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関谷 健一 院長の独自取材記事

せきや内科クリニック

(豊島区/大塚駅)

最終更新日:2020/04/01

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JR山手線大塚駅、東武東上線北池袋駅からそれぞれ徒歩9分の場所に立つタワーマンション。その1階にある「せきや内科クリニック」の関谷健一院長は、甲状腺を専門とする医師だ。甲状腺疾患の専門病院である伊藤病院で研鑽を積んだ後に、そこで培った知見を生かしてホームドクターとして医療を提供すべく、同院を開院。決して高圧的にならず、いつも患者と同じ目線で接することを信条とする関谷先生に、日々の診療への想いを聞いた。
(取材日2016年7月19日)

街のかかりつけ医として幅広い年代・疾患に対応

上池袋を開業の地に選んだのはなぜですか?

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豊島区にはかれこれ10年近く住んでいます。母校の埼玉医科大学も同じく東武東上線沿線にありましたから、昔からなじみ深い場所でした。開発が進んで街並みも変わってきましたが、いまだに飲み屋の多い雑多な地域もあれば、有名大学の集まる文教地区もあり、国際色も豊か。とても懐の深い、居心地の良い所です。現在の住まいも、駅を挟んだ向こう側にあり、診療が終わったらさっと帰れるので便利です。中学2年生と小学5年生の子どもがいますが、子育てをする上でもいろんな経験をさせてあげられて良い環境だと思っています。

去年開院して丸1年がたちましたね。ご感想はいかがですか?

下は2歳、上は90歳の方に来ていただいています。中でも甲状腺のご相談で来られる患者さんの数が想像以上でした。近隣にお住まいの方だけでなく、ホームページを見て区外からお越しになる方もいらっしゃいます。私は甲状腺を専門としてやってきましたので、この分野の治療には自信を持って臨んでいます。ですので、自分の得意な領域を頼りにしてくださる方がいるのはとてもうれしいですね。専門性を表に出す一方、地域のかかりつけ医として風邪や発熱、頭痛、インフルエンザ、胃腸病など一般的な内科疾患もしっかりと診させていただいています。大学病院時代は、一人ひとりと向き合う時間に限りがあって、どうしても1分診療になりがちでした。開院してからは密に関わることができるようになり、やりがいを感じています。自分には患者さんと他愛のない話をしながらやっていくほうが向いていると思います。それが今は実現できているんです。

先生は生活習慣病の治療にも注力されていると伺いました。

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大学病院では内分泌疾患、いわゆるホルモンの病気とともに、糖尿病や高血圧、脂質異常症、痛風などの生活習慣病の治療も数多く手がけてきました。そこで得た専門知識を生かして、当院でも生活習慣病の治療に力を入れています。具体的な診療方針としては、高血圧の場合はまず家庭での血圧測定をお勧めしています。というのも、病院に来ると緊張して、普段より血圧が高くなってしまう方が少なくないのです。これを「白衣高血圧」と呼ぶのですが、そのような方はまずは塩分を控えることから始め、家庭血圧のデータに基づいて薬の使用を検討します。高脂血症の治療では、患者さんの体型や年齢、遺伝的な素因を考慮しながら、食事内容・減量の指導から始めて、数ヵ月ほど様子を見ます。その段階を経たのちに、投薬を考えます。生活習慣病の治療は長期化することが多いので、薬はなるべく少量で済むように努めています。

培った専門性も生かし、地域医療に貢献したい

甲状腺について学ぼうと思われたきっかけは何でしたか?

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私はもともと自分のクリニックを持つことをめざしていて、だったら裾野が広い内科疾患、それも困っている人の多い糖尿病を専門にしようと、内分泌糖尿病内科に入局しました。そこでたくさんの甲状腺疾患の患者さんと出会い、実際に診療するうちにもっと究めたいという意欲が湧いてきました。医局で指導してくださった先輩が甲状腺疾患を専門とされていたことも、背中を押した要因の一つですね。甲状腺とは体の新陳代謝を促すホルモンを作る器官です。例えば喉の甲状腺に腫瘍があるときは、そこに針を刺して細胞を取って診断します。地味ですがなかなか技術のいる仕事で、自分なりにプライドを持って取り組んできました。その後は救急病院での勤務を経て、甲状腺疾患の専門病院である伊藤病院に3年ほど勤めました。

甲状腺の病気とは、どんなものがありますか?

橋本病という名前は聞いたことがある人も多いのではないでしょうか? 代表的な甲状腺疾患の一つで、高頻度に見られるともいわれています。主な症状としては、だるさ、むくみ、体重増加、眠気など。先ほどもお話ししたとおり、甲状腺は全身の代謝に関係したホルモンを作っています。このホルモンは多すぎても少なすぎても体調が悪くなってしまいます。 半数近くの患者さんが、首のあたりにしこりのようなものが見られると報告されていますが、これは「のう胞」といって、甲状腺の中にできた、液体のたまった袋です。大部分が良性ですが、悪性の場合もあるので検査が必要です。さらに甲状腺機能が低下しているようだと、ホルモン剤を服用して症状を抑えるようにしていきます。

実は身近な病気なのですね。

そうですね。中には、海藻類の食べ過ぎがその原因だったということも。その場合、食生活の改善を指導します。もう一つ多いのが甲状腺腫瘍です。自覚症状はほとんどなく、健康診断や風邪などで受診した際に、首が少し大きい、腫れていると指摘された方が、専門の医師の診断を求めて当院に来られるケースが多いですね。

甲状腺の病気は治療が難しいというイメージがあります。

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基本的には一生ものの病気として、長く付き合っていくことになります。例えばバセドウ病の場合、治療開始直後は2週間ごとに診察を受けてもらわなければなりません。しかし、悲観的になる必要はありません。きちんと薬を飲むことで対応できる場合もありますし、症状が落ちつけば通常の生活に戻れるようにもなります。個人差はありますが、1ヵ月半~3ヵ月で結果が表れてきます。万が一、薬での治療が難しくても他の方法がありますし、私たちもなるべく患者さんの負担にならないよう進めていきますからね。気分が滅入ったり、思い当たる症状があるような方は、一度ご相談にいらしていただければと思います。

気軽に立ち寄れるクリニックをめざして

医師をめざしたきっかけを教えてください。

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祖父と父が医師で、幼い頃からその背中を見て育ったのが大きいと思います。とはいっても医師になることに対して、昔はもう少し漠然とした思いでいました。それが、開業前に父の診療所に勤めた2年間で意識が変わったと思います。その診療所は千葉県南房総の、いわゆる過疎地にあって、地域の人たちや他の先生方との交流も盛んでした。そこでは父を悪く言う人は1人もいなくて、父は皆さんに慕われ、好かれていました。あらためて父の偉大さを知りましたね。私もこれまでゆかりのあった池袋で、かかりつけ医として頑張っていこうと決意し、当院を開きました。

診療において心がけていることはありますか?

決して高圧的にならず、いつも患者さんと同じ目線で接することです。「こうしなさい」と指示を押しつけるのではなく、「こうしたほうがいいですよ」「他にもこんな選択肢がありますよ」と丁寧にご説明して、「その点に関しては患者さんがお考えのことも確かにありだと思います」というふうに、一緒に診療方針を決めていくようなスタンスを忘れないようにしています。待合室で腰かけている患者さんと話す時も、床に膝をついて話すようにしているんですよ。昔から私は患者さんを上から見下ろして話すのは良いことと思えなくて、ベッドサイドでも同じようにしゃがんだり、椅子に座ったりして、少し低い位置から話すようにしていました。患者さんからも「話しやすくて感激しました」と言われたことがあるので、当院でも実践し続けています。

最後に今後の展望をお願いします。

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昔から医師というのは「究極のサービス業」だと思ってきました。最終的に患者さんに満足いただいた上で治療を終えることが重要だと。これからもその考えを大切に、幅広く診ていきたいと思います。具体的な取り組みとしては、最近新たに光線治療器や温熱治療器を導入しました。これは炎症性の痛みや肩や腰の痛み、慢性疼痛の処置に使っています。あとは、散歩がてらに「喉が乾いたから水飲ませて」だけでもいいので、気軽に立ち寄れるクリニックをめざしています。開業からあっという間の1年でしたが、これからもより一層、医療を通じてこの親しみある街に貢献していきたいと思います。

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