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長澤 和弘 院長の独自取材記事

大森ながさわ眼科

(大田区/大森駅)

最終更新日:2020/01/06

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JR大森駅西口を出てすぐという至便のロケーションを誇るのが「大森ながさわ眼科」だ。長澤和弘院長は2014年の開院以来、良好なアクセスと休日診療で患者の利便性を追求。OCT(眼底三次元解析装置)などの充実した検査設備を活用する一方、訪れる患者の「見え方の質」を探っていく診察に力を注いでいる。「外傷がない目の痛みでの来院は、ほとんどが眼精疲労によるもの」と語る長澤院長。日々目が酷使されるこの時代に、眼科の医師としてどう向き合っているかを聞いた。
(取材日2016年8月26日/情報更新日2019年1月17日)

「見え方」に興味 研究から臨床の道へ

まさに駅近という立地ですが、開業までの経緯を教えてください。

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当院を開くまで、私は神奈川県内の眼科医院で副院長を務めていた時期が長く、眼瞼下垂の手術をお願いするといった信頼関係のある医師は今でもほとんどが神奈川の先生方です。大森は川崎まで2駅と神奈川に近く、駅の利用客も多い。勤務医として20年近くを過ごし、そろそろ独立をと考えていたところで現在当院が入っている場所が空いたことを知り「ちょっと手狭な地階だけれども、これ以上の場所はない」と決断しました。「とにかく通う方にとって便利でありたい」という思いがあり、アクセスもその一つなのですが、開院以来休日診療を充実させているのも特徴。土曜日、祝日のいずれも、午前および午後の診療を行っております。日曜日の診療は2019年2月に終了予定です。

東京大学の大学院で心理学の研究に従事した後、千葉大学医学部に進まれたそうですね。

はい。東京大学では文学部を専攻し、大学院では心理学の研究室に所属していました。心理学というとカウンセリングの印象が強いかもしれませんが、私のテーマは人間工学に近い内容で、理系出身の教授に指導を受けながら「物理的に光を2倍にしたとき、人はどの程度明るくなったと感じるか」といった実験をしていました。もともと、人間の主観的な「見え方」というものに興味があったんです。しかも、学んで教養に留めるのではなく、職業として生かしたかった。関連する分野の研究者やメーカーの技術者を考えたこともありましたが、当時は理系学部出身者にしか門戸が開かれておらず、ならば臨床にと医学部を再受験し、6年間通いましたが、文系での勉強経験は、患者さんとお話を理解したり、説明をする上で役立っています。

いつごろから見え方の個人差に興味を持ったのですか?

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早かったですね。眼鏡をかけ始めたのが4歳の時でした。眼鏡をかけるだけで見え方ががらりと変わるのに驚いたことを覚えています。私はやや強度の遠視なんです。遠視というと「遠くがよく見える」というイメージがありますが、実は、強度の遠視の場合には視力が下がるのです。しかも、そのまま放置しておくと「弱視」になって、「眼鏡をかけても視力が悪い」目になってしまいます。私も「弱視」になりかけていたようですが、幸い、眼鏡をかけ続けることで視力が上向き、今では、裸眼でも遠くは良く見えています。それでも、例えば映画館で眼鏡なしで映画を観ると、見えるのですが目がとても疲れてしまうんです。遠視の特徴の一つに「目が疲れやすい」こともあるんですね。ですから、眼鏡の必要を感じていない、視力の良い若い方で眼精疲労がひどい場合には、遠視を疑ってみる必要があります。一度、遠視の有無を調べるための詳しい視力検査をお勧めします。

「病気未満」のとき、医師ができること

得意な診療分野は何ですか?

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緑内障の診断には強いという自負を持っています。緑内障の研究と治療で100年以上の歴史がある東京大学医学部附属病院で研修を積んでいるほか、眼底の断層画像を安全・高精細に撮影したいと考え、OCT(眼底三次元解析装置)を開業と同時に備えています。OCTを活用することによって、視野検査だけでの診断に比べて緑内障を早期に発見しやすくなっており、主に緑内障の発見を目的にしている大田区の眼科検診も当院で実施しています。

視力矯正での来院も多いですか?

ええ。同じ建物に眼鏡店が入っていることもあって、眼鏡やコンタクトレンズの処方を多く行っています。当院が気を付けているのは「見えづらくなった」と来院された方の度数を安易に上げないこと。むしろ下げるように勧めることもあります。というのも、勤務中ずっとパソコンで作業していた方が帰り道に遠くの見えづらさを感じるような場合は、装着している眼鏡やコンタクトレンズの度が強すぎるかもしれないのです。遠くを見えやすくした状態で無理に近くを見続けたことで、ピントを調節する目の筋肉が緊張したままになり、一時的に正しく機能しなくなっているということですね。ここでもし矯正の度数を上げれば、事態の悪化に拍車をかけることになります。やや度数を下げて作り直すか、余裕があれば「パソコン作業用」と「運転用」など、場面に応じて複数個を使い分けるのも選択肢です。

目のトラブルはさまざまですが、診断結果で多いのは何ですか?

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眼精疲労です。目の痛みを訴えて来院される方も、外傷があるケースを除けばほとんどは眼精疲労、つまり病気とまではいえない慢性的な目の疲れと診断されます。大事な目が痛むと「何か重大な病気なのでは」と、心配になるものですが、急激な視力低下がなければそれほど恐れる必要はありません。かといって医師の出番がないわけではなく、私の考えでは、むしろここからが大事。眼精疲労の症状を和らげるための点眼薬の処方だけでなく、想定されるさまざまな要因から原因を突き止め、改善法をお伝えしています。例えば、何かを注視していないときに目がやや外を向いている先天的な傾向の「外斜位」。少し前に“隠れ斜視”としてテレビで話題になりましたが、これもまっすぐ見るために目の筋肉が絶えず働いて眼精疲労の原因となりうるため、診察時にチェックしています。外斜位の方には、特に近くが楽に見える「プリズムレンズ」の眼鏡を提案することもあります。

患者とわかりあうための「翻訳能力」

そのほかに力を入れている診療分野がありますか?

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眼球でとらえた像が神経を経て脳に伝えられるまでの機能に関わる「神経眼科」の診断を行っています。診療科目でいうと眼科・神経内科・脳外科が重なる領域で、眼科の医師である私の役割は「ものが二重に見える」「左右どちらかに目を動かしづらい」といった症状に現れる神経や脳の疾患を見逃さないことです。具体的な病名として、神経がショートを起こす「多発性硬化症」などがありますが、もっとも警戒しなければならないのは、目とつながっている神経を圧迫するほど肥大化して破裂寸前の「脳動脈瘤」。年間の診療で1人いるかどうかという頻度ですが、命と直接関わるだけに、見落としは絶対に許されません。

診療中に心がけていることは?

患者さんとスムーズに認識を共有できるような「翻訳能力」の向上です。「見え方の質」の変化は、「眼球」を検査しただけでは十分に説明できない場合も多いのです。今どのように見えているのかを体験できるのは本人だけですから、眼科の医師にとっては患者さんにお話しいただく内容が大変重要なのですが、見え方を言語化するのは案外難しいのです。例えば「右が見えない」という言葉は「右目の視力が落ちている」「右方向に視線を動かせない」「右側の視野が欠ける」のいずれにも解釈できますね。逆もまた然りで、診断した医師が「なぜそう見えるのか」を説明するのも容易ではない。このハードルを越えたいと、例え方などの表現を日々工夫しています。

コンピューターや携帯電話など、一日中画面をにらんでばかりの現代人が目の健康を保つポイントは?

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先ほどお話ししたとおり、近くの見え方に合わせて疲労を軽減する方法などもありますが、目の健康にはなんと言っても「睡眠」です。画面に限らず、起きている間は必ずどこかを見ているのですから、目が完全に休めるのは寝ている間だけ。現在では多くの方が慢性的な睡眠不足で、それに起因する眼精疲労も少なくありません。まずは1日6時間以上、なるべく規則正しい時間で眠ってほしいですね。その上で、見え方の異常や目の痛みを感じたときには早めに受診いただけたらと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

大田区の眼科検診/500円

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