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今田 直紀 院長の独自取材記事

いまだ整形外科クリニック

(大阪市福島区/野田駅)

最終更新日:2024/04/12

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック main

阪神本線の野田駅から徒歩3分の「いまだ整形外科クリニック」。木目を基調にした中にオレンジカラーの家具で統一された待合室や、ゆったりとスペースをとったリハビリテーション室が備わった同院は、明るくリラックスできるムードが漂っている。「患者さんにとって元気が出るような快適な空間にしたかった」と話すのは院長の今田直紀先生。いくつもの大規模病院で勤務し、サッカーのチームドクターとして選手をサポートした経験も持つ。その経験を生かし同院では、膝や肩の痛みのほか、スポーツ障害の治療やリハビリなど幅広い傷病に対応している。今回は運動療法を取り入れることとなったきっかけや、スポーツ障害の治療で気をつけている点についてじっくり話を聞いた。

(取材日2018年7月4日)

スポーツを愛する人からスポーツを奪わない

整形外科の医師をめざしたきっかけを教えてください。

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック1

大学卒業間際に整形外科の手術を見て、その技術に魅せられました。人工関節のような人間が作った機器を、人間の体へ入れ替えることでその機能の回復をめざす……とても不思議といいますか、可能性を感じる、自分の手で患者さんを治すという充実感を味わえるのではないかと考えました。また整形外科というのはごまかしがきかない分野でして、手術した画像を見ると、どういった治療目的で手術したのかすぐにわかるんですね。例えばスクリューが何本打たれているかなど、すべて理論に基づいているので、いかに医師がその治療方法を理解して手術したのか、良しあしがわかってしまうのです。その芸術的なところに惹かれたとも言えます。

整形外科の中でも特に専門とされていたものは?

スポーツ障害における治療です。医師となって2年目に入った頃、星ヶ丘医療センター(旧・星ヶ丘厚生年金病院)に勤務することとなったのですが、そこで見た自家腱を用いた膝前十字靭帯の鏡視下再建手術で、傷口が小さく、術後の経過も良い患者さんに会いました。それまで同じ手術をされた患者さんは、どなたもリハビリがつらそうな方ばかりだったので、たいへん驚きました。その頃から患者さんの負担を減らし、早い回復も期待できる低侵襲な手術をするということに重きを置き、中でもスポーツ障害の治療について学びたいと思うようになりました。またスポーツ選手は膝だけでなく、肩を壊している人も多く、そこで今度は肩の疾患についても学びたいと、専門の医師がおられた兵庫県の信原病院に自ら勤務希望を出しました。いくつかの病院での勤務を経験しましたが、多くの患者さんとの出会いの中で自分が進むべき医療が見えてきたのです。

チームドクターとしての経験もあるのですね。

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック2

札幌にいた頃、サッカーのチームドクターとして1年間選手を診させていただきました。選手たちの体はかなり酷使されていて、初めて診た時は驚き、休息を提案しようとしました。しかし、彼らにサッカーをしないという選択肢はないんです。そんな状態でもプレーする選手たちのプライドと、人間が持つ身体能力の高さを見せつけられ、医師として良い経験になりました。一般の方とスポーツ選手を同じ基準で比べてはいけませんが、そこにスポーツをしたいという気持ちがある人には、自分自身も同じ気持ちで、可能な限りプレーを続けながら、良い方向に向かえるよう模索をしなくてはいけないという考えに変わり、以前よりドクターストップの許容範囲が広がったと思います。

開業当初からリハビリに力を入れるクリニック

勤務医から開業されたきっかけはあったのですか?

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック3

以前、手術をしないという形式のクリニックで勤めていた経験があります。そこは運動療法を主軸としていて、ご年配の方が多く通われていたのですが、皆さんの運動能力がかなり高いことに驚きました。しかも治療の一環として始めた運動を楽しそうに行っていて、続けていくことで顔色も良くなり、明るくなっていく患者さんを目の当たりにしたのです。それまでメスで人を治すことを主体としてきましたが、治療にはこのようなアプローチ方法もあるのだと思い知りました。自分もそんな運動療法を指導したいと思ったのが開業したきっかけです。ですので、当クリニックでは運動療法に力を入れた治療を取り入れており、ご年配の方にも積極的に運動していただいています。「もう年だから」という言葉は禁止なんです(笑)。

どのような疾患・症状の方が通院されていますか?

慢性膝関節症や腰痛、脊柱管狭窄症のような神経痛、スポーツによる障害など、ご年齢も小学生からご年配の方まで千差万別です。また駅前であることから、会社勤めの方も多く、最近増えてきたのは姿勢の悪さによる首の痛み、「スマホ首」ともいわれるストレートネックです。姿勢を整えるのと同時に、首周辺の筋肉を鍛えるための指導を行っています。当クリニックでは開業当初からリハビリにも力を入れており、スタッフは、現在理学療法士2人、作業療法士2人、柔道整復師1人がいます。薬を用いた治療も行いますが、長期的には自分の体の可動域を改善させていくための指導を行っているのです。マイナスの状態の体を元の状態に戻すだけでなく、当院では症状が再発しないような状態にしていくことを目標にしており、患者さんを来院当初よりも良いプラスの状態にしたいと考えています。

五十肩で通われる方も多いと聞きました。

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック4

ええ。そもそも五十肩とは本来原因がわからない肩の痛みの総称です。しかし痛みには何かしらの原因があるはずです。五十肩と思っていても原因は首だったということもあり、その原因を探り、個人個人に合った治療法を提案するようにしています。自然に治る病気などといわれることもありますが、実際には治っていない方がほとんどで、慢性的な痛みに慣れたり、動かす範囲を無意識に変えているのでしょう。痛みがないからこのままでいいという方もいますが、肩腱板断裂といって肩の中には肘を動かすための筋肉が入っており、それが断絶していることもあるのです。違和感を感じられたらまずはクリニックで診てもらってください。

小学生から高齢者まで、その人に合った治療法を提案

小学生などのお子さんも通院されているのですか?

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック5

周辺地域は子育て世代が多く、小学生の患者さんもいらっしゃいます。バトミントン、バレーボール、サッカー、野球などさまざまなスポーツによるケガや障害、リハビリで通われています。通院は長引くことが多いですが、筋力を改善し可動域を広げていくにはそれなりの時間がかかります。部活などのスポーツや学業に支障が出ないように気をつけています。チームで切磋琢磨しているので自分だけが休めない、他の選手に負けたくないというプレッシャーなど、子どもたちにも休めない状況があります。その気持ちをくみ取り、運動しながら痛みを伴わない「ちょうどいいところ」を探っていくのが私の仕事なのです。

先生も学生時代に何かスポーツをされていましたか?

大学ではカヌー部に所属しており、淀川や琵琶湖でよく練習しました。カヌー部を選択したのは、高校の先輩がいたこともきっかけですが、今までやったことのないことに挑戦してみたかったからです。目標タイムをクリアした時の爽快感はなんともいえません。私が所属した部は体育会系で厳しかったのですが、しっかりとした上下関係がある規律の中で生活したことは、社会人になる前の良い勉強にもなりましたね。

最後に読者の方へメッセージをお願いします。

今田直紀院長 いまだ整形外科クリニック6

お母さん方の中には、「こんなことぐらいで、クリニックへ来ていいのか迷ったんです」という方がおられますが、まったく気にすることはありません。すぐにクリニックへ来てほしいと思います。確かに大きな病院であればためらうこともあるかと思いますが、素人が症状を把握することは難しく、その判断をするために街のかかりつけ医があるのです。幸い当クリニックの上には小児科もあり、大阪病院や関西電力病院をはじめとする近隣の大きな病院とは連携を図っており、症状により専門分野に特化した病院をご紹介しています。もちろんお母さん方だけでなく、すべての方に対して同じ気持ちです。モヤモヤとした気持ちのままで過ごさないでください。問題点を一つでも解決するお手伝いをし、豊かで安心した生活を送っていただきたい。どうぞ遠慮なくお越しいただければと思います。

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