できることだ」と。ここでもがんの診断をすることがありますが、それ以外の場合でも、診察中には割とジョークを言いますね。何か一つでも明るい気分になれるきっかけをつくりたいですから。

何か気になったら、怖がらずに診察を受けてほしい

明るい気分になると、治療にも前向きに取り組めますよね。

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そのとおりです。こちらが笑顔になるとつられて笑ってくださる方が多いですからね。もちろん真剣な話もしますけれども、笑えれば希望が出てきますから。例えば、転んで顔をけがしてしまったというお子さんをよく診るのですが、「絶対きれいに治してあげるから、頑張ろうね」というような言い方もよくします。3歳くらいの小さな子どもでも、きちんと話をして、「きれいにするから、注射一回だけ我慢してね」と言ってから納得してもらうようにしています。医療は医師だけがやるものではありませんから、医師と看護師、そして患者さんがチームワークでやるものだと思っています。そのためには、スタッフも笑顔になってくれること、患者さんを笑わせることも大切ですね。

たいへんお忙しいと思いますが、趣味やリフレッシュの時間はおありですか?

月に2回、ボクシングジムに通って汗を流したり、ロッククライミングのジムにも行っています。他には料理なども好きですね。この辺りは働いているお母さんも多いので、少し役に立てればなと思いまして、時々ホームページに簡単なレシピを書いています。学生時代からギターをやっていたので、前の病院では技師さんや研修医の方とバンドを組んだこともあります。割といろいろやっていますね。

それでは、今後の展望についてお聞かせください。

もう少し患者さん一人ひとりに時間をかけて、ゆっくりお話を伺いたいなという気持ちはあります。しかし、今のところ医師は僕だけなので、そうすると待ち時間が増えてしまいますから、そこをどうするかというところですね。もちろん、今でも「3分診療」というようなことはしていないのですが。また、専門に限らず、偏らずに、幅広い症状の方を受け入れて、診断や治療の精度を上げ、患者さんのお悩みをすぐ解決できるようにしたいと思っています。学会や専門誌などで学んだり、知り合いの先生とのお付き合いを通じて常に最新の知識を増やすことも大切にしていきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

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痛みや悩みを我慢したり、恥ずかしいと思わずに、相談しに来てほしいです。たまに「こんなことを聞いてもいいのかな?」と遠慮されている方もいますが、おかしいことはないので、何でも聞いてください。例えば、「重症ではないけれども、なんとなく調子が悪い」というときに、血液検査をして原因がわかるということもよくあります。病気によっては、患者さんとの間に信頼関係ができると、話をするだけで解決の糸口が見つかることも珍しくありません。ですから、医師やクリニックを怖がらずに、気軽に診察を受けに来ていただきたいです。

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