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大野 喜久郎 院長の独自取材記事

ゆしまクリニック

(文京区/新御茶ノ水駅)

最終更新日:2019/12/24

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JR中央総武線御茶ノ水駅から徒歩7分。東京医科歯科大学医学部附属病院の裏手にある「ゆしまクリニック」は、2015年1月に開業し、2年目を迎えるクリニックだ。一般内科から循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腎臓内科、そして脳神経外科まで標榜し、広く患者の要望に応えている。「時間をかけた診療で信頼関係を築きながら、大学病院レベルの治療をご提供したい」と話す大野喜久郎院長。その言葉どおり、大学病院で勤務経験のある、もしくは現在も勤務中の各科目の専門の医師による診療を行っている。今回は大野院長に、治療のことや患者への想い、今後の展望までじっくり聞いた。
(取材日2016年4月28日)

かかりつけ医でありながら、専門的にも診る

クリニックの特徴をお教えください。

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当院は、一般内科から循環器内科、呼吸器内科、消化器内科、腎臓内科などの広い内科領域に加え、頭痛や脳血管の疾患などを診る、脳神経外科も標榜しています。私は長年、脳神経外科を専門としてきましたが、現在は内科全般の診療も担当しています。また、当院のすぐ近くにある東京医科歯科大学医学部附属病院から、さまざまな分野の先生が非常勤医師として診療に来てくれていますよ。当院の特徴は、地域のクリニックとして気軽にかかっていただけること。その中で、広くオールラウンドな診療に対応すること。かかりつけでありながら、専門性も備えている。それが最大の強みですね。

東京医科歯科大学医学部附属病院との医療連携も密だとか。

私自身、長年勤務していましたし、現在も勤務をしている先生方が当院で外来を担当されています。そのため、「この病気ならばこの先生にお任せしよう」と、心から信頼できる専門の医師を、スムーズにご紹介することができるのです。当院で診療している中で、手術やより専門的な治療が必要となった場合はもちろん、当院で外来を担当した医師が、そのまま大学病院で入院治療を行い、退院後にはまた当院に通っていただくことも可能ですから、患者さんにとっても同じ医師に診られる安心感がありますよね。また、反対に大学病院側で退院される患者さんに、経過観察の診療で通うクリニックとして、当院をご紹介いただくこともあります。場所もすぐ近くにありますから、患者さんたちも通いやすいと言ってくださっていますよ。

診療される際に気をつけていることは何ですか?

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患者さんのお話をよくお伺いすることですね。大学病院に勤めていた頃は、具合が悪い状態の患者さんを何時間もお待たせしてしまうことや、短い診療時間しかお取りできないことに、とても心苦しさを感じていました。そのため、クリニックではなるべくお待たせせずに、一人ひとりの患者さんに時間をかけた診療がしたいと考えているのです。その中で、症状や生活習慣、普段はどんなお薬を服用しているのかなど、細かくヒアリングし、まずは病気の外殻を把握することで、必要な検査や重篤性を考えていきます。また、患者さんのご要望をお伺いすることも非常に大切にしています。患者さんが何を心配し、来院されたのか。まずはそのご不安を取り除いて差し上げたいのです。その上で、医師としての説明責任と透明性を全うし、患者さんに真摯に向き合った医療をお届けしていきたいと思っています。

医療の飛躍的な進歩を感じながら、歩んできた医師人生

先生の専門である脳神経外科領域についてお聞かせください。

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現在は、頭痛にお悩みの方や、脳血管に障害がある方、脳腫瘍のある方などが来院されています。当院で診断を行い、お薬での治療をしたり、重篤な場合には東京医科歯科大学医学部附属病院にご紹介して手術をお受けいただくこともあります。例えば一言で頭痛と言っても、外傷であったり、脳に原因があったりと、さまざまな病気が考えられるため、「頭が痛いけれど、内科でいいのかな?」と悩まれる患者さんも多いのです。しかし当院は、内科の他に脳神経外科も標榜していますから、どちらの領域の病気であっても専門的に診断することができるのです。また、その専門性を生かし、セカンドオピニオンにも対応していますから、現在の治療方針にご不安をお持ちの方にも、力になれると思っています。

先生が脳神経外科の医師をめざされたきっかけは?

中学生の頃に放送されていた、脳神経外科の医師をテーマにした海外ドラマを観たことがきっかけですね。難しい手術に一生懸命取り組むその姿に憧れ、医療への道を決意しました。私が医師になった当時は、脳腫瘍は不治の病でした。しかし、CTスキャンやMRIなどの誕生によって、脳神経外科領域の診療レベルはぐんと高まったのです。それまでは、実際に手術をしてみないとわからなかった病態も、CTスキャンによって切開せずとも頭の中の状態を見ることができるように。あの当時の衝撃と感動は、今でも忘れられません。それから、治せるようになった病気は圧倒的に増え、それに伴い医師たちの技術レベルもぐんぐん高まっていきました。ここ40~50年の間で飛躍的に進歩した脳神経外科の医療レベルを体感しながら、医師人生を送れてきたことに感謝しています。

患者さんとの印象的だったエピソードはありますか?

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病気が治って退院されていった患者さんの姿を見ることは医師として何よりの喜びですが、心にずっと残るのは、助けることができなかった患者さんたちです。医師の技術不足ならば、もっともっと鍛錬を積む努力ができますが、治療法がない、治療薬がない。あったとしても、その患者さんには効果がないといった問題が、最も悲しいことです。例えば、現在なら治療可能な病気であるくも膜下出血も、1970年頃には不治の病だったのです。きっと今助からない病気も、何十年後には助かる病気になっているはず。そう思うと、悔しい気持ちでいっぱいになりますね。しかしその分、日々進化している医療を知り、学んでいくことは非常に大切なことで、医師としての大きな喜びでもあります。

患者に寄り添い、貢献していけるクリニックをめざして

開業の経緯をお教えください。

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当院は、医療法人社団「湖歩会」の一員として、2015年1月5日に誕生しました。大学病院でやるべきことはすべてやり尽くしたと自負できるようになった頃、湖歩会の理事長先生にお誘いいただき、ゆしまクリニックの院長に就任したのです。かかりつけ医として一人ひとりの患者さんに役立てるよう、初心に戻り、余生を捧げたいと思いました。2年目となり、感じることは、患者さん一人ひとりとの関係性をより深く築けているということ。時間をかけた診療を通して、患者さんのご不安や喜びなどの気持ちにふれ、少しずつ信頼関係を構築することができていると感じています。これまでは、論文発表を通して顔の見えない世界中の方にまで貢献できる医療を行っていました。しかし現在は、患者さんのお顔を一人ひとりきちんと見ながら、身近で支える医療ができている。どちらも医療には必要不可欠であり、そのどちらも経験できていることがとてもうれしいですね。

ところで、お忙しい先生のリフレッシュ方法は?

私はスポーツもしませんから、映画を観ることが唯一の趣味ですね。映画館は時間がなく、なかなか足を運べないので、家でゆっくりとDVDを観ることが多いです。ジャンル問わず、さまざまなものを観ますよ。例え同じ作品であっても、それを観る年齢や置かれている状況によって、まったく感じ方が変わってしまうところが面白いのです。中でも、印象的な映画で「生きがい」がテーマのものがあります。医師としても、一人の人間としても、非常に考えさせられる作品でしたね。世界で見ても、そんな作品をつくれる映画監督が好きですね。

今後、どんなクリニックをめざしていますか?

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一般的なクリニックとして幅広い総合医療を行っていくことと同時に、専門性の高い医療をご提供していく。この当院の最大の特徴をさらに強化し、より多くの患者さんのお役に立っていきたいですね。大学病院との連携をスムーズに行うクリニックが、大学病院の裏手にあるというところも、患者さんにとっても通院の利便性は高いと思います。とはいえ、気軽に通えるクリニックというのがポイント。オールラウンドな診療に対応していますから、どんな症状であっても気兼ねなく来院いただきたいですね。そうして、患者さん一人ひとりに身近で寄り添い、貢献していけるクリニックとなっていければうれしいと思っています。

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