佐川 信正 院長の独自取材記事
綱島さがわ歯科
(横浜市港北区/綱島駅)
最終更新日:2022/10/24

2014年の開院以来、地域の患者をサポートしてきた「綱島さがわ歯科」。綱島駅の目の前という利便性と、ニーズに応えた幅広い診療内容で、家族ぐるみで通院する人が増えているという。「歯科医院は痛さや怖さなどネガティブなイメージが強いので、少しでも安心して来ていただけるように」と話す佐川信正院長の思いは、院内の内装にも治療方針にも表れている。落ち着いた雰囲気の待合室と個室・半個室の診察室では、リラックスして治療を受けられ、個室にはベビーカーも入れられるので小さな子ども連れでも受診しやすいだろう。また、痛みを感じにくくする工夫と丁寧でわかりやすい説明のもと、治療を行うようにしているのだとか。「来院されたすべての患者さんに快適に過ごしていただきたい」と話す佐川院長に詳しく話を聞いた。
(再取材日2020年11月19日/更新日2021年10月22日)
家族ぐるみで通院できる地域密着の歯科医院
初めに、こちらの歯科医院の特徴を教えてください。

私の専門はインプラント治療ですが、虫歯や歯周病などの一般歯科はもちろん、矯正歯科・小児歯科・口腔外科・予防歯科・ホワイトニングなど、幅広い診療を行っています。開院時に「家族全員、3世代の患者さんを診るホームドクターをめざそう」と考えていたので、広い世代のそれぞれのニーズに応えられるように対応してきました。小学生・幼稚園のお子さんがまず来られて、お母さんが「私も診てもらおう」となり、旦那さんやご両親にも勧めてくださって、家族ぐるみで来院されるご家族が増えています。最近では、外国人の方が親戚やお知り合いを紹介してくださったケースもあります。この綱島は私の幼少期からなじみ深い地域なので、こんな形で貢献できることをとてもうれしく思っています。
診療にあたって、先生が大切にされているのはどんなことですか?
体制的な面では、保険診療・自由診療どちらも、さらに検査も含めて、当院1ヵ所での「ワンストップ」で行うことです。例えば、インプラント治療を行う前はCTによる事前検査が必要なことがほとんどですし、矯正では抜歯が必要になることもあります。そのような処置を大学病院などの専門施設で受けることになると、患者さんは複数の病院を回らなければいけなくなります。そんな煩わしさを感じなくて済むように、カウンセリングから検査・診断・治療・メンテナンスまですべてを当院でできるようにしています。治療の際に大切にしているのは、患者さんが納得して治療を受けていただけるようなわかりやすい説明と、痛みを感じないような処置をすることです。
「わかりやすい説明」とは具体的にどんなことですか?

例えば歯周病の場合、自覚症状がないまま進んでいることが多いので、自分が歯周病だという意識がない患者さんも多くいらっしゃいます。まずエックス線で写真を撮り、歯の周りの歯茎や骨が炎症を起こしている状態を一緒に確認し、「放っておくと歯茎が腫れ、毛細血管が広がって出血し、さらに歯を支えている骨が溶けていく。本来はここまであった骨が今は……」と画面で流れを説明し、目で見て理解していただくのです。「歯周ポケットに磨き残しがあると菌がたまり、口臭などの原因にもなる。また、磨き残しから歯石は作られていきます。だからポケットの入り口にある歯石というブロックが取れることによって歯周ポケットにブラシが届くようになり、歯茎が健康になって炎症によって腫れていた部分も健康になります。」などかみ砕いて説明をするようにしています。そうすることで、患者さんも自覚を持って前向きに治療に臨んでいただけます。
より高度でオールマイティーな治療を追求
痛みの少ない治療についても詳しく教えてください。

抜歯の予定の前日は眠れないという人もいるくらい、「歯科医院は怖い、痛い」というイメージが強いですよね。緊張や恐怖をほぐす言葉かけをすると同時に、やはり極力痛い思いをさせたくない。目標は痛い治療も痛くしないこと。例えば親知らずは「秒」で抜くとか(笑)。麻酔の注射が痛かったり、麻酔注射のために歯茎の表面に麻酔を塗ったりするのではなく、電動麻酔器を使用し痛みを感じにくい場所に麻酔するなど、技術でカバーできるよう工夫しています。トラウマで歯科医院が苦手な方にも安心して来院いただけるよう常に配慮しています。
先生のご専門はインプラント治療と伺っています。
開院までの勤務医時代に、千葉県のインプラント専門の歯科医院で7年ほど研鑽を積みましたし、現在も院外の活動で役割を引き受けて積極的に学んでいます。その技術と知識を生かし、インプラント埋入に必要な骨量を補う骨造成手術など、専門性の高いインプラント治療を提供しています。インプラント治療は、顎骨に人工歯根を埋め込んで失った歯を補う目的の治療なのですが、人工歯根を埋められるだけの骨量がなく、インプラント治療ができないと診断されるケースもあります。そういった骨量が少ない患者さんも骨造成手術で骨量を増やすことができれば治療が可能になるのです。ただ、インプラント治療が適さない場合もありますので、決してそれだけにこだわることなく、検査の結果で患者さんの状態にベストと考える治療を提案させていただきます。
他に注力されている診療はありますか?

最近ご相談が多くなっているのがホワイトニングと矯正です。男女・年齢を問わずに増えていて、新型コロナウイルス感染症の影響で勤務時間の短縮などご自身の口腔内のケアに関心を持たれるようになった方が多いのかもしれません。矯正は月2回、専門の先生に来ていただいており、歯の表面にブラケットとワイヤーを装着する一般的な方法のほか、マウスピース型装置を用いた目立ちにくい矯正方法も取り入れています。また、ホワイトニングで歯の着色汚れなどを目立たせなくしたいといった要望も多いですね。どちらも自由診療になるのですが、費用と期間を提示してご要望を聞いてからの施術になるので、気になっていらっしゃる方はぜひ心配せずに相談していただきたいです。
安心して受診できるような環境づくりに尽力
設備や医療機器についての思いもお聞かせください。

衛生面については、ドイツ製の滅菌器を導入するなど開院当初から最大限の配慮をしてきましたが、コロナ禍でさらに空気清浄機やアルコール消毒、受付のアクリル板など感染症予防を徹底するようになりました。検査機器としては、口腔内の状況を3次元画像で捉えられる歯科用CTを入れており、歯と顎骨の位置関係や、骨の厚みや密度、神経や血管の位置など、従来のエックス線検査ではわからなかった情報が把握できます。その他、歯科用レーザー装置も備えています。また、少しでもリラックスして受診していただけるように、診察室を個室と半個室にしているのですが、今はそれが他の患者さんとのソーシャルディスタンスも保つのにも役立っています。
先生ご自身が心がけておられることは何かありますか?
歯科医師として「井の中の蛙」にはなりたくないので、最新の情報を取り入れて患者さんに還元していきたいと思っています。基本的なことは変わらないけれど日進月歩なので、インプラントの会合や歯科医師会で役割をさせていただき積極的に学ぶようにしています。プライベートでは、ストレスをためないように体を動かすことですね。ゴルフや友人とのテニスもたまには行くようにしています。冬にはスノーボードやスキーを楽しむこともありますよ。
では最後に、読者へのメッセージをお願いします。

子育て中の方は、お子さんを連れて来られるとお子さん優先になり、自分のことは後回しになってしまう人が多いです。当院で妊婦健診を受けても、出産後はご自身のケアに来る余裕がなくなってしまう方もいらっしゃって心配です。お仕事を頑張っておられる方は、定期健診に来れずに期間が空いてしまうとか……。でも、お口の中に悩みや痛みがない場合にも、自分ではわからないことが起こっていることがよくあるのです。自覚症状のない歯周病やお掃除が必要なくらい歯石がたまってるなど、ひどくなってからだと治療が大変です。通院が難しい方にも何とか来ていただけるように、平日20時半まで開けている曜日を設けたり、土日診療を行ったりしているので、気軽に美容院に通うような感覚で来ていただきたいと思います。
自由診療費用の目安
自由診療とはインプラント一式/26万4000円~
ワイヤー矯正/82万5000円~88万円(相談・検査・診断・治療までの標準料金)
マウスピース型装置を用いた矯正/70万4000円~
ジルコニアクラウン/7万1500円(1歯)
骨造成/3万3000円~
ホワイトニング/1万4300円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供を行っております。
カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)については、効果・効能に関して個人差があるため、 カスタムメイド矯正装置(マウスピース矯正)を用いた治療を行う場合は、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。