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高野 誠 院長の独自取材記事

たかの内科・脳神経外科クリニック

(国分寺市/国分寺駅)

最終更新日:2021/10/12

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック main

国分寺駅より徒歩1分に位置する「たかの内科・脳神経外科クリニック」。院長の高野誠先生は、長年にわたり脳卒中を中心とした診療を行ってきた脳神経外科の専門医師だ。「専門分野にとらわれない温かい医療で患者さんの悩みを解消したい」との思いから、2014年12月、内科併設の医院を開業。落ち着いた雰囲気の院内には、マルチスライスCTなど各種検査機器が備えられ、風邪や腹痛などの日常的な疾患から、脳卒中などの重大な病気まで幅広い症状をカバーしている。あらゆる病気の困り事を相談できるとあって、開院以来、年齢を問わず多くの患者が訪れているという。「地域のかかりつけ医」をめざし、患者の悩みに寄り添う高野院長に話を聞いた。

(更新日2019年10月15日)

内科的な疾患の診療から体全体の健康をカバーしたい

内科・脳神経外科を併設した医院を開業された経緯を教えてください。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック1

私は以前、地域の急性期医療を担う総合病院において、脳神経外科の専門医師として脳卒中などの治療を長年にわたり行ってきました。さまざまな病気の治療や手術、術後の管理を通し、患者さんの元気な姿を支えることに喜びとやりがいを感じていました。しかし、ある程度の年齢を迎えた時、立場的にも体力的にも同じ仕事を続ける難しさに気づいたんです。かねてより患者さんの日常生活に寄り添う「かかりつけ医」の重要性を認識していたこともあり、開業医という働き方を意識するように。内科を併設した理由は、風邪でも何でも相談できる医院にしたいと考えたからです。脳神経外科になじみのない方にも気軽に来院してほしいという思いを込めて「たかの内科・脳神経外科クリニック」と掲げることにしました。

開業前と比べて心境の変化などは?

2014年の開院当初、来院される層としては高齢の患者さんを想定していたのですが、実際は思っていたよりも若い患者さんが多い印象ですね。駅に近いこともあり、幅広い年齢層の方に利用していただいています。症状として多いのは、風邪やインフルエンザ、頭痛の他、脳卒中が心配で検査を希望される方。以前に勤めていた病院で診ていた方も来ていただいていますね。また、小中学校や高校の生徒が頭を打って出血して、養護教諭の方と一緒に来院することもあります。頻繁に頭痛を訴えるお子さんも最近は多いですから、ご両親にとっても近隣に脳神経外科を診れる医院があると安心だと思います。大きな病院と比べれば待ち時間も短いですしね。近隣の医院から頭痛の精密検査を依頼される機会も増えました。この場所で必要とされていると感じる場面が多々あり、開業して良かったなと思います。

この土地を選んだ理由や設備面でのこだわりはありますか。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック2

国分寺駅に近く、広さも十分あり、周辺に脳神経外科を専門としている医院が少なかったためこの場所に決めました。建物の2階ですがエレベータもありますし、院内は段差をなくし、多目的トイレを設置するなどしてすべてバリアフリーになっています。内装は落ち着いた色使いをメインに、患者さんにほっとしてもらえる落ち着いた雰囲気を意識。受付はホテルのロビーカウンターのようなつくりにして、安心感を演出しています。設備面では、個人の医院ではありますがなるべく精度の高い検査ができるよう、全身の内部を撮影できるマルチスライスCT、頸動脈の動脈硬化や狭窄の状態などがわかる超音波診断装置、肺炎や肺がん、骨の変形などを調べるレントゲン撮影装置、不整脈・狭心症などに用いる心電図などをそろえています。

会話を大切に頭痛の治療や脳卒中の予防にあたる

頭痛の症状を訴える患者が多いと伺いました。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック3

頭痛と一言でいっても、その原因は風邪や眼精疲労、寝不足、ストレスなどさまざまです。最近増えていると感じるのは、パソコンの長時間使用による目の疲れ、肩こりからなる頭痛での来院ですね。元来、日本人は肩こりになりやすいと言われていますし、仕事でパソコンを使う時間も昔に比べると増えました。それが原因になっている場合が多いのではないでしょうか。また、女性に多いのが片頭痛の症状。そもそも片頭痛とは、血管の収縮と膨張によって痛みが生じる病気です。残念ながら痛みを完全に取り除くことはできませんが、血管の動きを抑制を図る薬もありますので、比較的楽に病気と付き合っていけると思います。中には片頭痛ではなく、異なるタイプの頭痛や、場合によっては脳卒中など命に関わるものもあります。まずは患者さんの話をよく聞き、どんな特徴の頭痛かを把握してから必要に応じた検査に移ることを心がけています。

自分の痛みをうまく伝えられない方へのケアはどうされていますか。

そういう方には、こちらから質問を投げかけるようにしています。特に過去の症状については「今はもう治っているから」と話さない方が多いんですね。例えば麻痺などがあっても一時的に良くなってしまうと、患者さん自身が問題ないと判断してしまう。そういった見逃しが大きな脳梗塞につながることもありますので、会話は大切にしています。カルテの隅に患者さんの性格や趣味をメモしたり、場合によっては、治療と関係のない雑談をすることもありますね。診察して「大丈夫ですよ」と言うだけで安心して帰る方もいますが、頭痛に悩んでこられる方は「命に関わる病気では」と深刻に考えるケースが多いので、きちんと検査をして問題がないことを確認していただくようにしています。めざすのは「受診して良かった」と思える医院。自分ができる限り相談にのり、悩みを取り除きたいと思っています。相談しやすい先生だなと思ってもらえたらうれしいです。

脳卒中を経験された方も通院されているそうですが、普段の生活で気を付けることはありますか。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック4

健康的な生活をしていても、年齢が高くなるほど脳卒中になる確率は上がります。発症は血圧と関係がありますが、血圧が高くなってもすぐには症状が体に出ないため、気づかないことがよくあります。健康診断を受けて自分の血圧を知り、高ければ早めにコントロールすることが大切です。脳卒中で一番困るのは、症状がある程度進んでから発見してしまい、後遺症が残ってしまうケース。当院では、脳卒中の疑いが認められた場合、CT検査と頸動脈エコーによって血管の太さや詰まり具合を判断し、治療の有無を判断。進行を抑えるための薬の処方や手術、リハビリテーションを行っています。また、脳卒中の危険因子となりやすい高血圧や高脂血症、糖尿病といった内科的な病気の管理・コントロールも指導。予防や再発防止に力を入れています。

幅広い診療で地域のかかりつけ医をめざしたい

医師をめざしたきっかけを教えてください。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック5

医師になろうと決めたのは高校生の時。父が心筋梗塞で長期間の入院をし、その時の父の姿や治療にあたってくれた医師の様子を見て、困っている人を助けたいと思ったことがきっかけです。大学は北里大学医学部へ。ボート部に所属して大会に出場するなど、部活に勉強にと充実した学生生活を送りました。自分の専門を決めたのは大学6年生の時です。当時、私の周りには神経学といった脳神経外科に関する学問を苦手とする学生が多く、外科系の志望者ばかりでした。そんな中「他人がやらない分野をやってみよう」と思い立ち、脳神経外科を選択。各地の脳神経外科で科長やセンター長を経験し、開院に至ります。

プライベートな時間はどのように過ごされているのでしょう。

健康維持と気分転換を兼ねて、スポーツジムに泳ぎに行っています。勤務医時代は救急の患者さんの対応などもあり、あまり自分の時間を持つことができませんでした。開業してからは、診療以外の事務的な作業などは増えましたが、時間的には少し余裕ができたんです。患者さん一人ひとりとじっくり向き合う時間を設けたり、これまであまり参加できていなかった医師会で地域の先生方と積極的に交流したりと、いろいろなことに取り組んでいる最中です。開業から1年たち、大きな変化はありませんが、少しづつ自分の診療スタイルが見えてきたように思います。

読者へのメッセージをお願いします。

高野誠院長 たかの内科・脳神経外科クリニック6

院名に「脳神経外科」というあまり一般的ではない言葉が入っているので、どんなときに受診すればいいのだろうと思われるかもしれませんが、体について何か困ったことがあれば気軽にご相談いただければと思います。風邪や花粉症、生活習慣病など、幅広い症状に対応いたします。もちろん、脳卒中などの大きな病気の治療もお任せください。地域のかかりつけ医をめざし、今後も患者さんに合わせた診療を提供していきます。

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