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横山 哲夫 院長の独自取材記事

YYキッズクリニック

(西東京市/保谷駅)

最終更新日:2019/08/28

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保谷駅からしばらく歩くと見えてくる「YYキッズクリニック」。窓に描かれた、元気にはしゃぐ子どもたちのイラストが目印だ。院内にはカラフルなソファーや動物の形をした椅子、壁に掛かった遊び道具など、子どもたちを楽しませる仕掛けがたくさん。院長を務める横山哲夫先生は子どもたちが楽しくなるようにとかわいい魚の帽子をかぶっていて、親しみやすい人物だ。そんな子ども思いの横山院長に、診療で大切に考えていることや、これまでの診療経験などについてたっぷりと話を聞いた。
(取材日2015年4月8日)

子どもたちが楽しく過ごせる場所をめざして

明るい雰囲気の院内ですね。

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ありがとうございます。子どもたちが来たくなるような医院にしたいと思ってつくりました。ホームページや院内のあちこちに描かれている子どもたちのイラストは、当院のオリジナルのキャラクターで「元気いっぱいの、わんぱくな子どもたち」をイメージしています。医院のコンセプトとして、子どもが楽しめる場所であることが第一にありましたし、「医療は楽しく」というのが私のモットーです。最終的には患者さんの「happiness」にたどり着けるように、楽しく、そしてその根底には優しさがあるようにしたいと考えています。

開業にあたりこの場所を選ばれたのはなぜですか?

勤務していた清瀬小児病院が他の病院と統合することになり、私も辞めようと考えていました。ところが、先輩や医師仲間たちから開業を強く勧められたんです。ありがたいことに彼らがこの場所を見つけてきてくれて、その気持ちに応えようと開業を決意しました。開業してみて、患者さんやそのご家族との距離が近いことが病院勤務の時とは違うなと感じます。病気のことだけではなく生活にまで関わっていく必要がありますからね。

どのような症状の患者さんが多いですか?

熱、咳、鼻水などのいわゆる風邪の症状や気管支炎の方。それから、アトピー性皮膚炎の方も多くいらっしゃいますね。皮膚に関して気になるところがあるお子さんは、昔に比べても増えているように感じます。お母さんがお子さんを大切にしている気持ちは今も昔も同じ。ただ、例えば洗っているつもりが洗えていないということはあるようです。脇の下や首元など、きちんと伸ばして手で洗ってあげるときれいに汚れは落ちますよ。手で直接洗ってあげれば、皮膚が弱いお子さんにも安心ですからね。

低身長のお子さんの相談も多いそうですね。

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当院では低身長の治療は行っていませんが、病気なのか病気でないのか、治せるものなのかどうかということを診断し、治療の必要があれば大きな病院をご紹介します。お子さんの身長をグラフにしたときの成長速度や、お父さんお母さんの身長がどのくらいか、思春期を過ぎているのかどうかなど、総合的に診て判断をしています。

子どもの健康について、親に知ってもらうことが大切

先生が医師を志したきっかけを教えてください。

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小さい頃は野球選手になりたいと思っていて、実は、私が医師になることを望んでいたのは父なんです。ただ、医学部に進んでからは迷いはありませんでした。大学時代にずっと塾の講師をしていて、子どもと接する機会が多かったこともあり、早い段階で小児科を専門にしようと決めていました。

大学卒業後は小児病院でご経験を積まれたのですね。

卒業後の4年間で大学の関連病院を回ったのですが、医師の数も少ないのでそこでは自分で何でもこなさなければなりませんでした。その後、勤務した清瀬小児病院で先輩に指導を受けたことが私のターニングポイントになりました。血糖値の低い子どもが来たのでそのまま点滴をしようとすると、先輩に「何をやってるんだ!」と怒鳴られたんです。先輩が私に注意しようとしたのは処置のことではなく、「なぜその症状が出たのか」という原因を調べなかったからでした。目の前の治療ももちろん大事ですが、原因を追求しなければその子はまた同じ症状になってしまう可能性があります。ただ治すだけではなく、体の中で何が起こっているのかを見極めた上で治療をしなければならないということを先輩は言っていたのです。治療の説明だけをするのではなく、原因をきちんとお伝えすることで、次につながる医療になるのです。

小児糖尿病や新生児医療がご専門だそうですね。

ええ。小児病院時代には、小児糖尿病などの治療を行う内分泌代謝科に所属した後、新生児科の部長を務めました。内分泌代謝科は慢性疾患が多いので体の中で何が起こっているのかを検査データをもとに常に考える必要があります。一方の新生児科は、とにかくすぐに処置を行わなければならない分野。呼吸や心臓の問題が多いので、体を観察することが診察において重要になります。その両方を経験できたことが、今の診療にも生かされています。当院では、必ずお子さんに上半身を脱いでもらうのですが、それは自然な状態での呼吸を診るためです。発疹などを見つけられたり、喘息発作の場合でも目で見てわかったりしますから、「この状態がもっとひどくなったら夜でも病院に行ってください」と、親御さんに一緒に確認しながらお伝えできるのです。

症状を確認できることは親御さんにとっても安心ですね。

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診察の際にはあらかじめ起こりそうなことをある程度予想して、説明をして差し上げることが大事だと思っています。これから熱が出そうだと伝えておけば、実際に熱が出た時にも慌てなくて済みますからね。どうなったら病院に行ったほうがいいのか、その判断ができるように普段からお母さんたちに伝えるようにしています。お母さんたちから「先生が言っていたように、家で様子を見ながら対応していたら良くなりました」って言ってもらえるのが、一番うれしいですね。このような、親御さんの理解を深めるための啓発活動も小児科医師の役割だと思っています。

治療や服薬が子どものしつけにもつながる

お子さんと接する上で気をつけていらっしゃることはありますか?

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子どもたちとただ友だちになるだけでは駄目なんです。叱るときには、ちゃんと叱ることも必要です。「子どもが薬を飲みたがらなかったので飲ませませんでした」というお母さんが時々いらっしゃいますが、お母さんにはもうちょっとだけ頑張っていただきたいと思います。今は飲むことがつらくとも後から楽になる、子どもはそう思うことはできませんがお母さんならそれを理解できるはずです。半分しつけだと思って、努力していただければと思います。もちろん、しっかりとお子さんに言って飲ませているお母さんもたくさんいますよ。

印象深い患者さんはいらっしゃいますか?

私は指導をする立場だったのですが、あるお子さんの治療をしていた時に、突然急変して心臓が止まりそうになってしまったことがあります。医師も看護師もかかりっきりで何とか助けようと力を尽くしました。どうにか命は助かったのですが、残念ながら脳に障害が残ってしまい、それからしばらくしてご自宅で亡くなられました。数ヵ月後にそのお母さんと病院で会うことがあり、「ここにはいい思い出がないからつらいでしょう」と声をかけたら、「先生、それは違います」と言われたんです。自分の子どものために、医師やスタッフたちがみんな一生懸命になって動いてくれた、それがいい思い出になっているということでした。そういう捉え方をしてくださる方もいるんだと、驚きました。いつも患者さんに対しては「もし自分の子だったら」という気持ちで向き合っていますが、それが伝わったような気がしますね。

お休みの日はどのようにお過ごしですか?

息子が小学生の時に地域の野球チームに入っていたので、そのお父さんたちと組んで草野球をしています。それから年に2、3回はスタッフを連れて旅行に行きますね。時々、東京を離れてリフレッシュすることで、患者さんに接するときに必要な優しさを補充しています。また、時々ですが日曜に朝早く起きて名栗川に出かけます。そうした時間を持つことが、長く診療を続けていく秘訣かもしれませんね。

今後の展望をお聞かせください。

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小児科の医師としては、やはり親御さんへお子さんの体についての啓発活動を今後も続けていきたいと思っています。また、西東京市は小児科医院が少ないということもあり、地域での連携も非常に重要です。そのため、診療の経験や知識を共有する目的で、医師が集まって勉強会も行っています。開業医としては、今後も長く患者さんに関わっていきたいです。病気を乗り越えていく課程を見守ることで、子どもの成長を如実に感じることができますからね。

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