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加納 寛 院長の独自取材記事

かのう内科クリニック

(鎌ケ谷市/鎌ヶ谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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鎌ヶ谷駅から徒歩2分。駅から広がるのどかな住宅街の一角に「かのう内科クリニック」はある。淡いグレーの外観、クリーム色に茶色を基調とした落ち着いた院内は、待合室もゆったりとしていて、廊下の幅にもゆとりがあり過ごしやすい。院長の加納寛先生は、循環器内科の医師として長く活躍し、この地に開業した。「循環器内科では速やかな診断と処置が必要」と常に迅速であることをモットーとする加納先生は、てきぱきとした口調でありながら明るく穏やかな印象だ。診察時には、資料や画像を使って患者にわかりやすく説明し、生活習慣の改善を促す。「患者さんが良くなって笑顔が見られるのがうれしい」と語る加納先生に、開業の経緯から治療のこと、プライベートまでたっぷり語ってもらった。
(取材日2015年10月20日)

これまでの経験を生かし、街のクリニックとして地域医療に貢献したい

開業の経緯についてお聞かせください。

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東京医科歯科大学卒業後は研修医として大学病院に1年間勤務し、その後23年間いくつかの地域の基幹病院に勤務しました。最初の2年間は内科でしたが、その後は、カテーテルの検査や治療を中心にした循環器の内科医として勤務しました。もともと開業志向だったのですが、循環器内科での勤務が充実していましたのでなかなか開業に至りませんでした。開業地をずっと探していたということもあります。鎌ヶ谷へは、鎌ヶ谷総合病院が2007年に開設された際に副院長として来てから、9年間勤務しました。ですから、この地域や住民に対する愛着があって、第2の故郷のようなかたちでここに根付きたいなと思っていました。この場所は駅にも近いですし、鎌ヶ谷総合病院にも近いので、連携の取りやすさも大きな要因ですね。

なぜ循環器内科を専門にされたのですか?

治療した際の成果と言いますか、心不全や心筋梗塞など重症のケースも多いのですが、治療後はかなり改善されるケースが多いため、治療に手ごたえ、やりがいを感じたということが1つの理由です。また、心筋梗塞などは重症度・緊急性が高く、一刻を争う病気ですから、そういう面でもやりがいを感じました。開業してからも、やはりそのような患者さんが来院され、当院から救急車で連携病院に搬送するケースも多いですね。一般的な内科の診療はもちろん、緊急性の高いケースにも迅速に対応できるクリニックとして地域に根付いていきたいと思っています。

どのような主訴で来院される患者さんが多いのでしょうか?

いろいろです。風邪や腹痛などの一般的な内科の症状の患者さんも多いですし、胸痛で来院される方もいます。胸痛では心電図を撮り、重症度の高い方は救急搬送します。開院して間もない頃に、お腹が痛いと来院された方がいて、触診すると動脈瘤が触視できました。超音波検査をしたら腹部大動脈の切迫破裂でしたので、すぐに救急搬送ということになりましたが、このように、お腹や胸が痛いけれども自分ではよくわからないという方、初回発作で見当がつかないという方は、気軽に当院に来ていただければと思います。

治療方針についてお聞かせください。

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スピーディーに診断・治療をすることをモットーにしています。例えば、心臓疾患の方であれば、当院の設備でできる限りのことをまず速やかに行って診察し、必要があれば心臓CTやカテーテル検査ができる病院に適切に紹介できるように、速やかにもっていくこと。後手に回ると非常に重症化しやすい病気もありますので、“適切かつ迅速”という点に関して最大限に留意しています。また、患者さんには口頭だけでなく、画像などを使ってわかりやすいように説明しています。例えば、「カテーテル検査をします」と言っても、患者さんはびっくりしてしまって、拒否反応を示してしまいますから、目に見えるような形で現状を説明し、その検査をする理由を伝えます。ちゃんとしたイメージができると患者さんも受け入れやすいですから。

できることから少しずつでも改善することが大切な生活習慣病

予防にも力を入れていらっしゃるのですね。

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開業してからは、予防により一層力を入れていて、パンフレットなどもお配りしています。主に高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病について、当院では生活習慣の見直しや食事療法や栄養指導などのアドバイスを行っております。生活習慣を変えるということは簡単ではありませんから、患者さんが生活に取り入れやすいように、わかりやすく説明するようにしています。例えば、糖尿病の方には食材のカロリーをお伝えするのではなく、「野菜を中心に、大豆製品などのローテーションでおかずをしっかり食べて、炭水化物は3分の2を目安にダウンさせ、お菓子は基本的に食べないように」というようなかたちです。そうすると、患者さんはそれを実践してくださり、改善する方も多いですね。血圧でも目標値を決めると、生活習慣を見直され、値を維持できている方がほとんどなので、かなりやりがいがあります。患者さんもご自分の生活習慣について、いろいろお話ししてくださいますで、その内容からその方に合った治療をしています。このように生活習慣の改善にきっちり取り組んでいただいて結果を出し、可能であれば薬もなるべく減らす方向にもっていくようにしています。

ワーファリンコントロールについて教えてください。

心臓や血管に疾患がある場合、血液が固まりやすい状態になることがあります。ワーファリンは、それを防ぐためにビタミンKの働きを抑えて血液を固まりにくくする薬です。ビタミンKは、肝臓で血液が固まるのに必要な物質を作るために働きます。この肝臓の働きの強さは、患者さんによってさまざまですので、ワーファリンの量も、それぞれ異なります。当院では患者さんの状態を把握して、服用するワーファリンの量を適切に判断するワーファリンコントロールを行っています。また、“ワーファリン手帳”を使って患者さんにご自分の目で数値を確認していただけるようにしています。

クリニックで使用されている医療機器での検査ついてお聞かせください。

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循環器内科の患者さんが多いので、心臓と肺の大きさの比率をすぐに計算できるような機器を導入しています。エコー(超音波診断装置)では、超音波を用いて体内の形状、性状または動態を可視化し、高精細な画像情報による、肝臓・胆のう・膵臓・腎臓などの詳細な観察と動脈硬化の評価のため頸動脈エコーが可能です。また、心エコーでは心臓の機能を検査できます。血圧・脈波検査器では、動脈硬化を測定する装置を使って、血管の硬さ、血管の詰まり、血管年齢を算出することで動脈硬化の程度を手軽に検査する事ができます。また、糖尿病(足)壊疽の原因となる閉塞性動脈硬化症を調べるABIという検査(足の血管の詰まり)も同時に行うことができます。緊急採血では、虫垂炎などでの炎症反応を測るCRP、血算(白血球・赤血球・血小板)、HbAlc 血糖ワーファリン内服の目安となるPTINRなどがすぐに判明する機器がありますので、速やかな診断が可能です。どの検査においても、正確性はもちろん、緊急を要するケースに速やかに対応できる機器を導入しています。

「かかりつけ医」を起点にして、その先の医療を考える

これまでで印象に残っている患者さんはいらっしゃいますか?

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やはり重症度の高い患者さんは記憶に残ります。なかでも一番記憶に残っているのは、鎌ヶ谷総合病院が立ち上がってすぐのケースですが、もともと糖尿病を患っていた70歳代の患者さんで、呼吸苦で来院されました。重症の心不全で、入院してもらい診療を始めたときに心停止になってしまいました。緊急カテーテルを行うと3本の血管のうち1本が完全に詰まっていて、残りは詰まりかけていました。心臓マッサージをしながら、カテーテル治療をして、最終的には回復され退院されたことがうれしく、とても印象に残っています。

休日などはどのように過ごされていらっしゃいますか?

フィットネスクラブで水泳をしています。30歳代の頃、長時間かつ不規則な勤務の影響から、食生活が乱れて体重が増加し、血圧も高くなってしまったので、フィットネスクラブに通い始め、水泳を始めたのがきっかけです。それからずっと水泳を続け、血圧も下がって値を維持できています。その他は、以前はスキーなどにも行っていましたが、今は音楽をよく聴いています。クラシック・ロック・ポップスなどいろいろなジャンルを聴きます。

今後の展望、読者へのメッセージをお願いいたします。

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今後は、高齢の方への訪問治療やデイケアなどを取り入れて行きたいと思っています。これは日本の課題でもありますので、当院がどのようにそれに関わっていけるのかを考えています。また、医師を増やすなどして患者さんが来院されたときにさらに迅速に対応できるような体制にしていきたいですね。読者の方へのメッセージとしては、ぜひかかりつけ医をもっていただきたいと思います。具合が悪いときに、どこの科に行っていいのかわからない方も多いと思いますので、かかりつけの医師を起点に、基本的な検査・診療を受け、適切に判断してもらうと、治療の早道になります。また、紹介状が必要な大きな病院にも紹介してもらえますので、そういった点でかかりつけ医を利用していただけたらと思います。当院でも、必要に応じて紹介状をお渡ししています。連携体制も万全で、紹介先からの返書も速やかですから、患者さんも安心していただけると思います。大学病院での検査結果などについてもお気軽にご相談いただけたらと思います。

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