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小林 正道 院長の独自取材記事

こばやし歯科医院

(草加市/草加駅)

最終更新日:2020/04/01

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草加市西町にある「こばやし歯科医院」は、予防歯科に力を入れた地域住民から親しまれているクリニックである。下町育ちらしく義理人情を重んじる院長の小林正道先生は、にこやかな笑顔で自然と患者の懐に入って信頼関係を築く歯科医師。自分が治療した歯は最後まで責任を持つことを自身の使命としている。待合室と診療室にはそれぞれキッズスペースが完備され、親子で安心して通える環境も魅力だ。設備面では、術前術後を撮って見せ、患者のモチベーションアップにつなげる口腔内カメラ、検査のためのCTのほか、口外バキュームも備え、衛生面にも徹底した配慮がなされている。「患者の痛みがわかる人間」でありたいと話す小林先生、地域住民から慕われるその素顔を探ってみた。
(取材日2017年9月14日)

親子で一緒に。オープンな環境づくりに力を入れる

2014年開業と伺っていますが、開業までの経緯をお聞かせください。

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日本大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科歯科臨床系で口腔外科を専攻し、卒業後は浅草、千葉、渋谷などのクリニックで約20年勤務医をしていました。実は、開業については真剣に考えたことがなかったのですが、僕と同じく日本大学歯学部を卒業して、今年から口腔外科の研修医をしている長男の将来のためにも、開業を考えてはどうか?と歯科衛生士である妻から提案がありました。正直そんなに乗り気ではなかったのですが(笑)、もともと診療所だったこの物件が売りに出されているのを妻が見つけてきて、2014年9月に開業に至りました。

どのような患者さんが多いですか?

近隣の方がほとんどです。あとは、この近くを通っている川口~草加間のバスを利用されている方がおみえになりますね。もともと僕自身、20年以上前からこの地域に住んでいるため、以前から町内会との関わりがあるんです。ですので、町会の会長やその役員の方、子ども会のつながりで通ってくださる方も多いですよ。最初は一人で来られていた方が、ご自分の家族に当院のことを勧めてくれ、そのうち家族ぐるみで通ってくれるといったように、クチコミで患者さんがどんどん広がっている感じですね。年齢層は子どもから高齢者まで幅広く、予防のためにみえる患者さんがメインです。

内装にもこだわっていらっしゃるのですね。

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子どもが多い地域なので、待合室にはキッズスペースを、診療室には子どもが一緒に入れるスペースをそれぞれつくりました。お母さんの治療の際、赤ちゃんをすぐ隣で寝かせておけますし、お子さんの治療の際はお母さんがここで待っていただくこともできます。お子さんの治療時、本来親御さんは一緒に診療室に入らないほうがよいのですが、待合室で離れて待っていると不安な気持ちになることもあると思うので、当院は親御さんの前でオープンに治療できる環境にしています。診療室は各部屋ごとに黄緑、オレンジ、個室はブラウン系と雰囲気を変えて、ブラインドもそれぞれの色味に合わせました。よく「明るく清潔感がある配色」と言われますが、実は僕はノータッチで(笑)、すべて妻が考えました。

義理人情を大切に。地域住民から慕われるその理由

先生の考える地域医療とは?

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もともと日暮里出身ということもあって、義理人情を大切にしたいわゆる下町っぽい考えが根底にありますね。例えば「ちょっと歯が痛いからすぐ見てくれよ」と言われたら「おう、すぐ来なよ」というね。近所付き合いじゃないけど、あまりかしこまった治療はしませんからね。子どもともいつもじゃれ合う感じで、このざっくばらんな感じをいいなと思って通ってくれる患者さんも多いのかもしれません。スタッフ同士も皆いつも仲良く話していて、患者さんにもよく話しかけてくれています。明るく楽しいアットホームな雰囲気こそが大事なのかなと感じています。

怖がるお子さんにはどう接していますか?

少しずつ慣らしていく訓練がとにかく大事。あとは絶対に嘘をつかないこと。痛かったら手を上げてもらってすぐやめたり、「今日はここまでやったら終わりだからね」「次はここまでやるからね」ときちんと約束して終わるなど、嫌がるのを無理に進めないことです。機材一つ一つの用途を説明して、バキュームを手に当ててあげて「掃除機だよ」と怖がらないように教えてあげています。最初の頃はバキュームさえ入れられなかった子も、少しずつ平気になっていきますよ。あと最初に来たときに口腔内カメラで顔写真を撮って、徐々に慣れてくるとカメラで遊ぶ余裕も出てきて、僕は僕で「治療を頑張らないとプリントアウトして学校に貼るからね」と冗談を言ったり(笑)、そうやって笑い合って、できるだけリラックスできる雰囲気をつくっています。

地域のかかりつけ医として患者さんとの信頼関係をとても上手に築いていらっしゃるのですね。

町会絡みの地域の盆踊りなどで子どもたちと顔を合わせたときには、「たまには来ないとダメだよ」と声をかけたりしています。僕自身は、自分が治療した歯には最後まで責任を持ちたいと常々思っているのです。また患者さんには、なぜ予防が大事なのかを納得してもらえるようきちんと動機づけして、納得してもらえるように説明することを心がけています。本来、歯科医院なんて痛くならなければ来たくない場所ですからね。「歯科医院に通うのは、こんな理由があるんだよ」ときちんと動機づけすることで、患者さん自身に「行かないといけないんだ!」と意識づけることも自分の使命だと思っています。なおかつ「僕が治療したところはずっと僕が管理するんだし、僕も自分で治療したところは見たいから来てね」という気持ちもあるんです。

噛むことと食べることは、生きていく上でも大事なこと

歯科医師としてやりがいを感じる瞬間は?

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入れ歯を嫌がっていた患者さんに「入れなければダメだよ、僕に任せて」と信頼関係をつくって納得してもらうまで説明をして、入れ歯を作ったことがありました。実は、噛むことは非常に大事で、噛むことで脳に刺激が伝われば、目つきまでもが変わることもあるんです。そういった、歯によって起こる変化を目の当たりにすると、やはり歯科医師としてやりがいを感じますね。歯がないと食事内容にも制限が出てくるので、さまざまな意欲が低下していくのかもしれません。噛むこと・食べることは生きていく上で一番大事なことだと考えています。

診療の際に大事にされていることは?

仕事帰りに町会役員の方の焼き鳥屋さんなどに飲みにいく機会も多いのですが、そういう場で「最近なかなか予約取れないんだよね」と言われることもあり、「予約を取りにくい歯科医院」になってはマズいなと感じています。実際、2週間先の予約になることもあって、それだけ患者さんに来てもらえることはありがたいのですが、僕は「痛い」と言われたらすぐに早く診てあげたいと思う。やはり医療者というのは患者さんの痛みがわかる人間でなければいけないですからね。そういう義理人情が自分の根底にあって、診療でも大事にしていることです。

読者へのメッセージをお願いします。

例えば、お子さんの治療内容については、カメラ画像を見せながらここはこうだからこうだよと納得いくまで治療内容を説明して、お母さんの不安要素を払拭するようにしています。僕が子ども時代の歯科医師は本当に怖くて、今でもトラウマになっているほどなんですが、その自分の持つ嫌な歯科医師像を僕の患者さんには感じてもらいたくないと無意識に思っているのかもしれません。それにもともとあまり近所の方たちからも歯科医師だと意識されていない気がしますね(笑)。普段休みのときはTシャツ・短パンで町会の方たちと飲んだりしていますし、堅苦しい信念やかしこまった治療なども苦手ですが、患者さんの治療を行う上ではきちんと動機づけをして、信頼関係を築き、僕が死ぬまで患者さんを支えていきたいです。

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