小泉 和夫 院長の独自取材記事
こいずみクリニック
(習志野市/津田沼駅)
最終更新日:2026/07/31
津田沼駅から徒歩5分。マンション1階に掲げられたグリーンの看板が目印の「こいずみクリニック」は2015年に開業した。院内は明るい木目があしらわれた落ち着く空間が広がる。同院を率いる小泉和夫院長は泌尿器科専門の医師として、順天堂大学医学部附属順天堂医院や系列病院に勤めた他、津田沼中央総合病院では部長職も経験。がんや排尿障害、尿路感染症といった泌尿器の治療において多くの研鑽を積んできたスペシャリストだ。長く関わり続けてきたこの地域で開業し、泌尿器科の他、内科も診療。風邪や生活習慣病の管理まで、幅広く患者のニーズに応えている。頻尿や尿もれ、性感染症など、他人に相談しにくいように思える悩みを抱える患者が来院するからこそ、気持ちをくみ取ることを心がける小泉院長に、診療への思いを聞かせてもらった。
(取材日2026年6月19日)
長年勤めた地で開業。地域の病院や医師との連携も充実
はじめに院長のご経歴を教えてください。

札幌医科大学卒業後、順天堂大学医学部附属順天堂医院やその系列病院の泌尿器科で経験を重ね、医師としての自分が役割を果たせる場所を探すという感覚から、40代で津田沼中央総合病院に移りました。病院では、がんである泌尿器腫瘍、膀胱炎や前立腺炎といった尿路感染症、前立腺肥大症をはじめとする排尿障害などの治療を担ってきました。また、津田沼中央総合病院では泌尿器科を新たに立ち上げるところから携わらせていただいたのです。患者さんに来ていただけるように働きかけて、徐々に患者さんが増えていくという経験もできました。
2015年、以前お勤めだった津田沼で開業されたんですね。
はい。私自身は、恩があるからこそ、患者さんを取り合うことなどないように津田沼中央総合病院から離れて開業するべきだろうと考えていました。しかし、院長に病院の近くで開業することを勧めてもらい、そのほうが継続的に診療に通っている患者さんにとっても便利だろうと思いました。引き続き診療ができて地域医療に貢献できることは光栄なので、近隣で物件を探したところ、津田沼中央総合病院が見えるほど近くで開業することになりました。出身病院のみならず、習志野市の医師会でのお付き合いなども通じて周囲の病院や先生方とも関わりを持ってきましたから、患者さんに高度な医療が必要だとわかった際のご紹介にも自信が持てる点で、津田沼に根づけたことをうれしく思っています。
どのような患者さんが来られていますか?

内科に関するご相談は、10歳から90歳くらいまで幅広く、泌尿器に関するご相談では、病気によって年齢層はさまざまです。排尿障害は50歳以上の方やお年寄りが多く、性感染症ですと比較的若い20代から40代、夜尿症のご相談は、6歳以上が対象となっており、実際5・6歳から小学生のお子さんがいらっしゃいます。このような患者さんの年齢層だけでなく、お住まいも病気によって傾向があるのです。排尿障害は当院の周辺にお住まいの方が多い一方、性感染症では職場もご自宅も離れた場所にある患者さんが多い印象で、中には近県から来院される方もいます。デリケートなお悩みだからこそ、近場での受診は敬遠されるのでしょう。足を運んでいただきありがたいですね。
明るく気持ちの良い院内ですね。
泌尿器科という診療科目には「主に男性が受診する」という先入観がつきまとうものでしょう。しかし、実際には頻尿や尿もれなどの問題を抱える女性が多いのです。それでも、男性の患者が多い場所に、しかも排尿などの個人的な問題を女性が相談しに行くというのには、心理的な負担が大きいわけです。だからこそ、女性の患者さんもそうですが、来院される皆さんがリラックスして過ごせるように、院内の清潔感には気を遣っています。
泌尿器疾患だけでなく生活習慣病の診療も担う
診療の特徴や心がけられていることを教えてください。

手術などは行っていないものの、これまで総合病院で実践してきたほとんどの内容を診療できることは当院の特徴です。患者数が多い総合病院ではどうしても診療を短時間にせねばならなかったのですが、クリニックの規模ではその問題点を解消できるので、なるべく丁寧に説明することもモットーにしています。泌尿器科は、人に知られたくない、恥ずかしいという気持ちや、悩みを相談しにくいと感じられる方が多い診療科であり、その気持ちもよくわかります。そのため、言葉を選んでお話しすることが非常に大切だと考えています。患者さんが決して居心地の悪い思いをせず、安心してかかれる環境づくりも、スタッフ一同で重視している部分です。
泌尿器科の医師としてアドバイスいただけることはありますか?
薬や外来診療によって、排尿障害の改善をめざせるということです。頻尿で困っても「年だから」で済ませて受診しないままの方もいますが、ぜひ、受診していただきたいですね。頻尿でお悩みの方の中には、実は排尿そのものではなく、睡眠の状態が関係しているケースもあります。例えば、夜中に何度もトイレに行く方でも、お話を伺ってみると、加齢に伴って睡眠時間が短くなり、目が覚めたついでにトイレへ行っていたりすることがあります。そのような場合は「トイレが近い」のではなく、起きている時間に自然に排尿しているだけということも少なくありません。ご自身では頻尿だと思っていても、実際には別の原因が隠れていることがありますので、気になる症状があれば一度相談していただきたいですね。
内科の診療についてはいかがですか?

風邪や生活習慣病などを中心に診療を行っています。もともと勤めていた病院の泌尿器科で担当していた患者さんに高血圧症や糖尿病、脂質異常症が見つかった場合、当院で治療を行うことが多いです。また、当院で尿検査を行った際に糖が検出された場合、採血をしてより詳しく調べると糖尿病だとわかることもあります。糖尿病によって包皮の炎症が起こっている場合は、糖尿病の治療を進めることで炎症の改善につながり、包皮の症状が治まることもあります。当院では、包皮の炎症とその原因になりうる糖尿病の両方を視野に入れながら診療を行っています。同じ医師が包括的に診療を行えることは、患者さんに安心してかかっていただける一つの要素になっているのではないでしょうか。より専門的な医療が必要とわかれば、すぐに地域の適切な医院に紹介するようにしていますので、内科のお悩みに関してもお気軽にご相談ください。
ちょっとした不調や困り事も遠慮せずに相談を
こちらで行われている検査についても教えてください。

性病検査やHIV検査の他、ブライダルチェックも行っています。このブライダルチェックとは、結婚を控えた男女が、将来の妊娠・出産に備えて、通常の健康診断では行わない性機能の状態を確認するための検査です。当院では実のところ、ブライダルチェックでHIVなどの病気が見つかるケースはほとんどありません。このような検査を自ら受けられる方は、体への意識が高く、しっかり予防をなさっているのでしょう。健康な状態にあることを医学的にきちんと確認し、ご自身も、お相手にも安心いただけるという意味で、有用な検査であると考えています。
ところで、院長が医師になり、泌尿器科を選んだのは、どのようなきっかけからだったのですか?
小さい頃に、腎臓の病気をしたのです。2歳で発症し、10歳ぐらいになるまでにはほとんど病院に行かなくても良くなりましたが、やはり人の健康の手助けをしたくなり医師を志しました。泌尿器科を選んだのは、正直に言えば、出身大学である札幌医科大学を卒業した後の臨床研修を受けるにあたり、生まれ育った関東での勤務を希望していたことなども考えての判断です。実際に研究や診療を続けてみると、内科的な面と外科的な面を併せ持つ非常に奥の深い分野とわかったので、今は泌尿器科を選んで良かったと思っています。
最後に読者へのメッセージをお願いします。

何か症状があり不安を抱えられている方は、どのような些細なお悩みでも構いませんので、遠慮せずにご相談ください。しっかりと調べた上で病気が見つかった場合、当院でできる範囲の治療は精一杯行わせていただきますし、高度な医療が必要となった際には津田沼中央総合病院をはじめ、地域の病院や各科の先生にスムーズにご紹介します。お薬で治療できる症状もたくさんありますし、大きな病気が潜んでいることもあります。不調を感じたり、体のことで心配なことがあるときは、ぜひお気軽にいらしてくださいね。
自由診療費用の目安
自由診療とはブライダルチェック/2万円程度

