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小林 正道 院長の独自取材記事

こばやし歯科医院

(草加市/草加駅)

最終更新日:2022/10/03

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閑静な住宅街が広がる草加市西町に「こばやし歯科医院」はある。2014年の開業以来、院長の小林正道先生の親しみやすい人柄と、「自分が治療した歯は最後まで責任を持つこと」を使命とした信頼のおける診療で、地域住民から親しまれているクリニックだ。緑の多い院内はホッとする雰囲気で、広いスペースを取った個室の診療室もあり、子ども連れでも気兼ねなく治療を受けられる。設備面では、術前術後の写真を撮って患者のモチベーションアップにつなげる口腔内カメラや検査のための歯科用CTのほか、口腔外バキュームも導入し、衛生管理にも配慮している。義理人情を大切にした診療で地域住民から慕われている小林院長に、これまでの道のりやクリニックの特徴、医療への向き合い方について話を聞き、その素顔に迫ってみた。

(取材日2022年9月7日)

子ども連れでも治療を受けやすいオープンな環境

2014年開業と伺っていますが、開業までの経緯をお聞かせください。

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日本大学歯学部を卒業後、同大学大学院歯学研究科歯科臨床系で口腔外科を専攻し、卒業後は浅草、千葉、渋谷などのクリニックで約20年勤務医をしていました。実は、開業については真剣に考えたことがなかったのですが、僕と同じく日本大学歯学部を卒業して歯科医師になった長男の将来のためにも、開業を考えてはどうか、と歯科衛生士である妻から提案がありました。正直そんなに乗り気ではなかったのですが(笑)、もともと診療所だったこの物件が売りに出されているのを妻が見つけてきて、2014年9月に開業に至りました。現在、息子は他院で勤務する傍ら、当院でも週1日診療を行っています。

どのような患者さんが多いですか?

近隣にお住まいの方がほとんどです。あとは、この近くを通っている川口~草加間のバスを利用されている方がおみえになります。もともと僕自身、20年以上前からこの地域に住んでいるため、以前から町内会との関わりがあるんです。ですので、町会の会長やその役員の方、子ども会のつながりで通ってくださる方も多いです。最初は一人で来られていた方が、ご自分の家族に当院のことを勧めてくれ、そのうち家族ぐるみで通ってくれるといったように、クチコミで患者さんがどんどん広がっていると感じています。年齢層は子どもから高齢者まで幅広く、予防のために来られる患者さんが中心です。

内装や設備にもこだわりが感じられます。

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子どもが多い地域なので、診療室には子どもが一緒に入れるスペースをそれぞれ作りました。今は感染症対策のためキッズスペースを設置していませんが、お母さんの治療の際、赤ちゃんをすぐ隣で寝かせておけますし、お子さんの治療の際はお母さんが診療ユニットの脇で待っていただくこともできます。お子さんの治療時、本来親御さんは一緒に診療室に入らないほうがよいのですが、待合室で離れて待っていると不安な気持ちになることもあると思いますので、当院は親御さんの前でオープンに治療できる環境にしました。その他の設備としては歯科用CTや口腔外バキューム、口の中を撮影する口腔内カメラなどをそろえ、止血や口腔粘膜疾患の治療に用いる歯科用レーザー機器も導入しています。

義理人情を大切に。地域住民から慕われるその理由

先生の考える地域医療とは?

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もともと僕は日暮里出身ということもあって、義理人情を大切にしたいわゆる下町っぽい考えが根底にあります。例えば「ちょっと歯が痛いからすぐ見てくれよ」と言われたら「おう、すぐ来なよ」というね。近所付き合いじゃないけれど、あまりかしこまらず、お子さんを診る時もいつもじゃれ合う感じです。このざっくばらんな雰囲気をいいなと思って通ってくれる患者さんが多いのかもしれません。スタッフ同士も仲が良く、皆いつも楽しげで、患者さんにもよく話しかけてくれています。明るく楽しいアットホームな雰囲気づくりこそが大事なのかなと感じています。

怖がるお子さんにはどう接していますか?

少しずつ慣らしていく訓練がとにかく大事。あとは絶対に嘘をつかないことです。痛かったら手を挙げてもらって、手が挙がったらすぐに治療をやめる、「今日はここまでやったら終わりだからね」「次はここまでやるからね」ときちんと約束して終わる、など嫌がるのを無理に進めないようにしています。例えば、バキュームを手に当ててあげて「掃除機だよ」と怖がらないように機材一つひとつの用途を教えてあげると、最初の頃はバキュームさえ入れられなかった子も、少しずつ平気になっていきます。治療の段階では口腔内カメラで顔写真を撮るのですが、余裕が出てくればカメラで遊んだっていい。そんなふうに、冗談を言って笑い合って、できるだけリラックスできるよう接しています。

患者さんとの信頼関係をとても上手に築いていらっしゃるのですね。

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僕は、自分が治療した歯には最後まで責任を持ちたいと常々思っています。ですから患者さんには、なぜ予防が大事なのかを納得してもらえるようきちんと動機づけして、納得してもらえるように説明することを心がけています。本来、歯科医院なんて痛くならなければ来たくない場所ですからね。「歯科医院に通うのは、こんな理由があるんだよ」ときちんと動機づけすることで、患者さん自身に「行かないといけないんだ!」と意識づけることも自分の使命だと思っています。そして、「僕が治療したところはずっと僕が管理するんだし、僕も自分で治療したところは見たいから来てね」という気持ちもあります。

口腔外科専攻の歯科医師2人で地域の歯の健康を担う

歯科医師としてやりがいを感じる瞬間は?

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以前、入れ歯を嫌がっていた患者さんに「入れなければダメだよ、僕に任せて」と信頼関係をつくって納得してもらうまで説明をして、入れ歯を作ったことがありました。実は、噛むことは非常に大事で、噛むことで脳に刺激が伝われば、目つきまでもが変わるといったこともあり得ます。そういった、歯によって起こる変化を目の当たりにすると、やはり歯科医師としてやりがいを感じますね。歯がないと食事内容にも制限が出てくるので、さまざまな意欲が低下していくのかもしれません。噛むこと・食べることは生きていく上で一番大事なことだと考えています。

近年、院内での変化は何かありましたか?

2019年頃から息子が週1日診療に加わったことは変化の一つですね。息子は口腔外科を専門に学んでおり、日本大学歯学部を卒業後、埼玉医科大学総合医療センターの歯科口腔外科に勤務しています。僕も口腔外科を専攻していましたが、息子と僕らでは治療方法や大学での教育も違いますから、新たに必要なものがあればそろえていこうと考えています。また、最近近所の方に会うと「なかなか予約取れないんだよね」と言われることもあり、「予約を取りにくい歯科医院」になるのは良くないと感じています。実際、2週間先の予約になることもあり、感染症が流行しても患者さんが減らずに来てもらえることはありがたいのですが、僕は「痛い」と言われたらすぐに早く診てあげたいと思うので、そういった痛みにすぐに対処できる体制を整えていきたいです。

読者へのメッセージをお願いします。

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例えば、お子さんの治療内容については、カメラ画像を見せながらここはこうだからこうだよと納得いくまで治療内容を説明して、お母さんの不安要素を払拭するようにしています。僕が子ども時代の歯科医師は本当に怖くて、今でもトラウマになっているほどなのですが、その自分の持つ嫌な歯科医師像を僕の患者さんには感じてもらいたくないと無意識に思っているのかもしれません。それに、もともとあまり近所の方たちからも歯科医師だと意識されていない気がしますね(笑)。普段休みのときはTシャツ・短パンで過ごしていますし、堅苦しい信念やかしこまった雰囲気も苦手ですが、患者さんの治療を行う上ではきちんと動機づけをして、信頼関係を築き、僕が死ぬまで患者さんを支えていきたいです。

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