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定期的な受診と自分の歯に興味を持つこと
それが予防歯科の第一歩

松葉通り歯科クリニック

(世田谷区/千歳烏山駅)

最終更新日:2023/12/28

松葉通り歯科クリニック 定期的な受診と自分の歯に興味を持つこと それが予防歯科の第一歩 松葉通り歯科クリニック 定期的な受診と自分の歯に興味を持つこと それが予防歯科の第一歩
  • 保険診療

歯科医院というと「歯が痛くなったら通う場所」というイメージがあったが、近年では「予防歯科」という言葉が浸透しつつある。しかし歯に痛みも何もない状態では、「なぜ予防歯科が大切なのか」を理解することは難しいかもしれない。そもそも予防歯科とは何を指すのか、何を重視すべきなのか。また予防歯科でよく聞く言葉に「クリーニング」と「メンテナンス」があるが、この違いは何なのか。それを理解することが必要だろう。コミュニケーションを大切に、患者の立場に立った診療を提供する「松葉通り歯科クリニック」の西山和秀院長に、予防歯科に関するさまざまな疑問に答えてもらった。

(取材日2023年12月4日)

予防歯科のメインは、徹底的な汚れの除去と患者に合わせたアドバイス。定期受診で虫歯の予防・早期発見を

Q近年「予防歯科」が大切だとよく聞きますが、なぜでしょうか?
A
松葉通り歯科クリニック 予防歯科によって口腔内の健康を支える松葉通り歯科クリニック

▲予防歯科によって口腔内の健康を支える松葉通り歯科クリニック

虫歯や歯周病の予防や早期発見には「予防歯科」が欠かせないからです。虫歯も歯周病も、初期段階ではほぼ症状がありません。定期的に歯科医院に通い、口腔内を良い状態に保つのと併せて、もし病気があるならば早期に見つけることが大切なんですね。進行してからの治療は大がかりになりますし、費用も時間も患者さんの負担が大きくなってしまいます。そうならないために受けるのが予防歯科。「虫歯も歯周病も見当たらず、何も異常がない」と知るだけでも大きな意味がありますし、ホームケアでは難しい部分までしっかりとケアを行います。

Q 口腔内を健康に保つために必要なことを教えてください。
A
松葉通り歯科クリニック 「定期通院によるケアが重要」と西山先生

▲「定期通院によるケアが重要」と西山先生

まずは痛みがなくても定期的にクリニックでのケアを受けること。「痛くなったら通えばいい」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それは危険な考えです。なぜならば歯の病気というのは元に戻りにくく、あまりに進行してしまうと治療回数を重ねても元どおりにはできないんです。時には神経を抜いたり抜歯をしなくてはならないこともありますね。もちろんクリニックに毎日通うわけではありませんから、その数ヵ月の間はご自宅でのケアが大切です。その方法もしっかりとお伝えしますから、ご自宅でも頑張っていただきたいと思います。それでも虫歯になることはありますが、定期的に通院していれば早期発見・早期治療につながるでしょう。

Q「クリーニング」と「メンテナンス」の違いは何でしょうか?
A
松葉通り歯科クリニック 予防歯科は「クリニック」と「ホーム」、それぞれのケアが重要

▲予防歯科は「クリニック」と「ホーム」、それぞれのケアが重要

口腔内をきれいにすることが「クリーニング」、その方の年齢やライフスタイルを考えてアドバイスやプロのケアを行うのが「メンテナンス」。当院ではこのように考えています。お口の中を見ると、その患者さんの背景が見えてきます。例えば利き手によって左右の磨き残しに差があったり、そこから先々に起こるであろう虫歯なども予測できるんです。現状をわかりやすく説明して、このままだとどうなるかを理解していただき、ならばどうすれば良いかをお伝えする。これが当院の考える「メンテナンス」ですね。歯科の先生の中でも専門分野や視点によってお考えは変わるかもしれませんが、私の考えはこのようにシンプルです。

Qこちらで行っている「メンテナンス」について教えてください。
A
松葉通り歯科クリニック 患者側が理解しやすい説明に努め日常におけるケアの重要性を啓発

▲患者側が理解しやすい説明に努め日常におけるケアの重要性を啓発

当院の「メンテナンス」の行きつく先は、徹底した汚れの除去に尽きます。クリニックでは歯周ポケットの測定で歯茎の状態を確認して、超音波やパウダーを用いたクリーニングで汚れや着色を落とします。次回来院までの口腔内の状態はご自宅での歯磨き次第ですから、ホームケアのアドバイスも重要です。関節痛で歯磨きがしにくくなったご高齢の方には電動歯ブラシをお勧めしたり、歯茎が下がってきた方には注意を促したりと、個々の年齢や状況に応じたアドバイスを心がけています。しかし3ヵ月もたてばどうしてもバイオフィルムがたまるんです。それをまたクリニックで徹底的に落とす。これを繰り返してできるだけ汚れのない状態を保ちます。

Q予防歯科を進めるにあたり、患者側にできることはありますか?
A
松葉通り歯科クリニック ホームメンテナンスの方法など、丁寧に教えてくれるのが魅力

▲ホームメンテナンスの方法など、丁寧に教えてくれるのが魅力

何よりも、ご自身の歯やお口の中に関心を持ってほしいと思います。そうすればクリニックで行う「メンテナンス」の意味もより理解でき、ホームケアの精度も上がるかもしれません。例えば虫歯は歯の上部だけでなく、磨きにくい側面にもできるんです。それを知ればデンタルフロスがなぜ必要なのかが理解できるでしょう。また歯肉炎は歯茎の炎症に過ぎませんが、進行して歯周病になると毒素によって歯を支える歯槽骨まで溶けてしまいます。なのでクリニックでは歯周ポケットを測っているんですね。予防歯科を受診することも大切ですが、「歯のトラブルを予防」するという意識を持つことがとても重要なのです。

ドクターからのメッセージ

西山 和秀院長

ひと昔前の歯科医院は「歯が痛くなったら通う場所」でした。しかし初期の虫歯で痛みを感じることはほぼなく、「痛くなったら」と放置していては次々と歯を失うことになってしまいます。「痛い」と思った時には、もう虫歯は神経まで到達してしまっているんです。幸いなことに、虫歯や歯周病は予防が可能な病気。虫歯があるのかないのかわからなくても、定期的にメンテナンスを受けていればバイオフィルムもその都度取り除けますし、効率の良いホームケアの方法を知ることもできますね。いつまでも健康でおいしい食事ができるように、痛みのない段階からの「歯医者さん通い」を習慣づけてみてはいかがでしょうか。

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